GⅡ「札幌記念」陣営追い切り後コメントまとめ

今日は、今週日曜日に行われる「札幌記念」の調教コメントを共有したいと思います。
主に追い切りのコメントです。

本記事で分かる内容

「追い切り診断」・「追い切りの評価」
この辺りが記事のポイントになります。
追い切り後コメントから、買うべき馬・消すべき馬をオッズを見ながら判断してみてください。
追い切り後の馬体重も併せてみることをお勧めします。

【出走予定馬】

1-1 ソーヴァリアント

松浦達彦調教助手
「前走の鳴尾記念は、道中で力みがあったり、少しスムーズに行かない点があったりして、最後伸び切れませんでした。ファンの皆さんにはご迷惑をおかけしたと思っています。ここ二戦、結果が出ていなくても、調教の動きは良く、いつも通りというところなのですが、競馬と調教の動きとがリンクしなくなってきているので、その点は改めていかなければいけないところなのかと思って、調整しています。

鳴尾記念の後は放牧に出て、7月末に函館競馬場に入厩しました。暑い日もありますが、基本的には涼しい日が多く、馬房でリラックスしている様子もありますし、落ち着きもあって、いい調整ができています。

1週前の追い切りは、馬の後ろで我慢をして、そこから外を回して負荷をかけるという形でした。時計的にもしっかり求めた中で行ってきました。
その中でいい動きもしていましたし、追い切りに騎乗してもらった荻野琢真騎手も好感触を得ていました。

今週は、時計を求めず、半マイルから行って、終いの反応と、リズム良く伸ばしていけるかどうかというところを見ていきましたが、反応も良かったということですし、先週よりも一段気持ちが入った中でも折り合って走ることができていたということです。過去のレースと比較しても申し分ない状態で競馬には臨めるのではないかと思います。

競馬と調教がリンクしなくなってきていますので、今回は操作性の良いリングハミを使います。メンコも今日の追い切りで試してみましたが、着用して反応が悪くなることも無いということでしたので、競馬でもメンコを着用する方向で考えていこうと思っています。」

2-2 ウインマリリン

松岡騎手
「2週前追い切りのときに、今年初めて乗りました。今回はドバイ帰り初戦ですし、休み明けとしてはいいと思うけど、まだ体の張りなどがもうひとつ。
休み明け初戦という意味では昨年の大阪杯前と比較すると、今回の方が背中の感じは良いですね。背中の緩さは、去年の大阪杯前ほどではありません。

今回は札幌記念が最大の目標という訳ではなく、秋の大きいレースを目標に考えているので、ここを使っての上積みを見込みたいということをテーマとして調整しています。
しっかりと下地を作っておかないと競馬を使った後に疲れが出て盛り返して来られなくなってしまうので、少しずつ負荷をかけてジックリ下地を作ってきました。考えているテーマに対してしっかり調教が出来ましたし、札幌記念を使うことで疲れではなく良い方に反発して体の張りや幅も出てくると思います。」

2-3 ウインマイティー

山本助手
「いい感じ。持ったままですごく余裕があったし、力強かった。
滞在効果で落ち着いているし、いい感じで来ている。フットワークに力強さがあるし、カイバも食べている。頑張って上位に来てほしい。
有馬記念で６着に来た経験も生きると思う」

3-4 シャフリヤール

横山武史騎手
「追い切りは、1週前の時は動きがもうひとつかなと思ったのですが、今日の追い切りはステッキを入れた時の反応も良かったですし、いい追い切りだったのではないかと思います。

1週前追い切りの時は、抜け出してから遊ぶしぐさがあったりするなど、この馬の欠点や弱点も見ることができましたし、2週続けて追い切りに乗ることができましたので、しっかりと馬の癖を把握して競馬に臨めるのではないかと思います。

（初めての札幌コースについて）最近は左回りを使っていることが多いので、イメージを作るのが大変かなと思うのですが、洋芝は全然問題無くこなしてくれると思います。小回りも大丈夫だと思います。

もちろんダービー馬ですから、いい背中をしています。子どもっぽいところ、弱点、欠点の部分もあると思いますので、そこをうまくカバーしつつ、この馬の全能力を発揮できればと思います。」

3-5 ジャックドール

武豊騎手
「今日の追い切りは、ある程度状態も上がってきて、馬の感じとしてはほぼ仕上がっているので、それほど強い追い切りは必要ないと聞いていましたので、ソフトな感じでした。さすがにいい動きだと思いました。いい馬です。あまり強く、速く走らせる必要は無いのではないかと思って、本当にソフトな感じの追い切りでした。

