妊活TIPS 2.比較的効果がある?と思う先進医療

※妊活TIPSでは、高度不妊治療患者の私が思ったこと・感じたことを思ったそのまま勝手に書いています。
何の知識もない医療ド素人がド素人なりに不妊治療について悶々とする場です。
そういった不確かな情報を見たくない方は読まないでおいてください。


今まで受けてきた先進医療について

治療歴はそれほど長くないですが、幸か不幸かこれまで3つの病院を経験し、それぞれの特徴をもった治療を身をもって味わってまいりました。
以下、それぞれの病院で受けた先進医療です。

(あ、先進医療というのは、保険診療とあわせて受けることができる、一定の効果があると国が認めたものの、保険適用になるほどの信ぴょう性がまだない研究段階の技術であります)

A病院:
①タイムラプス 
②アシステッドハッチング

B病院:
①PICSI(ヒアルロン酸による精子選別)
②タイムラプス(たぶん) 
③アシステッドハッチング 
④エンブリオグルー

C病院:
①タイムラプス(タイムラプスインキュベーターにもランクがあって、いいのを使っているという自慢をどこかでしていたのを見たような…)
②子宮内膜スクラッチ(子宮洗浄とセット)
③アシステッドハッチング
④エンブリオグルー
⑤ピエゾICSI

とまあこんな感じです。
今回はその所感をお伝えしたいと思います。

私には効果があったんじゃないか?と思うもの

〇タイムラプス

タイムラプスというのは、女性の体から取り出した卵を、培養器という機械の中に入れたまま経過を観察できる技術…というかそういう培養器。
これが一般的になるまでは、いちいち培養器から取り出して目視しなくちゃいけなかったそう。
しかも、その場合1日何回も観察はできないので、途絶え途絶えの情報しかわからない。線じゃなくて、点。

その点、タイムラプスは中の映像を連続的に観察することができるので、分裂のスピードなどの細かい情報も得られる。

私はこれまで、採卵→受精までの過程がうまくいっていれば、胚盤胞ゲットまで到達できている。
死後の世界にトリップしても、未成熟卵が採れても、ストレスMAXであろうとも、無事に凍結できているのは、培養士さまたちの不断なる努力と、タイムラプスという最新技術があるからだと思っている。

タイムラプスは積極的に卵の質を高めるとか、培養に貢献するとかの性質ではなく、タイムラプスがなかったら受けているだろう取り出しのダメージを最小限に抑えることができる、守りの性質の先進技術なのかな。

ちなみに、画像から判断しているだけなので不確かだけど、一番卵の成績がよかったC病院で使っているタイムラプスはVitrolife社製みたい。

で、使っている病院名を探すことができるみたい。

〇ピエゾICSI

こちらは顕微授精時、卵子に針を刺して精子を注入する際に、普通だったらぶす、と針を刺すところを、微細な振動をかけてそっと優しく穴をあけて針を注入するという技術。
卵が変性しやすい体質の方の場合に有効だそう。

とはいえ卵の数や性質で苦労したわけではなく、意味もなく自分の生命力には自信があったので、転院を検討する際に一切気にしてなかったが、これは効果ありだと感じた。

なにせC病院でこちらを受けて、育った卵の数が違う。
採卵数13で、11受精していると聞いて、一瞬ひゃっほう!と思った。
そのあとの凍結数も倍以上の差がつく成績。
採卵に苦戦している方は、まず受けてみて損はないと思います。


…もっと効果があると感じた先進医療を紹介したかったのですが、残念ながら一度も着床してないのでこれ以上は特に実感がなかったです…ショボン

これ効果あったのかな、と思うもの

〇PICSI(ヒアルロン酸精子選別)

PICSIというのは、成熟した健康精子がヒアルロン酸にくっつく性質があるというのを利用して、膨大な数の精子から、よりDNA損傷がない、質の高い精子を選ぶことができるという技術。

過去の記事を読んでくださった方にはお分かりかと思いますが、私がB病院を選んだのは、先進医療でIMSIとPICSIがあったためです。
当時の私は精子以外に問題はない!とよくわからない自信がみなぎっていたため、先進医療の精子選別技術があればうまくいく、と思っていた。

実際、未成熟卵2個しか取れなくて半ばあきらめていたのに、一つは胚盤胞にまで育ったので、やはりB病院の培養技術とPICSIはすごい!と一度は思った。
B病院2回目採卵の時は、あれだけ辛かったのに成熟卵だったとはいえ極小サイズ1個で、これはダメかなと思ったら実際だめだった。

