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山河令、下山できません!

中国古装ドラマの魅力

ここ1年ほど私は中国古装ドラマにハマっています。大学で漢文の授業を取ったため、中国の文化や歴史を学ぶ助けになるかな、と思い見始めたところ、すっかりハマってしまいました。
今回は私が今、一番どハマりしている中国古装ドラマ「山河令」について語ってみたいと思います。
ネタバレを含みますので、お嫌な方はここで読むのを止めてくださいね。

原作はBL小説

「山河令」の原作はBL小説です。BLとはボーイズラブ、男性同士の愛を描いた作品になります。
中国の伝統的な思想では男性同士の恋愛は許されるものではなく、多くの作品が規制の対象になっているようです。
そのような背景から「山河令」では、直接的な言葉では「阿絮」と「老温」の間の愛を表現しません。
が、あの手この手で2人の間にある愛を見せてくれます。

人を想う気持ちは、なによりも美しい

「阿絮」「老温」とお互いの名前を呼ぶ声、
見つめ合う眼差し、抱擁…
どれも最高に優しくて温かい…。

もう、それらを見ているだけで胸がぎゅーとなる。「尊い」とは、正にこれだ、と思わせる作品です。

古典からの引用

中国古装ドラマではよく古典からの漢文の引用がなされます。
山河令もまた、多くの漢詩、故事成語が引用されていますが、それがもう、本当に美しいのです。

何度も言いますが、山河令の原作はBL小説です。男性同士の愛を描いた作品ですから、漢詩も愛の喜びを詠うものが多く引用されています。

山河令での私の一番のお気に入りの漢詩はこちら。
第14話で老温が阿絮との再会を喜ぶ気持ちを詩経の漢詩から引用しています。

風雨如晦
雞鳴不已
既見君子
云胡不喜
激しい雨風、鶏の声は鳴きやまず、やっとあなたに会えて、どうして喜ばずにいられましょうか。

激しい雨風は人を愛する心の激情を表し、鶏の声は夜明けを意味し、一夜を共に過ごしたことを暗示しているそうです。

降りしきる雨の中、傘もささずに老温はこの詩を口ずさみます。
云胡不喜
と呟いた時、老温は少しだけ笑ったように見えました。

この時の老温は、20年ぶりに再会した阿絮が残り僅かな命だと知って激しく動揺しているのですが、再会し、一夜を共に過ごした喜びを思い出し一瞬だけ表情が緩む…

私の大好きなお気に入りの場面でもあります。

もっと語りたい!

山河令は、本当に本当に、うっとりするほど美しくて、切なくて泣ける、すごい作品です。

もっともっと、私のこの溢れんばかりの想いを語りたいと思っています。

次回は、私のお気に入りの場面についてお話ししたいと思います。山河令お好きな方、中国古装ドラマに興味のある方は、ぜひ読んでください。Twitterの方にコメントをくださると嬉しいです。















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