【39,600円】山と道の登山用品②
また登山用品の話かと言われそうだが、また登山用品の話である。しかもまた山と道。信者ではなく好きなだけなので何卒……。
年末年始実家に帰省した際、あまりにも暇でネットサーフィンに昼夜勤しんでいた。もっと生産的なことをしろ。山ガールはもう死語なのかもしれないが、山登り界隈で好きな女性がいて、その人のインスタをずっとチェックしていたら、なんとかわいい山と道の服を着ていらっしゃるではないか。
早速公式サイトで調べてみるとまあこれがべらぼうに高い。アウター4万円也。登山用品が高いのは分かってはいるのだが、毎度値段をみるたびにビビってしまう。
高いなぁと思いつつも妥協はしたくない。「安いから買った」で何度後悔してきた人生か。「安いからという理由で買わない」と「試着は必ずする」これが私の二十ウン年生きてきた物を買う時のルールなのだ。
とりあえず試着に行こう。話はそれから。4万円近い買い物を試着なしでは流石に買えまい。実家近くに登山用品店があって、変わったアウトドアメーカーも取り扱う専門店であり、山と道も置いてあるのだ。年末明け、初売りにいざ出陣。
その専門店に行くのは初めてだったのだけれど、思っていた以上の品揃えに圧倒されてしまった。物欲を刺激する宝庫である。これアウトドア好きな人絶対お金使わずに帰れないやつだ。
早速目当てのアウターを試着して「あ、これは買おう」と確信する。良い。かわいい。お金とかもういいんです。そういう問題じゃないのもはや。
それからは店内をうろうろ。ゼロが3つの服は存在しないのかこの世には、と思えるほど単価が高い。なんか同じような話を前の記事でも書いている気がする。とにかく単価が高い。(2回目)
店員さんも気の優しいお兄さんだった。ただ、試着室の中に鏡がなくて毎度外の鏡まで確認に行くスタイルだけはやめてくれ。三点持っていったが出たり入ったりが恥ずかしくて、二点だけ試して、そそくさと退散してしまった。くそ、なぜこういう時だけ弱いのだ私は。こういう時に恥ずかしがらないメンタルを今年は手に入れよう。
物色も済んで、さてお会計の際、年始だったからかどうかは不明だが、かなりのポイントが還元されていた。「ポイントもめっちゃもらってお得だった」みたいな錯覚を抱きながらほくほくと帰る。実際は4万円使っているのでお得もクソもない。
大きなショッピングバッグを持ちながら、しめしめ、また登山に行くのが楽しみになってしまうと、一人にやにやとしている。