今日の小勉強 深頚筋群
前斜角筋
起始:第3~7頸椎の横突起前結節
停止:第1肋骨の前斜角筋結節
作用:肋骨を引き上げて胸郭を広げる(吸息)
肋骨を固定すれば頸椎を前方に傾け片側だけでは同側へ曲げる
神経:頚神経前肢C5~C7
中斜角筋
起始:第2~7頸椎の横突起後結節
停止:第1肋骨の鎖骨下動脈溝の後ろ
時に第2,3肋骨
作用:肋骨を引き上げて胸郭を広げる(吸息)
肋骨を固定すれば頸椎を前方に傾け、片側だけでは同側に曲げる
神経:頸神経前肢C2~C8
後斜角筋
起始:第5~6頸椎の横突起後結節
停止:第2肋骨の外側面
作用:肋骨を引き上げて胸郭を広げる(吸息)
神経:頚神経前肢C7,C8
第一肋骨上で前・中斜角筋が作る間隙を斜角筋隙と言って、そこを腕神経叢と鎖骨下動脈が通ります。そのため、これらの筋の過緊張は血行・神経障害(斜角筋症候群)を起こす可能性があります。
頸長筋
起始:〈垂直部(最内側)〉第5頸椎~第3胸椎体
〈上斜部〉第(2)3~5(6)頸椎の横突起
〈下斜部〉第1~第3胸椎部
停止:〈垂直部(最内側)〉第2~第4頸椎体
〈上斜部〉環椎前結節
〈下斜部〉第5~第7頸椎の横突起
作用:両側が働けば頸椎を前方に曲げ、片側時は同側に曲げる
神経:頚神経前肢C2~C6
頭長筋
起始:第3~6頸椎の横突起の前結節
停止:後頭骨底部下面の咽頭結節の前方
作用:両側が働けば頭を前方に曲げ、片側時は同側に曲げる
神経:頚神経前肢C1~C5
前頭長筋
起始:環椎外側塊の前部
停止:後頭骨の大後頭孔の前方
作用:両側が働けば頭を前方に曲げ、片側時は同側に曲げる
神経:頚神経前肢C1
外側頭直近
起始:環椎の横突起の前部
停止:後頭骨の経静脈突起の下面
作用:頭を同側に曲げる
神経:頚神経前肢C1
頚長筋と頭長筋は気管と食道より深部にあって、動的な前縦靭帯のような役割をはたしていて、頸部の垂直方向の安定性の重要な要素となります。
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