なぜ映画を複数回見る機運が盛り上がっているのか?

「映画を複数回見る」という行為自体は昔からあったと思います。難解な映画で「1回では理解できなかった」とかが理由で。
でも今頃になって、特にアニメの領域で映画を何回も見るという機運が盛り上がっているように感じます。コナンや呪術廻戦の映画でそれを感じました。
なぜなのでしょう?
今日はこれについて考察します。

仮説①
SNSが出来たから。

2010年代初頭までは、SNSは一部の人に愛用されるマイナーな存在でした。しかし、スマホが普及するにつれ、TwitterやInstagramなどのSNSは我々の身近なものとなっていきます。
SNSは、自分の趣味・嗜好が合う不特定多数の人と繋がれます。これにより、例えば名探偵コナンのファンとTwitter上で繋がり、相互フォローの関係になることで、「映画を複数回見た」ことを他人と共有出来るようになります。
「私は3回見た!」「俺は10回も見た!」
同じ趣味を持つ人と繋がることで、映画を何回も見たことを自慢したり、何度も見たことを正当化(良い意味で)できます。

仮説②
「真新しいもの」よりも、「馴染みのあるもの」へ

最近の映画に見られる傾向として、「○○○2」とか、リメイクとかが多いと思います。(もしかしたら以前からかも)
つまり、全く新しいものではなく、既存のものからの発展、です。
スラムダンクの映画も原作のリメイクですし、トップガンもそうです。他にも庵野監督の仮面ライダー、ウルトラマンシリーズもそれに当たります。
話は変わりますが、最近は家で楽しめるエンタメが増えてきました。スマホを開ければ、携帯ゲーム、Netflixを始めとした動画配信サービス、YouTube、ツイッチなどの配信向けアプリ、挙げればきりがありません。一昔前は、テレビかゲームくらいだった娯楽が指数関数的に増加している、それが現代だと言えます。
そんな中、人がエンタメに割ける時間は限られているわけですから、出来るだけ無駄な時間は過ごしたくない。お金を払って、わざわざ見にいく映画なら尚更です。
そのような傾向を踏まえ、「全く知らない映画を何本も見る」よりも、「大好きな映画を何回も見る」ことの方に価値を感じるようになったのではないでしょうか。

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