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お前はデビルブレイドEASYモードで真の男になれ

実は私…STG…苦手なんだよね
単純に難しいし、ノーコンティニュークリアするのがキホンみたいなユーザー層の雰囲気とか、下手だから買っても100%コンテンツを体験できずに終わる虚しさとかが…サ。

ですが…
なんと……
今回に限り………!

超硬派STGを難易度EASYで…!?

というわけでDEVIL BLADE REBOOTを買ったら低難易度を選んでも最高の体験ができるSTGだったので感想文をしたためていく!


何より大事なことをまず言いたいんだけど

本作はステージクリアで手に入れた「コイン」で色々できるのだが、コンティニュー数をコインで一度増やすとその後ずっとコンティニュー数増えたままにしてくれる!つまり事実上「レベルを上げて最大体力増加」みたいなシステムが備わってるから誰でもいつかはクリアできるってワケ!
コレ大事!以上!

クレジット数はEASYの1/2がNORMAL、1/3がHARDという感じ

令和の超硬派STGは難易度EASYで遊べ

このデビルブレイドリブート、いかにもSTG好きのSTG好きによるSTG好きのためのSTGという感じがして「自分みたいなゲーム下手な奴はお布施感覚で買うだけでクリアできずに終わるんだろうな」と正直思っていた。

確かに手触りはずっしりと重く、「STG愛好家が普段遊んでる感じの奴だ!」という実感がある。
しかしその遊び心地は…敵の高速弾が!ビームが!躱せる!
STGのEASY
というと、いかにも「手加減してあげてるよ」みたいな雰囲気が出てしまいがちだが…このデビルブレイドのEASYは”見た目には”容赦ない攻撃が、だが直感で避けられるように飛んでくる!
弾道予測が見え、敵出現の予告もしっかりしているためだろうか?
敵弾の視認性の高さなども相まってとにかくスッと避けられる!

対して敵はこちらの攻撃でガンガン沈んでいく!重厚感あるサウンドで爆発し、画面を覆う巨大な敵がズシンと沈んでいく爽快感は最高!

回避&破壊!STGの原初の喜びがここにある!
ステージを1つクリアすると自機はすぐさま次の戦場へと出発する。
途切れのないステージ遷移がゲーム全体のスピーディな展開を作り出し、思わずのめり込んで最終ステージまでクリアしてしまったのだった…!

その後NORMALとHARDもプレイして思ったことは、根幹にあるゲームの楽しさは全難易度で一貫して保たれており、いずれの難易度でも100%美味しさを味わえる内容になっているということだった。

更に嬉しいことに、ゲーム中のアンロック要素を解除するコインはEASYでもガッツリ稼げるバランスになっているということ。
「EASYでやってる自分は一人前扱いされないんでしょ」みたいな不安を感じる必要はない!

「EASYプレイヤーを”勇者”として迎え入れる!」、その姿勢がこのデビルブレイドにはある!
君よ!デビルブレイドをやれ!EASYで!!!!

えっじゃあEASYだけやってればいいんスか?ノーーッ!!

と、EASY推しをこれでもかとやったが、ふとあなたは思うだろう。「じゃあ他の難易度は敵の攻撃が激しくなるだけなんだ」と。

ノーーーーーーーーーッ!!!

それこそがデビルブレイドの妙!!
つまり、難易度ごとに推奨される戦略が変わるのだ!

生まれたボムの意味を知るSTG

戦略を変える要素、それは難易度ごとに仕様の変わるボムである。
本作ではボムを使用すると自機にシールドが貼られ、被弾を1回無効化してくれる。ボムが残機の役割も果たしているというわけだ。

  • EASYではボムを自発的に使うとシールド発生&オートボム機能搭載

  • NORMALではボムを使用すると(EASY同様)自機にシールドが発生する

  • HARDではボムを使用してもシールドは発生しない

これが基本的なボムの仕様である。
つまり
EASYではボムのことなんか気にする必要なし!回避に集中せよ!
NORMALではシールド被弾したらボムでシールドを貼り直す!

HARDではボムの役割は多くのSTG作品と同じ!ステージ全体を知り決め打ちせよ!

EASYでは意識しなかったボムの存在が、NORMALではにわかに存在感を放ち、HARDでは欠かせない重要な攻略の鍵として立ち上がってくる。
これはプレイフィールに大きな影響を与えるだけでなく、EASYから順を辿ってプレイするとSTGにおけるボムとは何なのか?ということへの学習の階段ともなっている。

EASYをクリアした後でいい。
コインでコンティニュー数を増やしたら是非NORMAL以上も遊んでみて欲しい。ボムをいつ使うのか?というSTGにおける能動的な要素は新たな快感をもたらすだろう。

難易度INFERNO…これは…こ…え…なにこれ…

そして「俺はもう人類がクリアできるSTGは全てやってきたぜ」という猛者のための最高難易度INFERNOが本作には用意されている!!

これは!これは…?なんでしょうね?あの…すぐ自機が自壊するんですが…。

そう!難易度INFERNOは敵に最接近して戦い!バーサク状態を維持しなければならない!そしてもし一定時間バーサク状態にならないと勝手にお前は死ぬ!

なっバッ!なんでこんな難易度思いつくの!怖いんだけど!

筆者はコンティニュー数2の状態でステージ1クリアしかできませんでした。
なのでこの話はこれでおしまいです。こわ~

「古き良きSTGの美学」と「最新作の矜持」

とことん硬派な作りで、避ける・撃つ・破壊するを楽しさの柱として掲げた本作は、何故過去からSTGが人々を夢中にしてきたのか、その理由を知る一つの答えとして完成されている。

個人制作STGといえば独りよがりになりそうだが、デビルブレイドリブートは今ゲームを楽しむ我々をしっかり見据えて難易度調整やシステム実装を行っている。コンティニュー数の増加やシームレスなゲーム進行など、ストレスを極力排除して没入感を高めているのは見事だ。

月内部の街並みのドットなのに精細な様は一見の価値あり

本作はドット絵が魅力なのはもちろんだが、個人的には音楽とサウンドエフェクトの良さに驚いた!敵撃破時の爆発音の気持ちよさ!ボスのユニット破壊からのユニット再装備時のガシンとした音がたまらなく重たい!
サントラももう買っちゃいました~ゲヘヘ

デビルブレイドから感じられるもの、それはシステムと操作性が伴えば難易度の高低に関わらずSTGが持つ重厚感や爽快感は得られるという、作者の強い確信だ。STGが元々持つ魅力をどうユーザーに体験してもらうか、そのために苦心し尽力したことは本作からありありと伝わってくる。
STGの美学、作者自身の美学、それらを必ず今のユーザーに体験してもらおうというこだわりが、本作のクオリティをより高めたのだろう。

というわけで、2024年の傑作といって差し支えない「DEVIL BLADE REBOOT」、オススメ!


最後に…完成させたこと自体が本当に素晴らしい点だと思っております。
(個人制作STGといえば未完みたいなイメージあるので…)
コレ書いてる間に10回クリアの実績取りました。ありがとうございます。

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