「韓ドラ恋」ヲタ的思考②
ヲタ的思考の待ち主の方以外は、
読まない方がいいよパート2
エピソード11までの出来事に
妄想をプラスして出来上がった謎の文章です。
初めて見た時から目が離せなくなってた。
気がのらない企画だった。
でも知り合いに“チャンスだよ、
つかまないと„と言われて
顔が売れれば今後の仕事も増えるだろうし、
もっと自由が手に入るかもと出ることにした。
男の俳優4人と女の俳優4人が演技で
本気のキスをしたら恋に落ちるか。
いやいや無理、
何にも感じてこなかったし、
その方がやりやすい。
”初めまして キム・ウォンシクと申します„
振り返って目があった子を選ぶことにした。
ほのか、目が大きくて笑顔のかわいい子だった。
彼女となら上手くやれそうだ。
全員のペアが決まると、共同生活が始まる。
一人一人に部屋が割り当てられてるのは
助かった。
ルームシェアで気まずくなるのはごめんだから。
僕の部屋の隣はドンギュ。
背が高くて、手も足もでかい、
気持ちが顔に出ないタイプのイケメンだ。
ドンギュはのぞみと組んで仲良くやってた。
僕も頑張って役を取りに行かないとね、
何しに来たんだか分からなくなる。
初回のオーディションは散々だった。
唯一、目を引いたのがリオ。
セリフは拙かったけど、
視線、動き、反応についつい目を奪われた。
負け組でかたまって帰るとき、
ドンギュに“韓国語聞こえなかったとか
キツかったなって„言ったら、
“うんそーだね„って一言、
しゃべんない奴だなーって思った。
僕が“着るものとか台本に合わせた方がいいかな
その方が役に入りやすいかも„って続けたら
“あーそーかも„
“このニットとか全然ダメじゃん„って笑うから
“だね、カッコいいけどね„ って言って笑って
少し仲良くなれた感じがした。
その夜、女性陣が夕飯を作ってくれて、
めっちゃ旨くて、テギュンもドンギュも
ガツガツ食べてた。
みんなとのコミュニケーションもなんとか
始まった気がする。
撮影に行ったリオとジヒョク兄貴以外は、
ゆったり過ごすことが出来て
昨日のオーディションの話になると
みんな、やっぱりリオ凄いねって関心してた。
ドンギュはのぞみは褒められてたのに、
自分がダメだったと少し落ちてたけど
次のオーディションも
のぞみと組むつもりみたいだ。
わざわざ変えたいと思うほど
まだ相手を知らないし、
僕ももっと仲良くならないと。
2回目のペア決めは男からだった。
テギュンとジヒョク兄貴がドンギュに
“のぞみだろ„って言ったら
彼は答えなかったけど、
別に他の選択肢もなさそうに笑ってた。
このまま行くのかなって思ってたら
テギュンがやらかした。
“リオと組みたい„
みんな彼女が上手いのを認めてたから
一緒にやりたい気持ちはわかるけど、、、
兄貴がね。
はりつめた空気の中ドンギュが言った
“僕がリオとやろうか?、、、冗談„
少し空気がほぐれたけど
僕とドンギュに決めろってマジか。
ドンギュは兄貴に遠慮して
邪魔したくないみたいだけど、
本当は彼もリオと組んでみたかったのかなと
ぼんやり思った。
だったら、どうせこの先みんな変わるだろうから
“テギュンにチャンスをやらないか„
そう言って説得した。
新しいペアが発表されて、テギュンは照れてた。
ドンギュと僕は、
リオがもし兄貴と組みたかったらどうするって
心配したけど全然平気そうで安心した。
僕は、ほのかと組めて満足だったし
のぞみはドンギュに選ばれて
嬉しそうに笑ってた。
稽古の前に外は雨が降っていたけど、
ほのかと出かける事にした。
ずっと部屋に居るとやっぱり疲れる。
ほのかは、
僕と一緒でちょっと負けず嫌いなところも
あるけど、一緒に居て楽な人で気が合う。
2回目のオーディション
“今回の主役は ほのかとウォンシク„
よかった、、、。
“今回はもう一人、ほのかが選んで下さい„
えっ!この中から!?
