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初心者のためのビットコイン話

今年も早いもので12月に入り、
ビットコインやイーサリアムの
ハードフォーク祭りで
仮想通貨界隈は賑わいを見せております。

また某部長の仮想通貨の口座開設に伴い、
部署内で「びっとこいんがー」と
聞かれることが増えたため、
自身の整理を兼ねて、仮想通貨周りをガバっとまとめてみました。


※今回は知識豊富な仮想通貨マニアや
ビットコイナーではなく、
あくまで「ハードフォーク?なにそれ」
のような初心者を対象としているので
予めご了承ください。


ビットコインとは

ブロックチェーン技術を活用した、
実体のない=仮想の通貨です。

「Suicaと同じじゃないの?」的な質問もありますが、確かに決済ができるという点で同じです。

異なる点は、
『モノと交換できる”決済手段”』
『腐ることなく保存できる”価値貯蔵”』
の他に

”価値尺度”
があることです。

Suicaの場合、
入金したお金は1円=1円であり、
通貨単位が同じ円なので価値はそのままです。

対して仮想通貨は、
円ドルのように需要と供給のバランスによって
1ドル=360円 から 1ドル100円 のように価値尺度が変化します。

・円を発行している日本銀行のような
  価値をコントロールできる管理者(ストッパー)がいない点
・また発行量に上限がない円と違って
  仮想通貨は予め発行量が決められている点
(2017年11月でビットコインは全体の75%が発行済み)


これらにより
需要と供給バランスで価値が変化する点が
Suicaとは異なる理由です。
(いまビットコインがバブル状態なのは
 単に需要量に対して供給量が足りてないだけ)

そして
銀行発行の通貨=信用があり安心できる通貨
のように信用を作っているのが
分散型ネットワークであるブロックチェーンなのです。
(なぜブロックチェーンが安心なのかは長いので割愛します)
この本がおすすめ


このように
・価値が変動しやすく、
・ブロックチェーン技術によって信用力があり、
・独裁者がいない自由でグローバルな通貨
が仮想通貨です。



アルトコイン

仮想通貨には
ビットコイン=仮想通貨のような王者以外にも
様々な種類が存在しています。

その数は世界で1,000種類以上とも言われ
玉石混合、まさに戦国時代とも言えるでしょう。

(某部長が口座を開設した取引所も
 仮想通貨の取扱種類が多い点で有名です)


なぜ様々な種類が存在しているのか?

それは通貨ごとに開発目的や思想が異なるからです。


例えばビットコインはブロックチェーンを用いた初の通貨であり、
創始者達は銀行に管理されない(中央集権から脱出した)
ネット世界の共通通貨となることを目指していました。


時価総額2位のイーサ(イーサリアム)
スマートコントラクトと呼ばれる情報処理技術を用いており、
通貨の側面だけでなく、情報のやり取りができる
サービス向けプラットフォームとして開発されています。
(創始者は1994年生まれ)


ビットコインキャッシュは名の通り、
元々はビットコインと同じ思想でした。
しかし開発手法によるグループの内部分裂(ハードフォーク)を起こして生まれた通貨です。
(キリスト教のカトリックとプロテスタント的な)


このように思想は元より、
通貨であったりプラットフォームであったり
様々なものを総じて仮想通貨と呼んでいるのが現状です。


Googleが投資をしているRippleや
日本発祥のモナコイン( ´∀`)など
様々な思想で様々なコインが誕生しており、
いまは群雄割拠の戦国時代です。

戦国→明治に渡り、国がなくなって県に置き変わったように
いずれ は多くのコインが消滅するとされています。


私見ですが
・いまや絶対王者でハードフォークウマウマなビットコイン
・サービス活用として1歩抜き出ているイーサリアム
・Googleからの投資で一躍有名になったRipple
・コミュニティ周りが活発で化けそうなXEM(ネム)
この辺りは注目株。


とにかく最初はビットコイン、 イーサリアムなど
様々なコインがあることは知っておいてください。



活用例

これまでは事前知識。
みなさんが興味があるのは
結局何が儲かるの?
という点でしょう。

ええ、そうでしょうとも。


現在の仮想通貨の市場は
投資ではなく投機、
マネーゲームでありギャンブルです。

だからこそ多くの人が参入し、
需要爆増・価格高騰に繋がりました。
脅したいわけではありませんが

投資ではなく投機、ギャンブル程度で楽しむのが
精神衛生上・人生にとって良いと思われます。


さてさてお待ちかね、
どうやれば儲けることができるか。


まずは儲けることができる手段を確認します。
大きくは3つ
①仮想通貨を安く買い、高く買う為替取引
②仮想通貨を生み出すマイニング
③仮想通貨を利用したICO投資



①為替取引

こちらはみなさんもご存知の通り単純明快。
例えば1ビットコイン=10万円で購入し、
1ビットコイン=100万円の時に売れば90万円の利益です。


さらにこの方法で儲けるためには
・値上がり幅の大きい通貨を選ぶ
・投資額を大きくする
・FXで短期的に取引する

この3点の方法があります。


3つ目のFXは少額であれば問題ありませんが、
先日の過去最高値210万円→180万円の下り幅では
一瞬で1300万円を失う人も出るなど、初手としてはお勧めできません。
(最狂にスリリングだとは思いますが)
ビットコインFXでは大暴落も


2つ目も初心者がいきなり何十万を
投資するのは勇気のいることです。
(資本があれば別)


