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ドラの翼で1 hecto

今は昔‥大江戸大町、此処にあり。

鎖国大国、浮世日本(ウキヨヒノモト)
徳永幕府が
通商、貿易、入国を禁じていた時代。

黒船ペリー来航。
星間好通商条約は果たせず。
幕府側の発砲により
状況は極めて悪化‥‥

上空にて、少女「マキ」が
大江戸大町の町外れのクレーターを
想像するだけで、血の気が引いた。

通話の相手はマキの祖父「岳狼」

岳狼「家康公は多種種族
   他の惑星からの往来を
   酷く嫌っておる。
   融通がきかん」
マキ「ええ〜⁉︎」
岳狼「外来種とまで言い放つ
   始末‥手に負えんわい」

マキ「もっと仲良くできないのかなぁ」
岳狼「家康公の眠った心を呼び覚ます
   誰かが必要だの」

岳狼「それはそうと、
   ちゃんとBルート選んで
   飛んどるか?」
マキ「うん‥ただね、「御用艇」の姿は
   見えないけど雨が心配‥」
岳狼「ドラの様子はどうじゃ?」
マキ「粒子ダダ漏れ‥飛びっぱなし
   だったから無理無いんだけど」

マズ‥ポツポツ降って来た。

岳狼「やれやれ、またマッサージ
   じゃな‥」

ドラ『マキ‥僕疲れた〜』

マキ「帰ったらマッサージ
   待ってるから
   もう少しよ」
ドラ「うん、頑張る〜」

松が生える岩礁が
霞んで見え、ドラに
またがるマキは雨雲の中に消えた‥‥

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