ほのかが誰を選ぶのか憂鬱だった。
“じゃあ テギュン„
テギュンとペアのリオは、
嬉しそうに彼を送り出してた。
撮影が終わってほのかを呼び出した。
僕は、気楽な場所が無くなる予感はしてたけど
主役もとって最高のキスシーンが撮れたのに、、
”選ぶのは、ほのかの自由„
そう言うしかなかった。
僕の居場所を探して
ペアが確立してないリオとあやのを
ぼんやりと見ていた。
リオとは一度はガッツリ組んで仕事したいな、
リオは誰と組みたいんだろう。
珍しくリオとドンギュが話していた、
酒飲みどうし気が合いそうだけど。
のぞみを気にしているのか、
少ししか話せてないみたいだった。
3回目のペア選びは女性から、
僕は、ほのかに選ばれない事がわかってたから
誰でも良かった。
真っ先にのぞみがヒマワリを買ってきて、
その後テギュン、ジヒョク兄貴と
ペアが決まった。
最後、独り残された僕の元にリオが来た。
惨めに膝を抱えていた僕を
心配げに見ていたドンギュは、
救世主のリオをじっと見つめてる。
2人でカフェに行って、ぼんやり感じていた事を
リオにぶつけてみる事にした。
“リオはドンギュが好き 見てたらわかる„
リオは笑って“少し„って言って、また笑った。
リオもドンギュかよって思ったけど
のぞみが、“花束買ってくれた„って
嬉しそうに自慢する声が聞こえてきたときは、
彼女を見るのが辛かった。
今回は2人とも演技に集中出来そうもない。
3回目のオーディション
結果は惨敗。
決戦投票までして、テギュンあやのに決まった。
僕たちは最悪の出来だったけど、
本当に辛かったのは、ドンギュとのぞみだ。
のぞみが褒められるなか、
ドンギュは罪悪感に押し潰されて悩んでた。
それでものぞみの好意には気づいていたし、
他に選択肢もないと思っているみたいだった。
僕がほのかから離れて独りでいた時、
以外にも気楽に接してくれたのは、
のぞみだった。
ドンギュが居るのが当たり前で
気持ちに余裕があったのかも知れない。
僕はリオの気持ちを知ってたから、
のぞみが僕の方を向いてくらたらいいかもと
考え始めていた。
そんな時、テギュンとあやののドラマに
ほのかとのぞみが参加することに。
リオとドンギュを2人にしたら
どうなるんだろう、、、
僕はジヒョク兄貴を誘い出した。
僕たちより後にリオと帰ってきたドンギュは
プレッシャーから開放されたみたいに見えた。
“夕飯食べに行っただけ„と言って、
照れくさそうに笑ってる。
“リオが好きだったんだね„
冗談混じりに言ったけど、きっと当たってた。
その後、兄貴がしつこくリオに詰めよって、
ドンギュも僕もすっかりビビってしまった。
リオは酔っぱらっているし、嫌々だったけど、
上手く兄貴をあしらってる。
このままドンギュがリオを選べば、
のぞみは僕の方に来るかも、、、なんてね。
翌日、みんなでバスケして遊んだ後、
男だけで話した。
ドンギュの揺らいでる気持ちに
僕はつけこんでみた。
“心が向かってる のぞみに„
ドンギュは少し動揺していたけど、
のぞみへの罪悪感は拭えないし
これが最後だと考えていたみたいだ。
それでもハッキリ“のぞみと組みたい„とは
相変わらず言わない。
きっとリオと組みたい気持ちもあるんだなって
感じたから僕はのぞみを誘った。
のぞみがドンギュしか見ていないのは分ってた。
それでもドンギュから引き離すためには、
何度も伝えるしかない。
4回目のペア決めは占い。
予想外だったけど、
リオとドンギュがペアになった。
僕ものぞみと組めれば良かったけど、
相手はほのか。今さらか、、、。
ドンギュは、キャリアが長くて演技が上手い
リオと組んだ事でどんどん変わっていった。
4回目のオーディションでは、
別人みたいに良くなったし、
とにかくリオは歌が上手かった、
その上オーラがある。
もし自分が女にならなきゃいけないなら
リオがいい。
結果は、リオ・ドンギュペアで決まり。
のぞみは、泣き続けていて
なんとかしてあげたかったけど、
完璧に拒否されてどーにもならない。
撮影前までは、
ドンギュはのぞみに罪悪感を
かかえていたけれど、
撮影後は、明らかにリオとペアになってた。
のぞみが嫉妬と失望感で苦しんでいるのは、
