枯葉模様のチョウチョ
今日も霧の深い朝でしたが、霧の出る朝は幾分寒さが和らいでいるので、布団から出るのはそれほど苦痛ではありませんでした。
日中は宮崎まで出ていたからか、少し動くと汗が出るほどの暖かさでした。
暖かい日にはチョウチョも現れ、日の当たる場所に咲くキクなどの花にやってきて、のんびりと蜜を吸っています。
この時期のチョウチョは、色も形も枯葉のようです。
この地味な翅の裏の模様は、逆にその色合いが美しく見えてくるもので、この仲間のチョウチョは表の模様も美しいのですが、裏の模様の方にも惹かれてしまいます。
この写真のチョウチョの表の模様は、なかなかよく描かれていて、見る人によってはギョッとしてしまうかもしれません。
このチョウチョは南国育ちで、子供の頃関西に住んでいた私は図鑑でしか見たことがありませんでした。
独特な目玉模様とニセモノのような名前で、子供の頃はこのチョウチョがあまり好きにはなれなかったのですが、学生の頃に初めてこのチョウチョを捕まえ、翅の裏の枯葉模様を見たときにその美しさに惹かれてしまいました。
このチョウチョに近縁の仲間は、世界中の熱帯や亜熱帯に広く分布し、数年前にカンボジアに旅行に行った際、このチョウチョに近い仲間を見たことがあります。
形も色も異なるのですが目玉模様が小さいながら並んでいて、翅の根元の模様など雰囲気も何となく似ていました。
昆虫だけでなく色々な生き物を見ていると、よくこのような形や色合いになったものだと感心します。
チョウチョだけでなく色々な生き物を見に、また海外に出てみたいと思うこの頃です。