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【約5000文字】競輪グランプリ9選手紹介をパワプロ風にやってみた

どうも、ゲンコツでございます

今日はいよいよJRA今年最後の開催となりましたが、それだけではありません‼

競輪で一番盛り上がるグランプリシリーズが立川競輪場で行われます

28日はすでにG1でも活躍する若手スター候補だけでなく、
すでに国際大会で結果を出している五輪代表候補までいるヤンググランプリ29日は女子レーサー日本一を決めるガールズグランプリ
そして30日は今年活躍した9人が勢揃いした優勝賞金1億1000万が掛かった競輪グランプリが行われます

それに先駆け、私は競輪グランプリを盛り上げるために、
競輪グランプリ9選手のデータパワプロ風に作成してみました

競輪を知らない方はまずルールを知らないと分からないとは思いますが、
正直私も走法や失格等の細かいルールは全く分かっておりませんが、
それでも楽しく観戦していますので、大まかな流れだけでもわかれば大丈夫です
(他競技になりますが、ラグビーは細かいルールは審判が笛を吹いて、リプレイを観ないとわかりませんし、
ラグビー選手でさえFWのペナルティは審判が笛を吹くまでわからないことが多いらしいです(某日本代表選手談))


ルールの説明はコチラの方々にお任せしましょう
競輪についてわかりやすい動画・note3選

オチくんは競輪をバンバン当てることで今年人気急上昇したYouTuberですが、
私はそれ以上に彼の人柄とテレビ番組並みの動画編集のわかりやすさ、
カメラマンとの掛け合いが非常に見やすいからだと思います

競輪芸人で一番詳しいストロベビーさんの動画
こちらはレースよりも競輪選手の階級から説明しています
ちなみに初心者講座は3つあります

noteは競輪有料予想記事ばかりで残念なことが多いですが、
この方の説明は非常にわかりやすかったです


もしベテラン競輪ファンでこのデータを観て憤慨される方がいらっしゃるかもしれませんが、
競輪をちゃんと見始めてから、まだ数年ですのでお許しいただきつつ、
ご指摘コメントを頂けると幸いです

それでは9選手をラインごとに紹介していきます



近畿ライン

ライン先頭:脇本雄太選手

脇本雄太選手

この数年は最近のトップクラスの競輪選手の枠を超えた走りで圧倒していますので、脚力的なものは当然Sです
昨年のグランプリを始め、G1で勝った時の動画を調べてもらえば、
その凄さが分かると思います

しかし、今年はG1を勝っていません
さらに8月オールスター競輪で落車し、骨折と肺気胸という大怪我をしてしまいました

11月に復帰したばかりですが、どうも落車を怖れるような消極的な走りになってしまい、
昨年のような強さを感じることができません
あと、脇本選手対策を少しずつ理解し始めた選手が現れ始めているのも影響していると思われます

果たしてグランプリまでに昨年のような強さを取り戻すことができるのでしょうか


番手:古性優作選手

古性優作選手

G1の決勝戦で脇本選手の番手を走ることが多い古性選手
脇本選手の驚異的な脚力について行けること自体凄いのですが、
古性選手がラインの先頭でもしっかり捲って勝ち切りますし、
他の選手に競られてもビクともしませんし、逆に有力なラインに切り込むこともできます

それだけハードな競争をしているのに落車やケガがほとんどないのもすごいのです

スピードの違いで無双できる脇本選手に対し、
なんでもできる総合力の高さで無双できるのが古性選手なのです

だから車券外に飛ぶこと自体が脇本選手以上になかなか起こりません
穴党にとっては非常に厳しい相手です

一度ラインではなく、別れて戦ってほしいと思うのは私だけでしょうか

ちなみにこの体幹の強さは子供の頃はMTBをやっていたことがベースとなっているようです
もしお子様が競輪選手を目指しているのなら、まずはMTBで体幹を鍛えることをおすすめします


東北ライン

ライン先頭:新山響平選手

新山響平選手

競輪選手トップ9人に2年連続なるぐらいの大物選手であるにもかかわらず、
先行選手にとって一番辛い戦法であるツッパリ先行にこだわるのが新山選手の特徴です
残り2週から一番前でずっと風の抵抗を受けて走るなんて、苦行以外何物でもありません

それでも結果を出すのですから、とんでもない脚力の持ち主ですが、
その戦法は他の選手にはもうバレバレで、対策されると何もできなくなることが多いのも特徴なのです

しかし、たまに他のラインが千切れたことで、その先頭選手の番手が手に入った結果漁夫の利で勝つこともあり、
これまで一生懸命ラインのために頑張った神の報いのようなレースもあるのです


番手:佐藤慎太郎選手

佐藤慎太郎選手

47歳で競輪選手トップ9人に入るだけでもすごいことですが、
Twitterでフォロワー数3万人越えは、多分競輪選手でトップですし、
直接質問に答えたり、悩み相談までやっている選手はいないしょう

https://twitter.com/KEIRIN_SHINTARO

そのファンとの距離の近さが受けて、慎太郎Tシャツを着て観戦に訪れるファンもいるぐらいです

その人気の高さも考慮してか、慎太郎選手の前を走る選手は東北だけでなく、
別地区の若手有力先行選手に付くことも少なくありません
これを批判するファンもいますが、これをやってもいいぐらい人気と地位を築くこと自体前例がなかったですし、
先行選手も慎太郎選手が番手に付くとしっかり先行し、慎太郎選手もしっかり仕事をして結果を出すのですから、
限界が来るまではこの状況は変わらないでしょうね

