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旅の楽しみ方

旅行が好きだ。正確にいうと「旅をする」という行為が好き。
とりわけ、計画のない旅が好き。

旅行となると、予定を決めてないと不安!!あそこへ行ってこれを見て、ここであれを食べて、お土産はこれを買うと決めている!!という人もいるだろう。
間違ってないし気持ちはわかる。けども、それが計画通りに行かなかった時。ピリピリしちゃうの、嫌じゃない??
時間がないから早く!さっさとしてよ!渋滞ハマった!最悪!注文したやつ出てくるの遅くない!?って言いたくないよね〜心に余裕を持とうぜ。

自称「行き当たりばったり旅行のプロ」げんたろうさんの旅の楽しみ方。

旅の計画を立てよう

計画を立てよう!と書いたものの、まともに計画を立てない。だめだこりゃ。
いきなり矛盾してしまったが反省はしていない。

しかし計画を立てないとどこにも行けない。ざっくりと目的を定める。例えば
「旭川動物園に行きたいから北海道に行こう!」
「こないだ行った時に楽しかったからもう一回行ってみよう!」
「台湾旅行のベタをやってみたい!とりあえず台北エリアね!」
と要点だけ抑える。後は成り行きで良い、という計画の立て方。

ルート、ご飯を食べる場所、どんな施設があるのか、イベントはあるのか、というのはかなり後回しでいい。目的地への道中にガイドブックを眺めてみたり、なんなら現地で気になった場所に飛びつく。これが楽しい。良いものに出会えた時に「なんて我々はラッキーなんだ。さすがだ。」とめちゃくちゃ自己肯定感を高めている。

旅先でよくやる遊び

我々夫婦だけで旅行をする時、よくやる遊び?がある。
だいたい遠出の時は1泊はするのだが、ホテルの最寄りの駅に着いたらスマホを封印して、街にある地図と方向感覚。こっちだったはず!という雰囲気でホテルにたどり着く、という遊び。
スマホのナビを使えばすぐだろうが、そこに敢えてハードルを加える。

最寄りの駅に着く前にホテルの名前と住所だけ、ざっくりと場所をもう一度チェックしておいて、降りた所からスタート。
まずは何番出口に出るのか、地図はどこにあるのか、地図上でホテルの場所を確認できたとしたら、地図を脳内スクショ。あっちに行って三叉路は左で何本目を右!!とか言ってやっている。ギブアップもその時のテンションであり。文明に頼ることにする。
行きすぎてたり逆に歩いてたり、遠回りも散々するが意外と利点がある。

・土地勘が付く
スマホのナビに頼らないから、自然と街の風景を見ながら歩くことになる。すると「ご飯屋さんがこの辺りは多いな」「この通りの店の並びはこんな感じね」「コンビニここにあるな」と街の情報がたくさん飛び込んでくる。画面上にはない、ナマの情報と空気感。距離感も自然と頭に入る。たまたま見つけた美味しそうなお店が120点を叩き出すこともある。

・パートナーとの連携が深まる
ぼくから言い出した遊びなのだが、よくこんな提案に乗ってくれたわマイパートナー。さすがに複数人で出かけた時にはやらない。
ぼくは地図を読むことができるが、妻は少し苦手。でも妻は一度通った道をすぐに覚えて帰り道は抜群だが、ぼくははあまり覚えられない。この遊びをし始めてから、街の風景に対する着眼点が2人とも違う事に気づいた。お互いの得意不得意を生かしながら、お散歩気分で散策しながら宿泊先へ向かう。あっちじゃない?こっちじゃない?と会話も増える。道を間違えていたとしても、大体のことは笑って楽しんでくれる。できた妻である。また褒めてしまった。
無事にたどり着いた時、2人はより仲良くなれていることだろう、と勝手に思っている。


遊びと言ったら、観光地の顔出しパネルはとにかくハメてみる事にしている。時々違和感がなさ過ぎる素晴らしい写真が撮れるから傑作。今は無くなってしまった、スペースワールドでの一枚。ぼくは宇宙飛行士になった。

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行ってみて、受け入れてみて、判断する

ハズレ、と言ってしまうと語弊があるかもしれないが、あちゃ〜というスポットやお店は正直ある。せっかく調べて行ってみたはいいが、何にもないじゃん、ボロい、値段が高い、口に合わない、などという経験は誰しもにあるはず。

