ゲーム「Unpacking」

おかたづけしながら、人生を垣間見る。

「Unpacking」は、引っ越し用段ボールから私物を次々に部屋に配置していくゲームだ。
下記の画像の通り、物を部屋に配置して終わり。非常にシンプル。

ダンボールから部屋に物を置いていこう
クリア時の部屋。現実で掃除が苦手なだけあって汚い。


勿論ゲームのため、無作法に置くだけでクリアということはない。
本は本棚に、額縁は壁に掛けないとクリアできない、等ある程度の制約は存在する。
ただ、基本的にレイアウトは自由なので自分の拘りで配置することが可能。かわいくキレイなドット絵から「これは○○だな」と想像するのが楽しい。
BGMも雰囲気に合っており、デザイン関連はゲームとの親和性が高い。

しかし本作の一番のポイントは、この荷物の持ち主へのイメージである。
このゲームは片付けの舞台が決められており、
1997→2004→2007…のようにステージの進行と共に時代も移っていくのだ。
当然、ステージが進むことに荷物は増えていき、整理しなければならない部屋の数も増えていく。
そこから、持ち主の背景や成長の過程がうっすらと見えていくのだ。
1997年のステージではサッカーボールやぬいぐるみなど、いかにも子供らしいものが詰められている。
ダンボール箱から出てくるクレヨンやカラーペンからは絵を描く事が好きな子のようだ、とイメージを膨らませてくれる。
2004年のステージでは、一人暮らしを始めたような雰囲気が漂う。
子供のころに使っていたサッカーボールは大切にとっており、
壁に掛けられたイラストや筆記用具から絵の趣味も続けている様子がうかがえる。

懐かしのブラウン管ディスプレイと、色褪せたサッカーボール

ダンボールの中身も、食器とキーボードが同じところに入れられている等、
少々ガサツなところのある人物のようにも思えて微笑ましい。
ぬいぐるみの仲間たちがゲームの進行と共に増えて行ったり、
最初の子供時代からずっととってあるバスのミニカーなど、
プレイヤーも持ち主の荷物に対して愛着がわいてくる。

中でも2007年ステージは必見だ。
今までの持ち主のイメージとは違う物がガラッと部屋に追加されている。
台所にはやけに多いマグカップ、居間には沢山のゲーム…
きっとルームシェアをしているのだろう。
友達の持ち物を見るのも非常に興味深い。
他人の私物を勝手に動かすことができないのも芸コマポイントの一つだ。

昆虫や標本、コスプレ衣装や美少女フィギュアが登場

その後も主人公の引っ越しと生活は続いていく…。
この先の展開は是非とも実際にプレイして体感して欲しい。
全体的にこじんまりとしていて、所要時間もそんなに多くないです。
特定の条件を満たすと実績的なシールがもらえます。
コンプリートするのも一興。
気軽にプレイ出来て、雰囲気に浸れるおススメのゲームです。
俺的ジャンル:ほっこり系

最後にネタバレというか、アドバイスを一つ。
本来"あるべき場所"に配置できない物があり、詰みかかった事があった。
しかし、こんなところに置かないだろーと正解の位置に置いた時に"察して"しまった。
何を意味するかは、プレイしてみればわかるはず…
これに気付いた時、プレイヤーには結構な衝撃が走るんじゃないでしょうか。レビューを書こうと思ったきっかけです。

今回はゲームです。ゲームのプレイが苦手な人でも遊べるような、
操作要求が少なめのゲームを中心に書いていこうとおもってます。
ゲームカテゴリは実際にプレイして欲しいので、極力ネタバレ無しで書きたいと思います。

ゲーム「Unpacking」は以下のプラットフォームで配信中。

Nintendo Switch ¥2090
PlayStation Store ¥2090
Steam      ¥2050
Microsoft store ¥2350

俺はPCのサブスクで無料で遊びました。
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