「意外性」 エンタメ研究(2)

物や人の本来のイメージとは違う姿を見ると我々は「意外性」を覚え、興味を抱きます。
この「意外性」は人の心を掴む上で悪魔的な力を持っています。
以下で具体例を交えながら説明します。

CASE1  W杯での影山優佳さん

カタールW杯で、日本がドイツ・スペインを撃破し、日本中が歓喜の渦に巻き込まれたことは皆さんの記憶に新しいと思います。
そんな中、男子顔負けのサッカー解説で注目を集めたのがアイドルの影山優佳さんです。
アイドルなのにサッカーに詳しいという「意外性」が多くの人の心を掴みました。

CASE2 企業のTwitter公式アカウント

企業のTwitter公式アカウントで「企業がそんなこと言っちゃっていいの?」系のツイートは目がいきますよね。タニタとかSHARPのTwitterアカウントの面白い呟きがバズっているのを見たことがある人は多いと思います。
これも、お固いイメージの企業がカジュアルな口調で呟いているという「意外性」で説明できます。
(ちなみに、YouTubeショートやTikTokで会社のオフィスで料理する動画がバズっています。あれも、会社のオフィスなのに料理をしているという意外性で説明出来ます)

CASE3 ウェザーニュース

ウェザーニュースYouTubeチャンネルの切り抜きで再生が回っているのは、お天気お姉さんがお天気お姉さんらしからぬことをしているものです。
例えば、キャスターなのに「クソ暑い」といってしまったり、スタジオでサッカーボールを蹴っている動画などです。
これも、お天気お姉さんなのにカジュアルな口調で話したり、サッカーボールを蹴っているという「意外性」で説明できます。

結論:〜なのにが強い

以上では、意外性について様々な例を挙げて確認してきました。
では意外性をどのように使えば良いのか?
具体的に言うと、「〜なのに」が付くものを意識的に作ることが良いと思います。
・アイドルなのにサッカーに詳しい
・企業公式なのにふざける
・お天気お姉さんなのにふざける

上の例でも〜なのにで表せます。

(補足)
「意外性がある」を厳密に言うと、固定概念との距離があるということ。そして、意外性を作る公式は「〜なのに」。

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