鬼のマインドセット
挑戦への扉「成長マインドセット」とは?
マインドセットとは心持ちのことです。何かに取り組むときに、2種類のマインドセットを持つ人に分かれるそうです。
証明マインドセット
ひとつは証明マインドセット。
「自分の能力を証明してやる!」という悪いマインドセットです。
証明マインドセットは、失敗への不安を加速させてしまいます。
なぜなら、「自分の能力を証明するため」というモチベーションで取り組むと、失敗を極端に恐れてしまうからです。
例えば、高校で新しい部活を始めるとしましょう。証明マインドセットの人は「やったことのないスポーツで他の人についていけるか不安…」「素人であることをバカにされるかも」という不安が頭をよぎり、行動に移すことができません。
結果として自分が成長するチャンスを逃してしまうのです。
他にも「勉強していなかったからいい点とれなかったんだよね~」という言い訳も証明マインドセットの典型例です。
「本気を出して失敗したら言い訳ができない。だから本気は出さない」
証明マインドセットの人はやる気を見せて努力することを恐れてしまうのです。
成長マインドセット
2つめのマインドセットは成長マインドセットです。
成長マインドセットとは「自分が進歩することが大事」という心持ちで取り組む人たちのことです。
証明マインドセットの人は、自分の無能を晒すことを極端に恐れますが、成長マインドセットの人は失敗を恐れません。
「失敗は成功のもと」という精神を持っているからです。
ダメダメな偉人に学ぶ!成長マインドセット
成長マインドセットに移行するためには、ロールモデルをつくるのがいいでしょう。
ロールモデルとは「成長が大事。失敗は怖くない」ということを教えてくれるモデルのことです。
今回は成長マインドセットのロールモデルとして、過去の偉人たちを紹介しようと思います。
意外な失敗エピソードを読んで、失敗は怖くないことを学んでいきましょう。
発明王改め「失敗王」エジソン
エジソンは電球や蓄音機を発明した誰もが知る発明家です。
そんなエジソンは失敗を何度繰り返しても諦めなかったことでも有名です。
「失敗をしたことはない。ただ1000通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」
「失敗」は周りが無能なだけ!?ココ・シャネル
ココ・シャネルは女性のファッションに革命をもたらしたデザイナーです。
シャネルも大きな挫折を経験しています。
当時女性のファッションはウエストを強調するために体を締め付ける服が主流でした。
しかし、シャネルは女性が社会進出し、自由に働くにはもっと快適で動きやすい、それでいて上品な服が必要だと考えました。
シャネルは女性のスーツをデザインしたのです。
しかし、シャネルのデザインはフランスのファッションショーで酷評されてしまいます。
シャネルはそれでも諦めず、次の手を考えました。
それがアメリカへの進出です。すでに女性の社会進出が盛んだったアメリカではシャネルのスーツは絶賛されました。
周りから自分がつくったものが酷評されたり、笑われることもあるかもしれません。
そんなときには周りの環境を変えてみるといいのではないでしょうか?
メンタル弱すぎな引きこもり!?夏目漱石
「我輩は猫である」「こころ」などで有名な小説家夏目漱石は実はメンタルが弱い学者でした。
英語を研究するためにロンドンに渡ります。
しかし、漱石はロンドンでメンタルを病んでしまいます。
「ロンドンでは周りの人たちはスラッとしていてカッコいい!対して自分の容姿は…」
「国からのお金が足りないよーー!!」
「おまけに自分が教えていた英語が現地で通じない!」
孤独を味わった漱石はロンドンで引きこもりになってしまいました。
英語の研究のためにロンドンに渡ったのに何もできなかったと無力さと絶望を感じた漱石でしたが、そのときに出会ったのが小説家への道でした。
漱石が引きこもっている間も、人のこころについて考え続けました。その視点が小説にも活きたのではないでしょうか?
漱石から学べることは、自分のなかのモヤモヤは、自分が情熱を注げるものに昇華してしまうのがいいということです。
キャラ迷走しすぎて死にかけた!?サルバドール・ダリ
サルバドール・ダリは上向きに固めた髭がトレードマークの画家です。
ダリの芸術は素晴らしいですが、彼は存在自体が芸術でした。
彼は美術展で多くの人前でスピーチをする機会が設けられました。
人前に立つとなったら何かせずにはいられないのがダリです。
潜水服を身に付け、犬を2匹連れ、キュー(ビリヤードで玉をつく棒)を持ってスピーチを始めます。
この時点で理解不能ですが、潜水服を頭からすっぽり包まれているので、観客はダリが喋っている内容も理解不能です。
突然ダリは手足をバタバタし始めます。観客はその様子に大笑い。
実は潜水服のなかで喋っていたことで息ができなくなっていたのです。
ダリさんは自分の奇才ぶりをアピールするために死にかけてしまったのですね~。
ダリがそうだったように、アイデンティティを確率する思春期のときは、自分のキャラが迷走するなんてこともあるかもしれません。
しかし、それでもダリが天才を演じているうちに天才になったように、「なりたいあなた」を演じていれば実力が追い付いてくることもあるではないでしょうか?
僕が高校でひとりぼっちになって毎朝ドキドキしながら学校に行っていたときも、学校では堂々と振る舞うことを意識していました。
おかげで専門学校では孤独な自分にまったくコンプレックスを感じずに済むようになったのです。
孤高な自分を演じているうちに本当に孤高な存在になれたわけです。
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