フィリピン社会から見える幸せの在り方(2)

日本社会の現状について

最近、ネットでニュースを読んでいると、日本社会が貧困で満ち満ちている気がします。学歴的にも社会的にもエリートであるはずの東芝社員による粉飾決算、痴漢をして線路に逃げる人達(冤罪もあるかもしれませんが)、生涯未婚率の大幅な上昇、少子化、寂しい老人、シングルマザー、育児問題、サービス残業などあまりにも多くの問題があります。まずは、現状をよりよく理解するために、一つ一つを簡単に説明していきます。ご存知の方は、読み飛ばしてもらって構いません。

粉飾決算
粉飾決算は、東芝だけではなくシャープ、オリンパス、他にもいくつかの大企業がやっていました。彼らは、受験戦争を勝ち抜いて、就職活動も勝ち抜いた、いわゆる、超のつく勝ち組のはずです。その中でもさらに出世競争を勝ち抜いたはずの超エリート達が平然と犯罪を犯します。なぜ彼らがこういうことをするのかと言えば、もし業績が悪くなったら、責任を取らされて会社をクビにされるか、窓際族に回されてしまうという恐怖があるためです。ある一定以上の地位の人達は、途中で「これは粉飾なのではないか?」と気付いているはずですが、そういったことを恐れて告発はできません。オリンパスのウッドフォード社長は、勇気を持って告発しましたが、社長であっても会社を解雇されました。社長でさえこういった状況なのであれば、部長や課長クラスでも同じことでしょう。この問題の根本である「なぜ、不正を告発できないのか?」という質問に対する回答としては、経済犯罪に対する罪が軽いことや会社が倒産したあとの受け皿がないからです。前者については少しずつ改善というか、経済犯罪の罪が重くなりつつあるようですが、後者についてはその気配は今のところ全くありません。東芝を解雇された場合に、今までは年収が1000万あったとしても、再就職先では500万でも見つかるかどうか定かではありません。家や車のローン、子供の養育費を抱えていれば、にっちもさっちもいかなくなり、最悪、離婚するケースもあるでしょう。つまり、金銭的にも立場的にも社会の受け皿がないことが、こういった問題を引き起こしているとも言えます。罪を重くして、社会の受け皿を作れば、こういった問題は少なくなるはずです。

痴漢問題
痴漢問題は、日本では一般的ですが、他の国ではあまり聞かない問題です。国民性の問題もあるのかもしれませんが、満員電車での長い通勤時間という構造的な問題が大きく影響している気がします。これについては、全てを座席にしたり監視カメラを作るなどしたりして早急に解決して欲しいところです。痴漢をしてバレたら線路に逃げて、電車に轢かれるという人生はあまりにも寂しいものがあります。

生涯未婚率の増加
生涯未婚率は、現状は男性が23%で女性は14%にのぼっているそうです。ただ、少し勘違いしてほしくないのは、これの定義は「50歳までに一度も結婚したことがない人」なので、現状の30代がどうなるのかは未定です。グラフの伸びを見ていると10年、20年後の割合は、男性が30%、女性が20%となっていても全く不思議ではありません。この問題は、独身でもお金のある人達にはあまり関係がないのですが、お金の無い人達にとっては問題です。独り暮らしはただでさえ、夫婦で暮らすより生活コストがかかる上に、社会的にも希望を失った年配の方々は犯罪を起こしやすくなります。また、実家で親と暮らしている人達は老老介護をすることで、殺人や自殺を引き起こしやすくなります。これだけの問題があるのにも関わらず、放置しておくというのは自分には不思議でなりません。政府レベルでも対応をすべきですが、個人レベルでも早急に将来設計を見直すべきです。きっと男女共に、結婚のために妥協をするべきなのでしょう。男性目線から言えば、女性が男性に求めていることは高すぎるように思えます。ちなみに、生涯独身を貫くのであれば、30代で最低でも年収600万以上はあった方がいいと思います。

少子化
これは何が問題なのかは、今はわかりづらいと思います。30年後には人口が3000万人減るということなので、町が消滅していくことになれば公務員は職が無くなるので特に大変かもしれません。それとは別にミクロレベルで言えば、子供を作らないということは、あなたが老人になった時に介護ではないにしろ、世話をしてくれる人が全くいないということです。世話というか社会との繋がりについては、比較的、お金で解決しやすい問題だとは思うので、これも自分の収入と相談ということになるのでしょう。「超ソロ社会」という本によりば2035年には死別や離婚なども含めると、独身者の割合は全人口の50%にも及ぶそうです。

寂しい老人
これの問題は、先程、少し述べましたが、寂しい老人は犯罪をする率が高くなり、治安が悪化するということです。個人的には、「知らんがな」という気持ちですが、他山の石とすべきです。解決方法は、結婚して子供を産んで家族を持つか、自分が心地よく感じられるコミュニティに所属するということだと思います。

シングルマザー
シングルマザーは、母子ともに貧困となり、金銭面と精神面の両方で貧困の再生産を行いやすくなります。これも自己責任なので、「知らんがな」という気持ちなのですが、解決方法から言えば、避妊をちゃんとして、結婚相手にはちゃんとした人を選ぶべきです。あと、両親と一緒に住むとかでもいいですし、あるコミュニティに所属することでも解決できると思います。事実かどうかは確認していませんが、風俗にも託児所があるという話を聞いたことがあります。コミュニティ内で託児所を作るということも解決方法の一つでしょう。

育児問題
これは子供を育てる人がいないという話ですが、寂しい老人や職についていない人達の力を借りるべきです。ただ、信頼をおける人に育てて欲しいとは思うので血縁関係に頼るのがいいと思います。

サービス残業
この問題はいくつかのケースが含まれています。
1、残業代を稼ぎたい人
2、会社に強制されて、残業をせざるを得ない人
3、仕事が好きな人

1、2を無くすためには、残業に関する罰則を強める他はないと思います。何でそんな簡単なことができないのか不思議でなりません。また、個人の立場からも強く主張すべきです。よくあるパターンが「ノー残業デーを会社に設定して欲しい」という話ですが、そんなものは会社が決めるべきものでは無くて、個人が決めればいいと思います。この問題も、「会社から嫌われて解雇されたらどうしよう」という不安から起こっています。解雇された後でも何らかの受け皿があれば、自然と解消されていくはずです。ちなみに、3の仕事が好きな人は、そのまま放っておけばいいと思います。

まとめ
・社会にセーフガードがあれば、いくつかの問題が解決するかもしれない。仮にクビになっても食べていけるなら、悪いことをする人が減るからです。
・人が一緒に住めば、多くの問題が解決するかもしれない。シングルマザー、寂しい老人、育児問題は一緒に解決できそうな問題です。

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