自分の道を進みます
今年からX(旧Twitter)でフォローもしている田中宝紀(@iki_tanaka)さん率いるNPO法人青少年自立援助センターさんへ毎月少額ずつですが寄付を続けています。日本で暮らす海外ルーツの方々を支援されている法人です。
私は34歳の頃、日本語教育に出合い10年程、日本語教育の仕事に従事していました。その間、日本語学校に通う外国人留学生のみならず、日本で暮らす海外ルーツの方々つまり外国人定住者への日本語教育も必要なのだと知りました。
国内で英語教育に熱を入れる学校や人が多い中で日本語教育って何?と思ったものです。毎日外国人留学生と接し、彼等がなぜ日本に留学し日本語を学びそして日本にずっと居たいと思うのか。背景や日本留学ビジネス、更には少子高齢化が招く裏事情つまり人手不足の問題に外国人が欠かせないんだという現実が見えてきたのです。一言では収まり切れない事情が見えてきます。
日本がどんな国なのか、他国から見て日本はどんな国なのか。国際情勢の中で日本国はどんな位置付けなのか私なりに知ることが出来ました。言語を覚えないとその国では生活できません。簡単な答えの中にある複雑に絡み合った世界の事情。日本へやってくるそれぞれの国の人の事情は多様です。
例を挙げます。
【ミャンマー】
非暴力民主化運動の元指導者でもあったアウンサンスーチーさんはミャンマー国軍のクーデターによって発足した現政府に犯罪者として扱われ禁錮刑を下された。国軍が今年徴兵制の実施を発表後、若者の国外脱出の動きも加速・・。2015年私が日本語学校勤務の時、あるミャンマー人留学生が覚えたての日本語で教えてくれた事が頭から離れません。「先生、私の国では金が採れます。それを皆が奪い合うから戦争になるんです」
【ネパール】
ネパールは農林水産業に従事している労働者が64%。頻繁に発生する停電や不衛生な水道水など日本と同じように暮らせるほど安全ではない。後発発展途上国に位置付けられている。多くのネパール人留学生と話していて分かったのはつまり母国にいても仕事は限られていて収入も少ない。若い彼等は日本、韓国、オーストラリア、ヨーロッパ等に留学する人は多いようです。でも優しい心の持ち主は多いですよね(^^)
【ベトナム】
2019年、私が市内の専門学校に教務主任として入り日本語学科開設に携わった時、ベトナム人介護留学生に対しての日本語教育に従事した経験もあります。広島県内にある介護施設へ介護福祉士として就職する為に専門学校の介護福祉学科で2年勉強する外国人留学生。日本の高齢化事情がはっきり見えてきます。技能実習生として日本へ労働者として来る若者も多く、地域の日本語教室で出会った事も多いです。経済的に恵まれた国とは未だ言い難いところはあり若者は留学や日本での就労を夢見ています。しかしながら日本で働き賃金未払いなど過酷な労働環境で言ってしまえば日本国に裏切られる人は多いです。
宅配の仕事で1年が過ぎ、仕事を覚え、仲間が出来て私は自分に自信が付きました。休日には街に出てインバウンド(訪日客)に何処から来たのか話しかけたり改めて私は人と話す事が好きなのだと気付きました。日本語教師時代は確信は無く自分の気持ちを文章にすることで地元の新聞に投書し掲載もされていました。本当に一歩ずつです。
46歳で未だ独身ですがこれからも人と話しSNSで発信もし、コンビニの新発売のスイーツを楽しみ、しっかり生活リズムある日常を過ごしていきます。
戻れない場所にいます。
2025年に世界の情勢が大きく変わる憂慮も抱えながら仕事をしていきます。2024年は多くの人との交流を楽しみながら役割を明確にして来年以降に備えます。
追記:2024年10月、日本語教師に復帰しました。
記事:2024年4月24日。休日。雨のち晴れ。広島の自宅より。松崎英樹。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?