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川に潜む見えない危険

第四回自然環境リテラシー学実習 実施場所:紀北町キャンプinn海山

こんにちは、リンです。

第四回自然環境リテラシー学実習に参加させていただきました。

今回も第二回川回と同様に三重アウトドアヤングサポーター育成事業の一環として、様々なことを体験させていただきました。

前回来た時よりも天気が良く、最高のコンディションの銚子川を堪能することができました。

10/1
相変わらず交通の便が悪いJRに乗り、約三時間電車に揺られて紀北町に到着しました。

十月に入ったというのに日差しが強く、駅からキャンプ地まで送ってもらえてとても助かりました。

ガイダンスをした後、田上さんから、銚子川であった水難事故についてのお話を聞きました。

正直、私は普段ニュースで見る水難事故を無意識的に、どこか他人事のように感じていたかもしれません。

いくら凄惨な事故のニュースをきいても自分の中を通り抜けていました。

しかし、男の子が堰堤で亡くなった事故や、自分と歳が変わらない若い男性が岩に挟まって亡くなった事故の話を聞くと、普段と捉え方が変わりました。

田上さんの話し方や素振りが現実味を帯びていて、この場所で現実に起きたことなのだと実感させられるようで、ゾッとしました。

その後、男の子の事故現場まで見に行ってみると、さらに現実味が増しました。


実際に事故が起きた場面を容易に想像できました。

あとになって考えたことですが、その想像ができるということが事故を未然に防ぐのに必要なのではないかと思いました。

その場所では自分が生きていることが奇跡のように感じられました。

そして、川がいかに危険な場所が多いかを知るために川の危険予測マップを作りました。

至る所に子どもが怪我しそうな箇所がありましたが、川を注意深く観察しないと気づけない危険がたくさんあり、本当にやってよかったと感じています。

川からあがり、日が落ちてきたくらいの時間帯になって、目の前で人が倒れているという事態に備えた救命訓練を実施しました。


実際に訓練をやってみて、自分ひとりの力ではできないことを実感しました。

最初にリーダーの方に見本をやっていただいてから私も行ったのですが、それでも戸惑った上、発見してから措置を施すまでの手順を間違えたりしました。
 
ましてや実際に人が倒れて救命措置をすることになっても、混乱してちゃんとした手順でできないと思います。

しかし、この訓練を一回でもするだけで実践時の動きは変わってくると思うので、体験できてよかったです。

もちろん実践する機会がないのがいちばん良いですが、実際にやらなければならない事態に陥った時にはこの経験を活かしたいです。

夕飯は自分で持ってきた袋麺や、芋や白米を腹いっぱい食べて、大変満足しました。




星がとても綺麗で、星座もくっきりと見える夜でした。

この星空の下で友だちと少し話をしてから就寝しました。

10/2
夜はとても寒かったですが、ウィンドブレーカーとシュラフを持ってきたので、ぐっすり眠ることができました。

朝食を食べた後、便石山という山に登りました。

便石山は、所々道が細くなったり、苔むした石に足をかけて登ったりする足場が悪いところが多くて、思っていたより大変でした。


私は裏がつるつるのスニーカーしか持ってきていなかったので、その靴で山に登ったのですが、それが大変だった一番の原因だったように思います。

しかし、苦労して登った頂上の景色は最高でした。

頂上には象の背と呼ばれる大きな岩があり、そこの上に立って銚子川や海を見渡すと、自分がこの近辺で一番高い場所にいるのではないかと思うほどでした。


下山するときが一番怖かったですが、怪我なく下れてよかったです。

行きも帰りも、周りの人と話したり、しりとりしたりしながら楽しく登山できました。

そして昼飯を食べた後、本格的に川で遊びました。

カヌーに乗って水が最高に透き通って綺麗な場所まで行って、そこで銚子川を満喫しました。

中でも川サウナがとても楽しかったです。


テントの中に本格的なサウナの機械があって、温度を上げていって限界になったら目の前の川に飛び込むと、この上ない爽快感と脱力感に襲われました。

この気持ちよさは文字では伝えきれないほどです。

そうして最後に楽しい思い出を作ってこの実習は終わりを迎えました。

帰りの電車の中では当然のように爆睡しました。

この最後の疲労感はこの実習で味わえる醍醐味の一つだと思っています。

この実習を通して、危機管理の大切さをものすごく感じました。

私が参加させて頂いた自然環境リテラシー学実習の中でも特に命に関わる大切なことを学べた2日間でした。

私が今回学んだことを色んな人に伝えていきたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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