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大学生(18)が小学生に戻った2日間

自然環境リテラシー学実習 第二回 川コース
実施場所:三重県紀北町キャンプinn海山

こんにちは、リンです。

7/2,7/3に実施された第2回自然環境リテラシー学に参加させていただきました。

周りが海・山・川に囲まれた大自然の中での実習で、第1回に比べて自由な時間が多く、とても充実した楽しい2日間になりました。

1日目

JR紀勢線で電車に揺られること約3時間。

改札のない駅を出ると、そこは山と海に囲まれた町でした。

雄大な自然を目の当たりにして、僕の心は高鳴っていました。

7月初旬の正午に相応しい暑さの中、駅から熊野海道を通り、銚子川下流に到着しました。

来る途中に橋の上からみた銚子川は、下流にもかかわらずあまりに透き通っていて、それまでの暑さが吹っ飛びました。

1日目は三重県の「みえアウトドアヤングサポーター育成事業」の一環として、三重県との連携実施です。

ガイダンスを終え、まず川でのフィールドワークが始まりました。

最初に行ったのは、水生生物とゆらゆら帯の観察です。

ゆらゆら帯というのは、川と海の境目にあり、淡水と海水が混ざり合う際にシロップのような揺らめきが見える現象のことです。

川の底をかき混ぜると、川をすりガラス越しに見たようなモザイクがかかり、不思議な感覚に陥りました。

その後、川でレスキュー訓練をしました。

川は冷たすぎず気持ちいいくらいの水温で、初夏の日差しに晒され続けて火照った体を冷やしてくれました。

レスキュー訓練の内容は、川で浮いているAを陸にいるBがロープとつながったペットボトルを投げて引き上げるというものです。


このレスキューの良い点は、Bは安全を確保したうえでAを助けることができるため、二次災害を防げることです。

レスキュー訓練が終わり、少し自由時間があったので水の中で鬼ごっこをしました。

川であそこまではしゃいだのは久しぶりで、小学生に戻ったように感じて楽しかったです。

その後、銚子川の中流にあるキャンプ地まで歩きました。

中流ではタモで2センチサイズのエビを捕り、捕ったエビは校長(キャンプのオーナー)に炒めてもらいました。


食感と味は生に近く、素材の味が生かされた味付けで、好き嫌いが分かれる味でしたが僕は好きでした。

日が沈み、テントを立てたあと、ホタルを見に行きました。

僕の家の近くには田んぼがあり、そこでホタルをみたことがあったので、そこまで期待していなかったのですが、実際に見てみると圧倒されました。

見たことのないほどのホタルが高密度で発光していて、雰囲気も相まってとても感動しました。

その日の夕飯は焚き火でのBBQでした。

本当に美味しかったし、あまりにも夏を感じました。

こんがり焼けた油がしたたるソーセージとハム、水が少なくてカチカチに炊かれた米、焦げまくったピーマン、全てが美味しかったです。



腹いっぱいの幸福と翌日の雨予報に一抹の不安を残したまま、1日目を終えました。

2日目

雨の音で起きた朝。

予報よりも雨が降るのは早く、重々しい気分で朝を迎えました。

雨が降っていましたが、活動できないほどではなかったので、予定通り川の上流の方まで歩きました。

雨具を着て蒸し暑い中結構な距離を歩き、テンションは正直低かったです。

歩いていると、川の様子が変化していきました。

中流から上流になるにつれて岩がごつごつし、大きくなっていきました。



目的地である魚飛渓は大きな岩に囲まれていて、水面からでも見えるほどたくさんの魚が優雅に泳いでいました。

そこでは結構時間を取っていただいて川遊びをたくさんできたので、キャンプ地に戻るころには心身ともに元気になり、雨も上がっていました。

お昼ご飯を食べたあと、2日目の目玉であるカナディアンカヌーに乗りました。

シーカヤックとの違いはいくつかありますが、大きく違うのは定員人数とパドルです。

第一回の実習時に乗ったシーカヤックは一人乗りでしたが、今回乗ったカナディアンカヌーは三人乗りでした。

なかなか自分の思い通りにいかず、最初は3人の息を合わせるのに苦労しました。

パドルもシーカヤックとは違い片方にしか水をかく部分がついていないので、操縦の仕方が特殊で難しかったです。

しかし、だんだん操縦の仕方がわかってきて、自分の行きたい方向に行けるようになってからはすごく楽しかったです。

三人で力を合わせて舟を動かしているという一体感を感じられました。

個人的には一人乗りのシーカヤックよりも三人乗りのカナディアンカヌーの方が楽しかったです。


そうして幸せいっぱいのまま実習を終えました。


今回の実習で学んだこと

今回の実習で学んだことは、いくら美しい川が流れていて、大自然が感じられる山があっても、人間がそれをぶち壊してしまう可能性があるということです。

圧倒されるような自然の中だからこそ、少しでも人間が遊んだ残骸が残っていると、より目立ち、気分を害します。

山や川で遊んだあとは片付けをする。

当たり前のことですが、それができていない人々がいることに驚きました。

そういった残骸が積み重ねられて川が汚染されていくのだろうと考えると、胸が苦しくなります。

帰るときは来たときよりも綺麗にして帰る。

自分が自然環境について教える立場になったときはそういったことを伝えていきたいです。

また、今回の実習は我を忘れて童心に帰って遊べた事がとてもいい体験でした。

この歳になるとはしゃいで遊ぶことなんてなかなかありません。

しかし、久しぶりに何も考えずに遊べる環境で遊んで、ストレスや不安が吹っ飛びました。

いくつになっても川遊びは楽しくて、今後も楽しいのだろうと実感しました。

今回の実習でこのようなことを学べたのがとても大きな経験になりました。

帰りの電車は溜まった疲れが一気に襲ってきて、爆睡しました。

これもキャンプの醍醐味ですね。

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