蒼穹の見聞録-Lagra myth-5 hecto
先生「不満か?」
エノク「はい」
先生「フフ、素直だな」
私が不満の対象に目をやる。
対象は、優雅に空を飛ぶ練習をしている
こちらの気も知らずに。
先生だから、わかってくれる。
相手は反面教師ではない。
神だから、私は先生と呼べる。
私の片割れ。
繋ぎ止められた神がこちらを凝視する。
仮面の下の表情など、先生の
言葉で何処か流せた気がする。
そんな私の気持ちを察した
先生の表情が
どこか穏やかに感じた。
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