そんな時こそ「なんでこんな事に、、」とイライラしてはもったいない。せっかくの非日常、いつもと違う場所で今しかできない経験をしている。ならばそれを否定するのではなく、思い切って受け入れてみる。受け入れた上で、自分にとってどうだったかを決めればいい。二度と行かないなら行かなけりゃいい。もっかい行きたきゃ行けばいい。

思い出深いのは、福岡に遊びに行った時。
せっかくだから太宰府天満宮にお参りに行くか〜と向かい、駅からテクテク歩いていたら発見してしまった。
「だざいふ遊園地」
まぁ〜〜〜〜〜昭和味溢れるレトロな外観。大丈夫かよ、営業してんの?と覗いてみるとやっているではないか。
しっかり太宰府天満宮をお参りして、遊園地に入ってみる事にした。

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昭和の忘れ物スポットが広がっていた。まばらな人。列はどこにも無い。催し物も何もないただの広場。汚れた謎の動物の乗り物。
これはいい!!と目を輝かせて全部を受け入れた。

キシキシ音がする、飛んでいってしまいそうなほどカーブが乱暴なジェットコースター。
水上コースターで帽子が吹っ飛ぶおじいちゃん。水に浸かった帽子を棒で拾うスタッフさん。
ユッサユサしてるだけのフリーフォール?
可動していないと思われる的当てゲーム。鬼が動く気配はなかった。
ぼくを乗せてゆっくりと歩く謎の動物。

なんだか懐かしい遊園地。子どもの頃を思い出してほっこりした。スタッフさんもとても優しくいい雰囲気。
大人になったから身長も気にせず何にでも乗れた。子どもの頃は身長がなかなか伸びなかったな〜なんて話をした。
あんなに怖かったコースターも今や楽しむ余裕がある。

心配なんてなんのその、日が落ち始めるまでケタケタ笑ってしっかり楽しむことができた。こんな場所があるなんて知らなかった。いつか子どもを連れて、とまた来たい場所になっていた。
飛び込んでみないとわからないモノや価値がそこら中に転がってるから、旅っておもしろい。

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ホテルでダラける至福の時間

一通り楽しんだら、晩ご飯は特産品に目処をつけながらその場で食べたくなったものを食べる。時間はかけ過ぎず、遅くならないようにホテルに向かう。
コンビニで買い出しをしてさくっとホテルへ。お風呂に入って、寝支度を整えてビールを開ける。

旅行でやってはいけないのは、疲れを残して次の日に突入する事。疲れていたら心にも余裕がなくなって、些細なことでイライラしちゃう。休むことも大事なこと。

ベッドの上でビールを飲みながら写真を見返してみたり、ガイドブックを開いてみたり、1日のSNSを更新してみたり、地方のテレビCMを眺めてみたり。家事もしなくていいから、とにかくダラっとする。

次の日も早めに起きる努力はするが、いつも結局チェックアウトギリギリになっちゃう。なんせ大した予定を入れないから。
ゆったり過ごせるホテルは最高。

帰り道

帰り道は決まって次に行きたい場所を考えながら帰路につく。空港や駅という場所がそうさせてくれる気がする。国内で行きたい所、ちょっと近場のあの場所、いつかあの国に、叶わない夢でもいい。次への期待を胸に秘めながら帰ると楽しい。

ぜひ皆さんにオススメするのが、帰ったらすぐに荷物をほどいて片付ける事。どうしてもサボって明日に回してしまいたくなるが、そこはもうひと頑張り。片付けまでが旅行!!と自分に言い聞かせて、帰った瞬間に荷物をひっくり返して洗濯機にぶち込もう。後回しは心の容量を奪ってしまう。付き合ってくれてありがとう、とスーツケースの車輪も拭いてあげよう。愛着が湧く。洗濯物はさすがに明日にしよう。干すのが大変だから。明日の仕事に響かない程度に片付けをして、しっかり休憩しよう。



こんな調子で、北海道、香川、三重、東京、福岡、地元山口県内、台湾、アメリカ、もっとたくさんの場所に行った。なんか福岡の写真ばっかりになっちゃったけど。
バンドでも日本中を旅した。空き時間にはライブハウスの近場を散歩して、土地の空気をなんとなく感じてみる。そんな時間が好きだった。

何が待っているのかワクワクしながら出かける。ゆるい心で、こだわり過ぎずに。
さぁ、次はどこに行こう。

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