年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」

みなさんどうもこんにちは
ビジネスマインドチャンネルです。

突然ですが、みなさんの貯金額はいくらでしょうか。
、、、言うわけありませんよね。

今回は、飯村久美氏著書の
年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」
について解説していきます。

これで一緒に貯蓄を増やしていきましょう

それではさっそく本書の要点を3つお伝えしていきます。


要点1
お金の増やし方は「家計に入ってくるお金を増やす」「家計から出ていくお金を減らす」「家計にあるお金を運用する」の3つである。
これらを実践すれば、「貯蓄1000万円の壁」は越えられる。

要点2
「貯蓄」とは現金、株、投資信託、保険、商品券など「金融資産」の総額である。「貯蓄」は時間をかけることで、増やしていくことができる。

要点3
投資信託は株や債券を“具材”にして、1本の「のり巻き」をつくるイメージだ。初心者にはリスクが分散されている「バランス型」がおすすめだ。

金融資産について、理解が広まっていますが、まだまだ未知のものと思っている人も多くいるかと思います。
より理解を深めていきましょう

チャプター1!「貯蓄1000万円の壁」は越えられる

あなたの家にはどのくらい貯蓄があるだろうか。この質問に「銀行口座」を思い浮かべた人は、まず「貯金」と「貯蓄」の違いを知ることからはじめよう。

貯金とは、お金をそのまま貯めることである。貯金箱に小銭を貯める、たんす貯金をする、銀行に預けるなどがこれに当たる。

一方、貯蓄とは「貯金」を含め、かたちを変えて貯めることを指す。具体的には株、債券、投資信託、掛け捨てではない保険、商品券などであり、これらすべてを「金融資産」と呼ぶ。貯蓄とは、金融資産を貯めることに他ならない。

この、かたちを変えたものすべての合計金額があなたの貯蓄であり、貯蓄を1000万円にするのが本書の目的である。「1000万円」と聞くと、とても高い壁のように感じるかもしれない。
しかし、「貯金」ではなく「貯蓄1000万円の壁」なら超えることは可能である。お金のかたちが変われば、貯めることのハードルはぐんと下がるからだ。

貯金100万円は、いつまで経ってもほとんど増えない。しかし、10年、20年と時間をかけさえすれば、貯蓄100万円は200万円にも300万円にもなり得るのである。

お金を増やす方法は、「家計に入ってくるお金を増やす」「家計から出ていくお金を減らす」「家計にあるお金を運用する」の3つである。その方法を知って実践すれば、あなたの貯蓄は確実に増えるだろう。

ここまで聞いてどうでしょうか。
たしかに貯金の1000万円ははるか遠くの話に聞こえますが、
お金の形を変えた貯蓄なら達成できそうな気がしますね!

チャプター2!お金が貯まるコツ

貯蓄1000万円の壁を越えていくコツは
「計画性を持つ」
「夢を持つ」
「我慢・無理をしない」
「手間をかけずに時間をかける」
「お金が貯まらない人の特徴を知る」の5つである。
今回は、この中から「計画性を持つ」「我慢・無理をしない」「お金が貯まらない人の特徴を知る」を紹介する。

まず「計画性を持つ」である。仕事でも日常でも、目標を立てたらその達成のための計画を立てることが欠かせない。
貯蓄も「○年で1000万円貯蓄する」と計画を立て、1カ月にこれくらい、1年でこれだけ貯蓄するという数値目標が必要だ。

そのために役立つのが「人生のロードマップ」である。ロードマップとは「自分の未来予想図」であり、年齢やライフイベントに合わせて支出や貯蓄のプランを立てることだ。人生には結婚や家のローンの支払いなどで、貯蓄が難しい時期もある。しかしロードマップを描くことで、人生の「お金のかかりどき」「貯めどき」の見通しがつき、心の重荷を軽くすることができるだろう。

次に、「お金を貯めるには、我慢しないといけない」と思っていないだろうか。貯蓄1000万円を目指すなら、その考えは捨て去ろう。我慢しなくともお金は貯められるのだ。

我慢というと「節約生活」、そして真っ先に節約のターゲットになるのは「食費」と「お小遣い」である。もちろん食費や小遣いを見直して、無駄な支出を減らすことは必要だ。しかし、そうした「楽しみ」の支出を切り詰め過ぎるとストレスが溜まり、その反動で散財に走ってしまう。

