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部活をやめようか悩んでる高校生へ【過去話】


「まじで使えねーな」「死ねよまじで」


無数に浴びせられる罵詈雑言の数々。


これは、俺が通ってた田舎の公立高校のサッカー部での話。



最初は、みんな優しかった。


そりゃ、最初だからみんな優しくしてくる。
そうしないと誰も入部してこないから。


でも、何日も経つうちに人によって先輩や監督の対応が変わってきた。


体育会系の部活のカースト制度は、本当にわかりやすい。

上手いか下手か。これだけ。


上手ければカーストは上だし、下手だと底辺の位置にいく。


勿論、上手い奴には先輩も監督も優しいが、下手なやつには厳しい。


冒頭文からも分かる通り、俺は後者だ。


毎日毎日、ミスるたびに死ねだのなんだの言われて精神的に削られる日々。


悔しいけど、言い返せない。


だって、下手だから。


今日もその次の日も、行きたくもない部活に足を運ぶ。


正直、やめたかった。


「辞めたい...」毎日言ってたと思う。


ある時は泣きながら電車にのってたこともあった。


何度も親や友達に相談しようとしたし、助けを求めようともした。


けれど、「サッカーが下手で、先輩や監督たちに悪口を言われて嫌だから、部活をやめたい。」なんて口が裂けても言えなかった。


だって恥ずかしいから。



そう、恥ずかしかったんだ。


先輩に対する恐怖よりも、周りの人間にサッカーが下手で弱い自分を知られるのが恥ずかしかった。


そうして、俺の3年間は終わった。


3年間努力して多少は上手くなっても試合ではベンチを温めていただけで、勝った時の喜びも負けた時の悔しさも一度も味わう事なく終わった。


結局、3年間罵声を浴びせられたことにはなんも変わりはなかった。



今でもこの時の光景が夢に出てくる。「先輩に罵声を浴びせられる光景」、「みんなの前で監督に怒鳴られる光景」が忘れたくても忘れられないのだ。



多分、一生忘れることはないだろう。




今、俺と同じ状況で悩んでる高校生へ




辛かったら、やめてもいいんだよ。


恥ずかしくなんてない。別に君は弱くなんかない。


嫌だったら逃げればいい。怖かったら泣いたっていい。



最近金欠なんです。助けてください。