見出し画像

2つの道

すでにリリースで発表されていますが、2023シーズンを【BTOPサンクくりやま】で選手としてプレーしながら、【北海道コンサドーレ札幌】でスクールコーチをすることを決断しました。

北海道コンサドーレ札幌、そしてレンタル先のカターレ富山、両クラブに契約満了を告げられてからこの決断に至るまでの経緯を話そうかなと思います。

『契約満了』

正直ショックではなかったです。僕の場合、そうなることはこれまでの結果をみれば明らかなことでした。強化部の方と正式にその話をした時にはすでに選手を続けるか、やめるのかを悩んでいる時期だったので、何一つ貢献することなくチームを去ることに申し訳なさを感じながら話を聞いていました。

話はさかのぼり……2021年11月14日

練習中の何気ないシュート練習で左膝膝蓋腱を断裂してしまいました。シュートを打とうと軸足を踏み込んだ瞬間に、ぶちっと何かが切れる音が聞こえ、同時に膝の方から何かが上がってくるような感覚があり、そこからはひたすら激痛で悶えてました。少しずつ痛みに慣れてくるとなんとなくこれが前十字か……なんて考えたりしてました。でもこんな激痛なのに前十字靭帯断裂では受傷直後でも歩いたりする人もいるので、ほんとかよって不思議に思いながら病院にいくと、「膝蓋腱断裂」と医師に告げられました。なんとなくその場の雰囲気というか、感覚なのか、重たいものは感じました。

ちなみにあの時何かが上がってきた感覚の正体は膝の皿。皿半個分くらいは上にきていたと思います。この怪我がのちの大きな悩みの種です。

当初、全治6か月と言われていた怪我は4か月、5か月と経っても自分の中で絶対6か月は無理だろ、もっといったら8か月でもどうかというくらい痛みが残っている状態でした。それから、打開策として2度目のオペをし、少しずつ試合レベルに近づけてはいたものの、リバウンドで水が溜まってしまう状態で最後の方は1日部分合流、1日病院、少し休んでまたやるを繰り返してました。
*1年以上続いたリハビリで感じたことはまた別で書こうかな。

話は戻ります。契約満了を告げられた選手が1番最初に考えることはきっと

・選手を続けるか
・引退するか

ですが、僕の場合は告げられる少し前から

・プレーできるのか
・プレーできないのか

を永遠考えていました。もちろん気持ちは選手を続けるの一択です。
ただ、この痛みでプレーする自信がなかったのが当時の僕の気持ちでした。

膝の調子がいい時はまだやれるかもしれないって思うんです。
でも、膝の調子が悪い時はこれじゃ無理かもしれないってなる。
そしてこの割合はたぶん3:7くらいだから、4割くらいをまだ何とかなるって気持ちで鼓舞して対等なところでやめるって言わせないように引き留めていた気がします。

そんなちょっとしたことでやめることを選びそうだった僕に続けるべきだと思わせてくれたのはこれまでにピッチで出会った仲間でした。今まで人に何かを相談することはほとんどなかったんですが、二回目のオペをする前日に小学校・中学校でチームメイトだった友人にこれでダメだったらたぶんサッカーやめるということをぽろっと話したんです。

彼は

「今やめたら絶対後悔する。何があっても今日ここまで進んできた自分を信じたほうがいい」

ふとした瞬間にこの言葉を思い出して勇気づけられました。これ以外にも、今でもよく遊ぶ親友が率先して小・中のチームチームメイトにお願いしてビデオレターを送ってくれたんです。(2021シーズンの夏くらい)そのビデオを改めてみたら、みんなそれぞれの場所で戦ってるんだなと支えてもらいました。

それから、代理人や強化部の方にまだ続けますと伝え、トライアウトを受け、年明け後も練習参加でチームをまわる予定でした。そんな中、ありがたいことにコンサドーレから「選手を続けながらスクールコーチをする」という話をいただきました。話をいただいた直後は、できることならカテゴリーは落としたくなかったのでJ3やJFLのチームの練習参加をまだトライさせてほしいと考えていました。

ただ、時間をかけて自分自身の現状と選手としての人生が終わった後のことを冷静に考えたときに

全体練習に戻ることができてない不安が残る状態で練習参加にいっても
・良いパフォーマンスができるかどうか
・仮に入団できたとしてもそこでチャンスをつかみ取れるかどうか

そして、
・引退した後どんな形でも指導者として育成に携わるまでがサッカー選手だと考えていたこと

そう冷静に考えると、1年間かけて指導に携わりながら、選手として不安なくプレーできるレベルに戻し、結果をだすことが今の自分が進むべき道だと答えをだしました。

道が決まったなら、あとはひたすら全力で!
2023年もよろしくお願いします。

















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?