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pixiv Factoryでオリジナルグッズを作ってみた

こんにちは。架空書店「鹿書房」店主、伍月鹿です
学生ぶり以来に突き指をしました(笑)
運動できなさすぎて体育の授業が苦手でした。バスケをやれば突き指し、バドミントンやれば足や手首に内出血を作り、坂を走れば膝を擦りむき、テニスをやれば腕を痛めました
あまりにも怪我をするから、子供の頃は自宅にわたし用の応急処置セットが常備されていたことを思い出しました。救急箱を開けたときの匂いと手当してくれた母の優しさが蘇ります


今日は、先日挑戦してみた楽しいことのお話です

pixiv Factoryでオリジナルグッズを作ってみた

いまでこそオリジナルグッズ作成は特別なことでもなく、誰もが気軽に挑戦できる時代ですね
わたしもずっと憧れていて、機会があればやってみたいなあとずっと考えておりました

知らない間に作れるグッズも増えていて、絵が描ければなあなんて考えていたのですが、ある日、ふと気が付きました


「ひょっとして、ピクシブファクトリーでうちの子オリジナルコースターが作れるのでは???」

その数日前、わたしはおなじみCanva様でうちの子ロゴを作ってました
(この先、内輪ネタも含む長々とした経緯です。ご興味ない方は飛ばしてください)

2024年5月、パートナーである篠さん(鹿書房のイラストを描いてくださる神。遠距離中)の誕生日が迫っていて、今年のプレゼントをどうしようかなあと考えていました
そこでふと、岡山旅行の際にお酒の話になったのを思い出し、今回は北海道のお酒を贈ろうと決めました
お酒をただ詰め合わせても面白くないし、せっかくお酒を送るなら「角の街」シリーズのガゼルの酒造から届いたような設定だと面白いのでは? と思いつき、なら納品書を作らなきゃ、この機会だから工房のロゴを作ろう、と思い立ちました

篠さんと共同制作した「角の街」シリーズの詳細はこちら

酒造の名前すら実は長年決まっていなかったのですが、候補にあった「」(中国語で九は「酒」と同じピンイン)をそのまま採用
デザインはCanvaのテンプレートを元に例のごとくサクッと作りました
そのまま名刺を作り、せっかくなので演奏家のディアのロゴと名刺を作り、と遊んでいて、いいものができたなあと自己満足に浸っておりました

さてあとは贈るお酒を選んで、と計画をしていたとき、ふと、せっかく作ったのだから名刺も同封できたら楽しいかしらと価格を眺めてみました。ロットが多くてやめました(Canvaのサービスもいろいろあるのです)

そんなとき、冒頭の思いつきに戻ります

 グラスと一緒に差し出されたコースターは、特徴のある柄をしていた。
 丸く切られたコルクに、異国の宗教に使われるようなシンボルが描かれている。
 一見、グロテスクな柄だが、よく見れば、美しい龍が描かれているのだとわかった。外国の詩人が書いたイラストを元にしているらしい。グラスを置いても、奇妙な存在感を保つ。
 ヤーヘと呼ばれる植物を、おれは、詳しく知らない。
 幻、と呼ばれたそれは、麻薬の一種だ。赤道近くの暖かな地域にのみ生息し、出回ることは滅多にない。良質なものは、他の薬とは比べものにならないくらい、無上の酩酊感を齎すという。
 詩人は、ヤーヘを求めて、旅をした。
 目的のものを見つけ、味わった体験を元にして描かれたのが、コースターに採用された図柄である。こんなグロテスクなものが眼前に現れ、身体を取り囲んだというのだから、非常な体験であったのは間違いないだろう。
おれならば、決して正気を取り戻せそうにもない。とてもじゃないが、興味は持てない。知識が多少あるのは、それが、仕事の一部だからである。

「月下花間二人酌」より

「ガゼルの酒造デザインのコースターを作れたら素敵じゃない???」

思いついた瞬間のわたしは相当きらきらしていたと思います
当時想定していたデザインとは大きく異なることになりますが、デザインなんてなんぼあってもいいですからね
(作中に出てくる作家はバロウズ、参考文献は「麻薬書簡」です)


さっそくピクシブファクトリーで検索してみたところ、あっさりみつかるコースター。しかも、予想していた紙ペラのものじゃなく、しっかりとした白雲石入り給水コースター。実用性もあって最高。さすがオタクの味方pixiv

さっそく説明通りに画像を設定し、必要事項を入力し、注文してみました
このあたりは公式の説明がわかりやすく、非常に簡単。画像の解像度やサイズ調整、のりしろあたりトンボ……といった印刷用語に毎回泣きたくなるわたしでもスムーズに登録できました

データを送ったのが19日
すぐに確認のメールが届き、すぐに入金の手続きが進みます
公式サイトにも「約 5 営業日から」となっているとおり、北海道の自宅には25日の朝に宅配便で届きました

届いたのがこちら

コースター

素敵~~~

このロゴ、背景の色が微妙に白ではないので若干のモアレは起こしているのですが、まあデザイン初心者にしたらそんなものです
1つ1つ箱に入っててプレゼントにもいい感じ

一緒に注文したミラーはレターパックで届きました

ミラー

こっちも素敵~~~

ミラーはグッズで持っているのですが(仕様が似ているので多分同じメーカーのもの)案外小ささが便利だったので追加してみました
世界観的にも身なりに気を遣う演奏家であるディアがミラー、造酒家のガゼルがコースターという違いも素敵
しかも実用的。最高。グッズは使う派です

結論:自作グッズを作るのは楽しい

わたしが普段デザインに使っているものは無料の素材なので、有料の頒布には向いていないのだと思います
ですが、憧れを実行できた達成感と出来栄えの良さは大満足
注文してから1週間足らずで届くのもよいですね
コースターは自分用にも注文したので、さっそく使い倒してます
重みもあり、底面がコルクなのでテーブルを滑らないのがよいです


先日、無事届いた連絡を受けました
よろこんでいただけたようです。挑戦して良かった

昔はこんな便利なサービスがなかったことを考えると、いまは恵まれてますね
長く創作している恩恵がこんなふうに受けられるのが不思議な気分です

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