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Forge v1.0.2 vs A1111 v1.10.1のVRAM消費と生成速度の比較(2024/8)

新版のForge:v1.02とA1111のv1.10.1でのVRAM消費と生成速度について比較してみました。

まずは比較元の設定について

A. Forge v1.0.2

B. A1111 v1.10.1

その他の設定
Paperspace Free-A4000
SDXL(VAE入り)
Loraなし
解像度 1024x1024
ステップ 20
サンプラー DPM++2M
スケジューラー Auto

1.通常生成の比較

A. Forge

生成した結果は以下
VRAM

生成時間

B. A1111

VRAM

生成時間

2.VAEの設定を「TAESD」にした際の比較

Forge
VRAM

生成時間

A1111
VRAM

生成時間

3.FP8を有効にした(TAESDに加えて)
Forge
コマンドラインの文言は以下を追加する(Forgeだとチェックを入れただけだと使えない)

--unet-in-fp8-e4m3fn 
--unet-in-fp8-e5m2

ただ、現在のバージョンだとチェックを入れて、コマンドラインに上の文言を入れた場合、エラーで動きません。チェックだけを入れても変化はありません。

A1111
VRAM

生成速度


ちなみに「TAESD」は「{Setting」の「VAE」の設定で選択できます。

TAESDとは?以下のサイトのものの様です。

詳細は確認してもらえれば良いですが、若干の画像の書き込みを犠牲にしつつ、VAEの処理を軽くしたというものの様です。

まとめ

検証した内容をまとめたのが以下の表です。
設定によってVRAM消費がかなり抑えられることが分かりました。
TAESDの効果がA1111で顕著に見られましたが、Forgeでも効果がみられています。
FP8についてはA1111のみ使えましたが、さらにVRAM消費が減少しました。
ForgeがFP8が使用できない間はA1111の方がVRAM消費は少なくなることが分かります。
生成時間はForgeの方が早い結果でした。

<蛇足>
以下はForgeで試したものになります。
{Setting」の「Optimization」の設定の「Negative Guidance minimum sigma」
この設定はzeroconditioningと同様のものと思います。
数値は「0-15」で設定するため、この数値の意味が不明です。
ちなみにPRのリンクは消失しています。。。。。

VRAM消費:変化なし

生成時間:ほぼ変化なし

ということで、この機能については、VRAMと生成時間には影響しませんでした。

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