見出し画像

ドラの翼で2 hecto

大江戸城

浮世日本(ウキヨヒノモト)

天守閣にて、
徳永家康公が鎮座する。
相対するのは、
外来星系から往来、
星間条約を求め、
説得を試みる男がいた。

 男「Mr.徳永、考えを改めろ。
   ペリー提督に宣戦布告する
   様なものだぞ」
家康「フン、飽きもせずまた儂に
   警告か。Dr.マードック」

家康「儂も警告したであろう。
   今後江戸の領空圏を航行
   してみよ。
   次こそ蜂の巣にしてやる
   覚悟せい‼︎」
 Dr.「Mr.‥‼︎調和の概念はないのか?」
家康「否」

 Dr.「争うなMr.!争いを避けよ‼︎
   提督は和平を要求している」
家康「分からん男だ。知っての通り
   我が浮世日本は「鎖国同盟」に
   よって領土分譲制度を結託した」

鎖国同盟は、戦国武将との総力戦や
衝突を避ける為の領土分譲制度による。



武将同士との和合の為、結託し
互いの領土を均等に分け合う
新生幕府の制度でもあった。

だが、星間条約は往来する彼らの
永住権を確保、更なる分譲も検討
しなければならない。

年貢の徴収は必至だが
家康公にそんな余裕はないとの事だった。

家康「他にも大名はおるのだ。
   従って開国は認められぬ」
 Dr.「しかし、砲撃は御法度だろう⁉︎
   ならば多くの大名と声を
   掛け合うべきだ」

家康公が睨む。

マードックが血相を変え、
通信を遮断する。

事態収束は敵わず‥

そして、マードックが言い残した

「禁忌」とは一体‥‥

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?