特に、食費の削減は心と体に悪影響を及ぼす。ある女性は毎月食費1万円でやりくりしようとした結果、彼女の家庭の食卓は「真っ白」になってしまったという。豆腐、もやし、白菜など安い食材ばかりで、家族はうんざり。大学生の息子さんは、頻繁に外食に出るようになってしまった。

お金を貯めることはマラソンと同じだ。楽なところから実践して、自分のペースで長く続けることが大事である。

最後に、お金が貯まらない人の特徴を知ることだ。
お金が貯まらない人は、大きく3つに分類することができる。

1つ目は、無頓着でルーズな「ズボラタイプ」だ。時間外手数料のかかる深夜のコンビニのATMで、お金をおろすような人である。このタイプは部屋が散らかっているのも特徴だ。片づいていないため必要なものが見つからず、新しいものを買う傾向がある。まずは身近なものを整理し、必要なものだけを残して、不要なものを手放すことをおすすめする。

2つ目は、買い物のたびに目的以外のものも購入してしまう「浪費タイプ」だ。いまこの瞬間の幸せを求めて散財してしまうのが特徴である。このタイプの人は、買い物の際に「必要なもの=ニーズ」か「欲しいもの=ウォンツ」かを考えることだ。欲しいものを手当たり次第に買っていては、必要なものも買えなくなる。そのときの気持ちで買ってしまうのではなく、欲しいものは一晩寝かせて考えてみるといいだろう。

最後は、好きなことにとことんお金をかけてしまう「支出限定タイプ」である。推しのツアーに全部ついて行ってしまう人や、気に入ったバッグなどの高級品をいくつも買ってしまう人が相当する。どんなに価値を感じるものでも、お金を無制限に使っていいわけではない。予算内で消費するようにして、貯金や貯蓄に回すことが大切だ。

チャプター3!貯蓄にまわすお金をつくる

貯蓄にまわすお金をつくるには、まず固定費を見直したい。
固定費は毎月出ていくお金のため、無駄を削れたら定期的な貯蓄にまわすことができる。

最近は電気料金が高騰していることから、電気をこまめに消すことを心がけている人もいるだろう。しかし貯蓄の観点から言えば、そこまでこまめにする必要はない。例えば、60Wの電気を1時間つけっぱなしにしたときの電気代は、1.5円程度である。

それより、契約しているアンペア数を下げて、基本料金を抑えた方が得である。40アンペアを30アンペアに下げると、基本料金は月に約280円(年間3400円)ほど安くなる。

電力会社やガス会社の変更を検討するのもいいだろう。ただ、市場連動型プランの会社の場合、原料の不足や異常気象によって価格が急騰することもある。選択の際には、安さだけにつられないよう注意したい。

固定費の見直しで避けて通れないのが「住居費」だ。住居費の目安は、1カ月の手取り額の3割以内である。いますぐ住居を変えるのは難しいかもしれないが、引っ越すことで固定費を大幅に削減することができる。

引っ越し先を検討する際にチェックしたいのは、住む地域の「社会保険料」と「公共料金」だ。例えば、「国民健康保険料」は自治体によって大きく異なる。年収300万円の30代単身者の年間保険料を比較すると、埼玉県蕨市の約17万円に対して高知県高知市は25万円と、実に8万円もの開きがある。また、「水道料金」にも差がある。水道の基本料金は自治体によって異なるため、地域によって平均水道代は違ってくる。

公的な保険料や公共料金は毎月かかるコストのため、住む街が高いほうか安いほうかを事前に調べておくといい。

もちろん、生活を見直すことも、お金を増やす有効な方法である。
そのポイントのひとつが、お金を使わせたい側の戦略を理解することだ。

休みの日に必要なものをまとめ買いする人は多いだろうが、この習慣が無駄をつくることもある。ビールを箱買いすると1本あたりの値段は安くなるが、たくさんあると気持ちが大きくなり、消費量は増えてしまいがちだ。
これこそがお店側の“狙い”である。

チラシの宣伝文句にも要注意だ。チラシには「5時からタイムセールで半額!」というような、消費者を惹きつける文言が巧みに並べられている。店側からすると、お店に来てもらえればしめたものである。

スーパーなどの店内には、わたしたちが買いたくなるような仕掛けが張り巡らされている。例えば、ほとんどのスーパーにはメインの入り口付近に果物売り場がある。これは、店頭に鮮やかな明るい色を配置することで、買う側の気持ちを高揚させるためである。

スーパーに行ったら「お得なものをむやみに買わず、余計なものも買わない」を心掛けよう。それが貯蓄1000万円への近道だ。

たしかにスーパーの入り口は果物が置いてありますね!!
そんなマーケティング戦略があったなんて驚きですね!

