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籾の汁を吸う奴ら

今日は雨が降ったことで少し過ごしやすい1日でした。
田んぼの水漏れは防ぐことができず、乾かさないように気をつけるしかありません。
ほったらかしても育つのでしょうが、ついつい気になって様子を見て心配になってしまいます。

昨日はイネの穂を枯らす生き物を紹介しましたが、今日はお米を傷つける厄介な生き物を紹介します。
この虫はこの地方ではフー虫と呼ばれ、熟していく途中の籾に口を突き刺し、中身を吸ってしまいます。
突き刺した跡は米粒に残り、とても見た目が悪くなってしまいます。

口を籾に突き刺しているフー虫

農協に供出する場合は、このような傷が入ったお米が混じってしまうと買い取ってくれません。
色彩選別機という機械があれば、傷の入ったお米は自動で弾き飛ばして良いお米だけを出すことができるのですが、とても高価な機械です。
今のところ目で見て取り除くしか方法がありません。
ですのでなるべくこの虫を寄せ付けないように、普通は薬剤散布を行います。
私の田んぼは薬剤散布を行わないので、自然の成り行きに任せるしかありません。
ただ不思議なもので、日によってたくさんいたり、突然いなくなったりするので、結局ほったらかしにして田んぼの天敵にお任せしています。

頑張っている天敵

ただし、昨日紹介したバッタも、今日紹介しているカメムシも、種類によってイネの仲間専門であったり、ナスの仲間専門であったりと、植物の好き嫌いがあるらしく、どいつもこいつもイネの害虫というわけではありません。
たまたまイネに留まっていただけのフー虫もいます。

たまたま休憩していました

また、稲によっても好みがあるみたいで、インディカ米は特に被害が大きいように感じます。
この傾向はたまたまなのか、そうでないのかをこれから観察していきたいと思います。

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