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「怪物」を、観ました~~~~~~!!!!


「怪物」を!!!!!観た!!!!!!
おおよそ怪物視聴済みの人間の中でもっとも浅はかな感想の出だしをしてしまいました……(毎回)
すごく良い映画だったし、すごいものを観た感が強いので感想が書きたい!!!!!

しかし!!!!!ご承知の通り教養と語彙力がない!!!!!由々しき!!!!!!泣泣泣泣

でも、色々な視点から語られる「怪物」を語るわけだから自分の視点から自分の感想をガンガン書いたっていいのではないか????という激甘な考えで書いていこうとおもいまーーーーす!!!!!!

評価とか批評とかそういうのはめちゃくちゃ苦手なので(書くのがね???)超自分的鑑賞感想文を書きます!!!













⚠︎以下ネタバレしかない、


ので、観てない人は読んじゃダメです!!!!!!


















まず、物語は大きく分けると湊の母親、保利先生、子供たち(湊&依里)のパートがあって、それぞれで見えているもの、感じていること、抱えている事情が違う。でもどれも嘘じゃないし、間違いじゃない、と思う。
私が法学部に入って最初の授業で言われたことを思い出しました。「あのね、真実っていうのは一つじゃないんですよ。事実が一つなだけでね。真実っていうのは人の数だけあるんですよ。」って。当時の私はもう、感動感激の一言だったんですが(教授はヘラヘラ笑って言ってたけど)、これ、今回の映画まんまだなーーーーーー!!!!って1人で勝手に人生の伏線回収してました。

もう、なんか本当はいろいろあれもこれも良かった!!こう思った!!ってあるんですけど、上手くできないので思いついたやつからバラバラにいきます。

Twitter見てると、「あのセリフが刺さりました!」って人多くて、そりゃネタバレできないからそういう表現なんだけど、わかんないので私の刺さったセリフ・場面で「これだよね!?」みたいなテンションでやっちゃいますね!!!!


まず、1番印象的で号泣したのが「誰にでも手に入るものを幸福っていうの」ってところ。これ。本当に。しかもそれを校長先生方いうのが…もう……
校長先生って母視点でも先生視点でも悪役チックで能面みたいな顔が印象的だったのに生徒相手だとそんな慈悲に満ちた顔するのね…って。田中裕子さまの凄さを全身で感じました…!そこの緩急は狙ったものだろうけど、私は幸福の前の「そっか、嘘言っちゃったか」ってところも大好き。湊がそれを勇気出して言ったってわかってて、自分が取った対応についての反省みたいなものも滲んでて、何より、嘘を言ったことに失望してるんじゃないっていうのが伝わる本当に優しい言い方だった。あそこっていくらでもキツくて暗い言い方にできたと思う。
どのドラマでもどの映画でも田中裕子さまはすごいっ!!!って思うけど、今回はなんか、すごいってわかってたのにめちゃくちゃ衝撃を受けてしまった。
あと、湊が保利先生のせいにしちゃったのは保利先生が優しくていい先生って思ってたからだと思う。ここはもう上手く言えないので以上。

あと、もう一つ刺さって抜けないセリフ?場面?があって、依里が転校するって言い出して湊が行かないでっていうところの依里が心がぐちゃぐちゃになった湊に言う「大丈夫、僕もそういうときあるから。」ってところ。依里はそれまで音の鳴るおもちゃ振り回してスキップして女の子と仲良さそうにしててふわふわって感じだったのにここで一気に大人になる。これ、いつも本当は自分についてたくさんたくさん考えていて、諦めないといけないことがあって、でも諦められなくてみたいな強い葛藤が彼の中に垣間見える瞬間じゃないかな…?と思います。そこからくる大人っぽさなのではないかと。
全然、本当に全然上手く言えないけど、2人が通じてて、わかってて言わないことがあるんだろうな〜ってなるところが良い。(伝われ)

依里がおばあちゃん家の近くに好きな子ができたって言った後に「嘘だよ」って玄関から出てくるところ。ここ、結構直接的に表現してるところで、まあ、他がかなり婉曲的なだけかもなんだけど、「好き」のために「好きな子ができた」っていう嘘が入ってくるのが切ない。
湊が校長先生に「好きな子がいる」っていうところも、湊からしたら性別どうこう名前にその「好き」すら言うのが怖かっただろうなって思うし、その言葉を引き出す(?)校長はさすが。前半で女の先生が言ってた「校長はこの学校大好きですからね〜」の真がここに表れてる!

でも、2人は、今は違うかもしれないけど、たくさんのことを知ってたくさんのことを経験していつかきっと自分のことを肯定して生きていけるよって。
2人は違う中学に行って違う高校に行って、もう二度と人生で交わらないことだってあると思うけど、それでもあの映画のあの瞬間が湊と依里の人生の一瞬だったってことにすごく意味があると思う。

小学生のときって、親と学校の先生しか大人を知らなくて、小学校から家までが世界の全てで、この世にはいいことか悪いことしかないって思ってしまうけど、そんなことなくて生きてたらいいことあるってわけでもないけど生きてたら価値観が広がったり、人生観が変わったりすることは何度かあるからそうやって2人が大人になればいいなって思いました。

安藤サクラが半狂乱になりながら「生まれ変わるって何生まれ変わるって何」って湊のこと探して、その問いに最後の最後で「生まれ変わるなんてないよ」って答える湊はそのときにはもうどこか成長してるなとも思いました。

きっと保利先生はどこか全然違う場所でまだパワハラ教師のレッテルを貼られながら生きていくのだろうけど、その未来だって暗くなくて、彼は作文を読む前みたいなモヤモヤした気持ちじゃない。

子供たち以外は嵐の中で終わるけど、嵐の後は快晴って相場が決まってる。そういう示唆があのラストの中にあったと信じてます。

怪物って誰だったんだろう?

「怪物」って何だったんだろう?

良い映画?面白かった?

問題についての切り口は?斬新?ありきたり?

そうやって私たちが考えれば考えるほど私たちは豊かになっていける。そういう映画だったと思います。いろんな意見が生まれるように作られたのかな〜〜〜なんてちょーーーっと思いましたっ!!!



私は初日に観に行ったんだけど、めっちゃ雨強くて、台風で、この映画は世界に存在が認められてるな〜って感じました!!!!!!

はい!!!!終わりっっ!!!!

解散!!!!!!!!





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