チャプター4!ほったらかしてお金を増やす

お金を上手に増やすためには、「使う口座」と「貯まる口座」の2種類の口座を用意しよう。給与が振り込まれる「使う口座」では、家賃や水道光熱費、通信費、保険料やクレジットカードの支払い、そして生活費のストックをする。

もう一つの「貯まる口座」は、お金を貯めていくための専用口座である。貯まる口座は、なるべく簡単に引き下ろせないようにすることが大切だ。「財形貯蓄」や「自動積立定期預金」、「iDeCo」「つみたてNISA」なども貯まる口座のイメージだ。2種類の役割の違う口座を持つことで、毎月決まったお金を貯めることができ、お金の管理も楽になる。

貯まる口座の通帳は、月に1回は眺めよう。お金が貯まっていっている実感がわき、貯蓄に対するモチベーションが高まるだろう。

日本人の多くは金融資産を預貯金で持っている。岸田政権は「貯蓄から投資」を掲げ、「資産所得倍増プラン」の策定を進めている。いまの時代は、投資をしないほうがリスクになるともいえる。

祖父母や親の世代は、お金を増やすことを考えなくてもいい時代だった。高度経済成長期の普通預金の金利は3%、バブル期の郵便局の定期貯金は7〜8%もの金利が10年間約束されていた。郵便局に預けるだけで、10年後にはお金が2倍に増えたのだ。

しかし残念ながら、いまはまったく状況が異なる。
普通預金の金利はわずか0.001%、100万円を1年預けても利息はたった10円で、さらにそこから20%の税金が引かれてしまう。銀行に預けたままにしていると、実質的な価値が目減りする可能性があるのだ。著者が投資をすすめる理由はここにある。

チャプター5!投資信託は「のり巻き」のイメージ

著者は投資信託についてクライアントに説明する際、「のり巻き」に例えている。投資信託は大勢の投資家から資金を集め、1本の大きなのり巻きをつくるようなイメージだ。「日経平均株価」の動きに連動する「日経平均インデックスファンド」であれば、トヨタの株、NTTの株など、225社の株が具材として巻かれたのり巻きである。たとえ1社がつぶれても、ほかの224社に分散投資されているため、リスクは小さく抑えられる。

そして、大きなのり巻き(=投資信託)はカットされて、投資家それぞれの投資額に応じて配分される。どこを切っても断面は同じだが、投資額の大きさによってのり巻きの長さは異なってくる。そして、基準価額(投資信託の時価)が上がると、のり巻きも全体的に太くなる。

では、どのような投資信託を買えばいいのだろうか。投資ビギナーにおすすめなのは「バランス型」の商品だ。「バランス型」とは、あらかじめ複数の投資先が1本にまとまっているタイプの投資信託であり、例えば「4資産均等バランスファンド」は、国内外の株式と債券が均等に配分されている。

未来は予期せぬもの、さまざまな資産クラスを組み合わせて持っておくことで、資産の目減りを回避できる。過去の例でいえば、リーマンショックで株価が大暴落したときも、日本の債券はプラスに転じていた。国内外の株式と債券を組み合わせて、リスクを分散しながら利益確保を狙うといいだろう。

まとめ

本書では、お金を増やすために必要な「マインドセット」「貯める力」「稼ぐ力」「増やす力」が段階的に紹介されており、ステップを踏みながら貯蓄の知識が増える構成になっています。
それぞれのアクションプランも詳細で、例えば生活や固定費の見直しポイントは16にも及びます。
ぜひすべてをチェックして貯める力をつけていただきたいと思いました。
また、運用ビギナーが躊躇しがちな投資についても、わかりやすく解説されています。
本書の最終章では、「貯蓄1000万円の壁」を越えた後に待っている世界について語られています。
精神的な余裕ができ、自己肯定感が高まり、人生の選択肢が広がって、貯蓄がさらに加速する。
もちろん、「貯蓄1000万円」はひとつの目安に過ぎず、目指すべきは「収支バランスが取れて継続的にプラスになる家計」でしょう。
とはいえ、本書で書かれていることをコツコツ積み重ねていけば、自然と貯蓄習慣が身につき、自信につながるはずです。
心の余裕のために、まずは読んでみて下さい。

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