1932/1/25（昭和7年）

高い地位の日本人の役員は、清国の前皇帝であるヘンリー・溥儀を隠居生活から連れてくる計画の復活を認めており、彼を満州、内モンゴル、熱河省の傀儡の大統領として、彼を昇進させるようです。
　溥儀を満州の皇帝にするという最初の計画は、11月に日本人の過激派には支持されていましたが、影響力の大きい日本人、例えば、本庄繁将軍や満鉄の総裁である内田康哉伯爵などからは一貫して批判されていました。
　しかし、現在のところ、最初に反対していた多くの人達は、「溥儀は大統領として、今まで日本人が作る政権に賛成することを堂々と拒んでいた多くの中国人の保守派の支持を受けている」ということを信じています。

記事に対する所感
柳条湖事件が1931/9/18なので、それから2ヶ月後は満鉄の総裁も満州国の設立には反対していたんですね。ただ、それから2ヶ月経ったら、「もしかしたら、満州国、いけるんじゃね？」みたいな感じに心変わりしたっぽい。過激派の日本人から説得を受けたのか、清民族の権力者と話した上で、満州国を作ろうという話になったのか。何があったのか気になりますね。

SHANGHAI, Jan. 24 High Japanese officials now admit the revival of the project to drag from retirement Henry Pu Yi, former Manchu Emperor, and elevate him to the dummy position of "President" of the proposed new republic of Manchuria, Inner Mongolia and Jehol.
  The original project to make Mr. Pu Yi Emperor of Manchuria, sponsored in November by some Japanese extremists, was consistently frowned upon by men like General Shigeru Honjo; Count Uchida, president of the South Manchurian Railway, and other influential Japanese.
  It is said now, however, that many of original opponents believe Mr. Pu Yi as president would rally the support of many Chinese conservatives who thus far have refused openly to countenance the Japanese created State.

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