誰もがわかっていたけど、何も出来ない。
ドンギュはリオしか見なくなったから。
深夜にリビングでほのかと話してたけど、
ドンギュがリオに迫ってるのが見えて、
寝ることにした。だから共同生活は嫌なんだ。
翌朝もドンギュは浮かれてる。
はいはい、君が幸せで良かったよ。
次のペア決めは、希望の全組み。
のぞみはドンギュを希望したけど、
明らかに2人ともテンションが低い、
ドンギュがリオを選んだのがバレバレだった。
いつからか、ほのかが僕の方を見てる気がする。
でも、僕はのぞみを振り向かせる事しか
考えてなかったから少し気まずいままだ。
その日、のぞみとドンギュは
なかなか帰って来なかった。
僕は、ほのかとの稽古もあったけど、
リオが独りで待ち続けてた時間は
本当に長く感じただろうと思う。
やっとのぞみが帰ってきて、稽古が始まった。
2人がどんな風に過ごしたのかは
分からなかったけど、
のぞみが必死に明るく振る舞っているのは
感じた。
“のぞみは絶対主演を勝ち取るから
僕の心配はよけいなんだ 心配なし!„
そう言って元気付けた。
のぞみは、“ありがとう„って僕に微笑んだけど、
目線は直ぐに下をむいた。
そして、少し首を傾げて
僕の方を見ていたけど、なにも言わなかった。
ニット、ドンギュが着てたのと同じだった。
“ヤバい„
5回目のオーディションでは、
審査員に、ほのかへの僕の気持ち、
のぞみに対するドンギュの気持ちがバレて
気まずいのに、、、のぞみとドンギュって、
これ以上無いくらい最悪のペアが選ばれた。
リオが僕の背中をポンと叩いて、
少し微笑みながらこっちを見ていた。
彼女も辛い事は分っていたけど、動けなかった。
ほのかにも申し訳ない。
僕がもっと頑張ってれば、、、、。
涙がとまらなかった。
結局、ドンギュはリオに対するような気持ちを
演技で引き出す事が出来なくて苦しんだ。
のぞみは、そんなドンギュを
”向き合う事すらしてくれなかった„と
吐き捨てる。本当にこの2人は終わった。
最後のペアは、女性が選ぶ事になった。
僕は突然呼び出されて、
訳がわからないまま2人の話を聞いた。
ほのかとのぞみが僕を指名しているって?
のぞみは僕には感心がないと思ってたし、
今さら感もあった。
ほのかは、気楽だったけど
今はどうすべきかもよくわからない。
誰かを傷つけるのは好きじゃないんだ。
“マジでわかんなーい„
結局、僕はのぞみを選んだ。
ほのかが、、泣いてる。
あんなに怒って泣くなんて、、、。
話を聞いて欲しかったけど、
“おしまい„って拒まれた。
でも夜になると呼び出された。
怒っていても、気楽に話せるのがいい。
“180% ウォンシクか好き„そうほのかが告白した。
夜景はキレイに見えたし、
誰かに想われるのはやっぱり嬉しいものだね。
最後のオーディションは、
みんな気合いが入ってる。
テギュンはテギュンらしい誠実さが見えたし、
ドンギュは、リオへの気持ちが本物だった。
兄貴は、優しくて強い気持ちに溢れてた。
必死に演じたのは嘘じゃないけど、
なんで僕らが選ばれたのか解らなかったし、
みんなに悪くて喜べなかった。
のぞみはきっと演技に没頭することで、
全てを忘れたいんだろうし
僕はそれに付き合うしかない。
僕らはお互いを好きになる。
なんどもなんども自分に暗示をかけた。
ラストのキスシーン。
のぞみの顔を見てると、
いままで抱えてきた思いが溢れてきた。
“大丈夫?„とのぞみに声をかけられ
“ありがとう„と言うのが精一杯で、
とにかく終わらす事しか出来なかった。
とうとう女性たちが日本に帰る日。
僕は、結局のぞみもほのかも選ばなかった。
これで全部終わり、ただそれだけ。
ふと、
柱の陰で静かに泣いているドンギュが見えた。
リオは、
いままでの事、これからの事、
ありったけの思いをドンギュに伝えてた。
最後に“じゃあね„ と言って去っていく姿に
ドンギュは2人の終わりを感じたみたいだ。
僕が彼の肩をポンポンと叩くと
ドンギュは子供みたいに泣き出した。
“全部 君のためだよ„
僕の告白は涙に書き消された。
以上。
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