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山河令登頂後に語る私の好きな場面7

前回は第12について語りました。阿絮と老温はついに、お互いを知己と認め、今後の行動を共にすることを心に決めたようです。
そして、蔚寧と阿湘の恋は順調に育っていきます。
今回は第13話について語りたいと思います。ネタバレを含みますので、お嫌な方はここで読むのを止めてくださいね。

第13話剣と鞘

第13話で私が好きな場面は

蔚寧と阿湘
阿絮と老温のわちゃわちゃ
千巧の物語
葉前輩

の4つです。

蔚寧と阿湘

第12話の最後に阿絮から、
自分の病気は深刻で、先は長くない。
残された時間を知己である老温と共に各地をさすらいたいので、阿湘を信頼できる人物に託したい
と聞かされた蔚寧は、おずおずと
「在下如何」(私なんていかがでしょうか)
※在下は私の謙譲語
と答えます。

そんな蔚寧のことを阿絮はすっかり気に入ったようですが、老温は面白くないようです。蔚寧といる時の、老温のムスっとした顔がなんとも言えず可愛いお顔で、私は大好きです。

第13話で蔚寧は
桃花潭水深千尺  不及汪伦送我情
(桃花潭の深さは千尺。それもわたしを見送る親友の情の深さには及ばない)
と、李白の詩を引用しつつ、阿絮と老温の情の深さ、知己と出会えた幸運を羨みます。

サラッと李白の詩を呟くあたり…蔚寧は本当にお育ちの良いお坊ちゃまですね。
そんなお坊ちゃまが、子どものように無邪気で天真爛漫な阿湘に恋している姿は、純粋で真っ直ぐで…見ていて本当に気持ちがいい。蔚寧と阿湘2人の物語は、とても微笑ましく進んでいきます。

阿絮と老温のわちゃわちゃ

第13話は、阿絮と老温のわちゃわちゃと可愛いトークも見ることができます。

ある日、老温が阿絮の部屋へ行くと…阿絮は何やら化粧をしています。
口髭をつけた阿絮を見て、せっかくの綺麗な顔になんてことするのだ!と文句を言う老温と、真面目な顔で
英雄大会で成嶺が危険な目にあうかもしれない
自分たちは五湖盟に顔を知られているから、変装して成嶺を見守ろう…
と答え、ついでに
お前の顔は人目をひきすぎる
と老温のお顔をブラシで撫でる阿絮がとにかく可愛い。

物語が進むに連れて、今後はシリアスな場面が増えます。まだ平和な段階での、2人の幸せで楽しそうなわちゃわちゃは、いいですね。安心して見ていられます。

阿絮の変身術に興味津々の老温は、机の上の小瓶を次々と手に取り、これは何に使うのだ?と質問攻めにします。

すると、
教えて欲しかったら跪いて頭を下げろ
と阿絮が立ち上がり、スペースを確保するために足で椅子をどかします。

この仕草がもう、素敵です。
阿絮は、晋王の従兄弟ですから、実はいいお家の出身です。
これまで食事の場面など、上品で美しい所作を見せていました。しかし、このお行儀の悪さは、老温から影響を受けているのかしら…などと妄想は膨らみます。

千巧の物語

第13話は、千巧の物語が始まります。

千巧と華山派の于掌門は、かつて不倫関係にありました。それが于掌門の奥様にバレ、千巧は市中を裸で引き回され…鬼谷におちました。

于掌門は本当にタチの悪い男で、中途半端に優しいくせに、ここぞという時には黙るか逃げる…千巧が奥様から辱めを受けた時にも、ずっと黙っていたのです。

可哀想ですが、この手の男のことは忘れのが一番。

谷主としての老温も、蠍王も、于掌門を早く忘れるように助言しますし、蠍王の部下、毒菩薩にいたっては「あの男とまた関わるなんて、顔だけでなく脳にも傷があるのね」と酷い言い様です。

千巧の物語は、タチの悪い男を思いきれない女と、中途半端に優しいダメ男の物語です。

葉前輩

葉白衣、通称「葉前輩」が、常識外れの大食いだとか、若々しい姿なのに、どうやら100歳は超えてるらしい…など
多くの謎を背負って現れます。

葉前輩はこの先たくさんの名場面で重要な役割をはたしてくれる、注目の人物です。

第13話は、葉前輩が阿絮に
治療方法を考えてやるから傷を見せろ💢
と迫り…阿絮の服を無理矢理開けようと揉めたところに
(俺の阿絮に何をする!💢)
と老温が駆けつけたところで終わります。

この先の展開、すごくワクワクしますよね。

秘密が明らかになっていく

100歳超えの葉前輩が現れたことで、そもそもの秘密がじわじわと明らかになっていきます。

山河令は、ここからますます面白くなっていきますので、引き続き私は気に入った場面について語っていきたいと思います。

よかったら、また読んでくださいね。








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