となると儲けるためには
”1つ目の値上がり幅の大きい通貨を選ぶ”
を選択すべきでしょう。

ビットコインも2月の10万円から12月の200万円まで
実に20倍にも膨れ上がりました。


他のコインがここまで膨れる可能性は未知数ですが
モナコインが15倍に上がった他の例もあるため、
初心者が儲けるにはここを狙うのがよいでしょう。
ビットコインを長期保有するのも値上がり幅という点では魅力です。



マイニング

マイニングについては取引よりも事前知識が必要ですが、
市場の値動きを細かく意識する負担は軽くなります。

そもそもビットコインは生み出されたものであり、
パソコンが(暗号化のための)計算を行い暗号化を成立させることで
付与されるインセンティブのコインです。

なのでパソコンで大量に計算を行い、
それがブロックとして認められればビットコインを入手できます。

それを行う人をマイナーと呼び、多くは中国やロシア、
国内でもGMOやDMMが参入予定となっています。

大量の電力やPC処理能力が必要なため、
個人で機材を用意するのはお手軽とは言えません。
そんな人のために『PCの処理能力を貸し出して代わりにマイニングするよ』というサービスも存在しています。
GENESIS MINING


ゴールドラッシュ時代の金を掘るか、
掘る道具を売るか…。時代は繰り返します。



ICO

ICO=Initial Coin Offeringの意味で、
企業が上場に伴って株式を公開するIPOの仮想通貨版です。

株式市場に上場して、株券を売ることで資金を獲得するのがIPO、
企業がサービス開始前に独自のトークン(引換券)を発行して、
代わりに仮想通貨を獲得するのがICOです。

独自トークンはそのままでは無価値ですが、
・発行上限が決まっている点、
・サービス開始時に様々な特典や取引に活用できる点
・サービス開始後に価値が上昇する点
が投機対象として注目され、ICOにも注目が集まりました。


例えば、ランサーズが今からサービスを開始すると仮定した際、
ICOを行なって仮想通貨(資金)を獲得する代わりに
ランサーズトークンを発行します。

ランサーズトークン発行時の価格が1トークン=100円だったとして、
100トークン発行すれば、ランサーズは1万円の資金を獲得できます。

そしてサービス開始に伴って、
トークンの価値が増加(トークンを欲しがる人が増加)すれば
1トークン=200円などで利用できるため、
ICO事前参加者は100円の価値を得たことになります。


基本的には株式と同じ構造ですが、
・上場審査が必要ない点や
・仮想通貨の価値が上昇しており従来より多額の資金を獲得できる点
が人気の理由です。


これらの理由でICOを模した詐欺や持ち逃げも乱立したため、
アメリカや中国、韓国ではICOが禁止される事態になりました。

日本では仮想通貨取引所Zaifを運営しているテックビューロ社が
『COMSA』というICOプラットフォームを発表し、自社でもICOを実施。
およそ60億円もの資金を調達しました。

COMSA上でも
・CAMPFIRE(中止)
・プレミアムウォーター
・タイムバンク
・クリプトマイニングジャパン
など様々な企業がICOに動き出しています。


ご覧のように儲け方にはいくつか方法がありますが
結論
・ビットコインを少し長めに持つ(1年はあり、2年はわからない)
・安いアルトコインを買う

とにかく初めてならどちらかをお勧めします。


買い方は
①コインチェックでビットコインを買う
②アルトコインが欲しいならビットコインとアルトコインを交換する
この方法を取ってください。

Bitflyerなどでアルトコインを購入するのは
お金を捨ててるのと同義ですのでお気をつけて。

ほんとに詳しく知りたければ有料ですがこの辺りを。
https://note.mu/kazu_fujisawa/n/n862ec1bff7de



今後の展開

長々と書きましたが、
全ては激動と荒波の仮想通貨の海の現状を知ってもらうため。
これからの展望を知り、戦い抜くためには知識をつけるしかございません。


バブルはいずれ落ち着く

いまの仮想通貨市場は完全にバブルです。
(バブル生まれが言うのもなんですが)

ビットコインだけでなく何の特徴もないアルトコインにまで
値段がついている現状はバブルというしかない。

しかしまだまだ地方にいるおっちゃんなんかは
「びっとこいん?」状態です。

キャズムの谷を超えたあたりでまだ山を登っているところ。
それが頂上を超えた時、いずれ崩壊は始まるはずです。


ただしまだ大丈夫。
Anypayの木村さんなどの起業家達は
半年後には300万円に到達する(かも)と言っています。
ビットコイン一年後の値段は?キーマンらが予想


いまはバブル
でも知名度はまだ低い
だからもうちょっとは大丈夫と感じです。



天敵は量子コンピュータ

ビットコイン、ブロックチェーンの
最大の天敵は量子コンピュータです。

なぜならブロックチェーン最大の強みである
「暗号」を説く計算能力を保有しているから。


運用環境の条件が難しく(絶対零度など)
まだまだ普及には遠いですが、
量子コンピュータが普及する事態となれば
ビットコインも藻屑となるでしょう(たぶん)


いまはバブルだし、量子コンピュータには負けちゃう
そんな仮想通貨ですが、今は世界中の注目を集めています。

GMOがビットコインで給料支払い

ブロックチェーン版ポケモンが登場

とにかく毎日どんどん新しい話題やサービスが登場しています。


情報は膨大ですが、その中から適切な武器を選んで
ぜひ億り人になってください。

そして僕になにか奢ってください。

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