ジャックドールは去年も勝っていますし、勝たないといけないぐらいの気持ちはあります。それくらいの馬です。とても人気がある馬ですし、責任というのは感じます。今日も追い切りに乗って、すごくいい動きでしたし、状態としてはすごくいいと思います。ここはきっちり決めたいという気持ちです」

4-6 ダノンベルーガ

堀調教師
「秋の天皇賞の前にひと叩きできるかどうかを、比較的涼しい函館で見極めてきた。当初は乗り込み不足で息が悪く、硬さなどいろいろあって仕上がりが遅れていたが、さすがオープン馬で、直前のひと追いでグンと良化。ピリッとして整ってきた。小回りの右回りを経験させて、今後の選択肢を広げたい」

4-7 ヤマニンサルバム

土屋助手
「太いかなと思ったけど、時計も出ていたし、いい動きだった。いい感じ。馬場を考えればよく動けていた。絞れるのがベターだけど、汗をかいた分、しっかり水を飲むからね。メンバーが強いのでどれぐらいやれるか」

5-8 マテンロウレオ

昆調教師
「精神的な難しさがなくなり、取りたい位置が取れるようになった。
天皇賞・春は初めての距離で戸惑いもあったと思うが、可能性がまだまだあるんだな、と思わせてくれた。精神面が大人になって結果が出だしたね。
能力的にかなわない相手とは思っていない。いい感じで来ているし、ひと泡吹かそうと思っています。」

5-9 アフリカンゴールド

山本助手
「稽古での手応えがいいし、前走より追い切りの動きがいい。
心房細動の影響はない。ここも自分の形を貫くだけ」

6-10 トップナイフ

昆調教師
「ずっとやってきたことが出せずに残念だったが、（クラシックでも）やれるだけの能力はある。古馬相手にもこれぐらいやれるんだ、というところを見せてほしい。相手関係うんぬんよりも内容を重視。今回の経験が３歳馬同士の対戦に生きるかもしれない。チャレンジャーとして臨みたい。気難しさがなくなり大人になった。欠点が消されつつあり、パドックでも堂々と歩くように。競馬に対して真面目になっている。この先ＧⅠを勝つ馬とやっていくなら、ここでひと皮むけてほしい。」

6-11 ラーグルフ

玉舎助手
「思ったより早くナランフレグ（7歳オープン）に離されてしまいましたが、動き自体は先週より良くなっているので悲観はしていない。順調に来ていますよ。しいて言えば、もう一段階上げたかったけど、追うごとにトモ（後肢）の張りは良くなってきている。能力が高い馬なので強い相手にどこまでやれるか楽しみ」

7-12 ヒシイグアス

堀調教師
「立て直すのに時間がかかったが、少しずつ整ってきた。
函館入厩後の健康状態が良く、暑い中でも活気があってフレッシュ。
追い切りの乗り手の感触はいまいちだったが、馬場が緩くノメって気にしていたぶんもある。全体的にいい印象を持っているし、暑い中でも活気がある。」

7-13 プログノーシス

清山助手
「ゲートが課題の馬なので慎重にやりました。落ち着きがない感じはありましたが、いつも通りのことですからね。練習したことで、本番につながってくれれば。（海外遠征を経験し）どっしり感が出てきましたね。長距離輸送をしても体が減らなくなりましたし、メンタル的に随分よくなりました。
追い切りで併せ馬をしたことで、ピリッとしていい雰囲気になってきましたよ。
川田騎手鞍上ですが一番、この馬のことを分かってくれていますし、うまく乗ってくれると思います。底を見せていないところが魅力で、一度も能力で負けたことがない。もっと大きいところを狙える馬で、ここは通過点だと思っています」

8-14 イズジョーノキセキ

岩田康騎手
「パワフルだよね。先週より歩様も柔らかい。充実しているのでは。
馬が変わってきた。全然無理していないし、あれ以上やると動きすぎてしまう。
前回の敗因は57キロじゃない。前回は進路取りの失敗。馬は充実しているし、付け入る隙はあるんじゃないか？　
内の枠が欲しい。
半信半疑でもう終わりかと思ったけど、やれるのを前回で見せつけた。
いいところを見せたい」

8-15 ユニコーンライオン

福岡助手
「僚馬の後ろから併せる形。終始手応えは良かったし、イメージ通りの調整ができました。強い同型はいますが、こちらも行くしかないので。ゲートセンスを生かせれば」

最後に

もし記事が参考になりましたら、
①スキ＆フォローをお願いします！
②Twitterにていいね！リツィートをお願い致します！
③noteでオススメしてくださったり、サポートをしてくれる方もいらっしゃいましたら、分析をするモチベーションにもなりますので、是非よろしくお願いいたします！

皆様に良い配当が当たりますように！！