この結果だけではPICSIの効果がないとは言い切れませんが、C病院では精子選別の先進医療は一つもなく、男性不妊に強いという評判やHPの技術は見当たらない。
にも関わらず、培養室の技術に定評があり、口コミにも「他ではだめだったのにここではグレードがとてもいい卵が~」というものがあふれている。
自分にも、その実感がある。
どこかで見たか聞いたかしたが、
IMSIやPICSIはあくまで培養の一端であり、精子選別を助ける補助技術でしかなく、顕微授精で針を注入させたり、そのほかの場面で卵にダメージがないよう取り扱う熟練の腕がある培養士の手技のほうがはるかに大事、という意見があった。
私も今はそう思う。

まずは成長できる可能性がある卵の生命力と、損傷のない元気な精子。
その二つが合わさった上に、体外受精の場合はセンスがある培養士がスピーディーかつ的確に色々やってくれないと、育つものも育たないということだと思う。
結論としては、精子選別よりも培養技術が高いと評判の病院探しのほうが大事、ということ。

まあ、それがわからないから私も皆さんも苦労してるんですけどね…

アシステッドハッチング・エンブリオグルー・子宮内膜スクラッチはいつか感謝する日が来るかもしれないので悪口保留


やってもいないけどなんとなく信じられない気がするもの


※言いたい放題いいます。不快にならない人だけご覧ください。

〇EMMA ALICE検査

B病院からおすすめ。
移植失敗の患者には実質受けない選択肢はないぐらいの圧力だった。
時間が許す限りどっぷり調べたが、EMMA検査は子宮の細菌を調べる検査で、悪い菌がいるか、もしくはいい菌がいなかったら、いたほうがいい菌の餌を股から挿入して増やすそうだ。

ALICE検査は慢性子宮内膜炎の原因菌がいるかどうかを調べる検査で、これまたその原因菌が見つかったら、抗生物質を飲んで治療。

なぜ気が進まなかったかというと、まずその費用。
病院によって違うらしいけど、B病院ではEMMA ALICE検査だけで6万円ほどする。
生命保険の医療支援コース的なやつに入っていると先進医療費用が全額出るらしいが、高額療養費制度がある日本で医療保険は必要なし!保険料高い!(ケチ)の思想の私がそんなものに入っているわけがない。
その検査が不可欠で、高額でも重大な原因を見つけることができれば治療が前進するのなら費用負担もするが、なんかそれも怪しい(個人の感想です)。

そもそも現在の人類が全然熟知できてない細菌が、そんなに簡単にコントロールできるものか…?
慢性子宮内膜炎の原因菌がいたら抗生物質で叩くそうだが、いい菌まで減っちゃうじゃないか。
だいたい悪性菌がなんちゃらというなら、シャワーもお風呂もなかった時代の人類はどうしてたんだ。
よしんば抗生物質がきいて慢性子宮内膜炎が治ったとしても、治ってる/治ってないを確実にして移植するのはほぼ不可能なのでは…?

子宮内膜炎が不妊原因の大きな一つであるというのは私もわかっていて、内膜組織の奥の奥が炎症や菌に侵されていたら卵が着床できない、というのは素人でもイメージできるから納得なんだけど、なんだけど…。

じゃあ別に慢性子宮内膜炎検査を単独でやればいいのでは…。
かの有名なRクリニックのM先生もご自分のブログで書いていらっしゃるが、ALICE検査でわかるのは原因菌がいるかいないかのそれだけ。
菌がいても炎症になってるかなってないかはわからない。
そして慢性子宮内膜炎検査(CD138検査とかBCEと言われている)は、自費になるので全額負担になるが、全額なのに安くて1万円程度。高くてたぶん3万円とか。

はっきりと効果とやる目的がわかっている検査ならいいんだけど、こういう医者によって意見が分かれるような、受ける側の私が乗り気じゃないもやっとする検査は受けたくない、という結論がでた。



終わりに

とまあ言いたい放題してきましたが、実際不妊治療の目標地点に自分は一切達していないわけですし。
不妊治療体験記とかでも色々なひとが「これがよかった!」とおすすめしているわけですが、実際うまくいった人だけがそのなんとなくを感じられるわけで、すべては結果論なんですよね…。

色々な情報を見聞きしてきましたが、運動、食事療法、よもぎ蒸し、温泉療法、オーソモレキュラーなど、本当に健康関連の方法は尽きないわけです。
サプリメントとかもきりがないですよね。

いつか先進医療を試してみてよかった!と言える日が来るといいのですが。
ちなみに東京都民の皆さんには先進医療の助成金が一部子宮じゃなかった支給されるそうで、うらやましくて嫉妬死しそうです。

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