「限界?気のせいだよ」は、慎太郎選手のキャッチコピーですが、
この言葉通り選手生活を送っているのですから、
新山選手をどこまで残すことができるのでしょうか
ただ限界だと思ったら先行選手を構わず、着順を一つでも上げるレースをするのも慎太郎選手です
さすがにレース展開が非常に速そうなこのメンバーでは厳しいでしょうか


中国ライン

ライン先頭:清水裕友選手

清水裕友選手

清水選手と松浦選手でラインを組むと、ワンツーで決める場合もあれば、
強い相手だと自ら犠牲になって、番手を勝たせる競走を平気でできるのが強みです
このコンビプレーでG1やG2を何度勝ったことでしょうか

自分が損な役回りをやることで、後々逆に相手が損な役回りをやってくれたり、
若手先行選手がこの2人を見本としてレースに取り組んでくれるようです

今回は清水選手がラインの先頭で走るようですが、相手は強敵ぞろいです
この場合は松浦選手を勝たせるようなレースをしてきそうです


番手:松浦悠士選手

松浦悠士選手

先ほど強い相手だと犠牲になってと書きましたが、
予選や準決勝戦での松浦選手は、先行選手をしっかり3着までに残して、
ラインで決める競争をするのが非常にうまい選手です
いつも先行選手を犠牲にしてては、先行選手も嫌がりますし、
ラインの先頭で走るのは不利ですから、自ら勝てるチャンスを捨てることになります

さらに勝利を狙うときは、いい位置につけていることが多く、
時にはいい位置を得るために相手ラインの分断をやってくるなど、
非常にレースの立ち回りが上手で、私は桜庭和志選手のようにIQレーサーと勝手に名付けています

グランプリでも勝つかどうかはともかく、
勝てる位置=松浦選手の狙う位置であることだけは当たってると思います


単騎

眞杉匠選手

眞杉匠選手

今年のオールスター競輪でG1初優勝した24歳の新星です
さらに競輪祭決勝では単騎で優勝し、今一番ノリにノッている選手です

オールスター競輪決勝戦では、眞杉選手を勝たせるために、吉田拓矢選手がラインの先頭で死駆けした結果優勝できたのですが、
吉田拓矢選手はゴール後5秒以上遅れてゴールしたので失格となり、
長期欠場になってしまいました

その恩を眞杉選手は胸に秘め、ますます強くなっていると感じたのが、
競輪祭での走りです
決勝戦でまだ若いのに、単騎で位置取りや競り合いに強いレースができたことは、
ケイリン代表候補のライバルたちは驚異ですが、どうしても競り合いに弱いところがありますので、
競輪選手として成長し続ける彼なら、今後さらなる活躍ができると言っていいでしょう

グランプリでも単騎ですが、展開次第で一発あるのではないでしょうか


深谷知広選手

深谷知広選手

元々は愛知支部所属の選手だったのですが、21年から静岡支部に移籍になりました

深谷選手が移籍するまでは静岡や南関東の先行選手は伸び悩んでいましたし、
史上最速無敗でS級昇進したり、史上最速でG1制覇するほどの天才深谷選手も、
2015年以降特別競輪を勝つことができず、移籍するまで長年低迷していました

しかし深谷選手が静岡所属になってからは、
深谷選手の練習法や食事などのメソッドを惜しみなく若手に伝授したり、
若手選手と一緒に練習するようになってからは、明らかに結果が現れ始めてます

レースでは南関東の総大将郡司選手の前で、自分の着順よりも郡司選手やラインが勝つ競争に徹し、
その要因もあって郡司選手は大活躍します(今年はSSクラス陥落してしまいましたが...)

ただ番手が前で駆けるスピードのない追込選手だと捲りに徹するのも、
日本代表を務めたからこそのプライドなのでしょう

静岡、いや南関東のために頑張ってきた深谷選手ですが、自身にもいい影響が現れ始め、
その結果が共同通信社杯(G2)で優勝し、約9年ぶりの特別競輪のタイトルを手に入れました
しかも同じ静岡の期待の若手渡辺雄太選手の先行に乗って優勝したのですから、
静岡に移籍して大正解であることを証明しました

昔の深谷選手はちょっとでも競られると引いたり、レースをやめることが多かったのですが、
今は競り合いにも強く、捲りに回っても最後まであきらめない競争が増えました

グランプリでは単騎ですが、勝利に徹して脚を溜めるのか、
誰も動かないとなると、かつて得意だったかまし先行をやるのか
今の深谷選手のラインを意識したレースなら、
単騎でもどこかでカマして先頭に立つ場面があるかもしれませんよ


山口拳矢選手

山口拳矢選手

父が競輪グランプリを2度も優勝した山口幸二選手で、親の七光りと思われるかもしれませんが、
実はかなりの苦労人です(詳細はインタビュー記事を読んでください)

ただデビュー後24連勝してすぐにS級昇進したり、バンクレコードを更新したり凄まじい活躍をする一方、
ラインの先頭で誰が相手でも徹底先行という、典型的な若手先行選手のレースをあまりやらず、
ラインの後ろに誰が付こうと関係なく、有利な位置を取ったり、後方で一瞬で捲り切ったりするなど、
若手らしからぬレースをしつづけたことで、結果が出なくなると叩かれ始めました
自分本位のレースができるのは父親のおかげという声も...

ただそんな声をはねのけて、日本選手権競輪で単騎でいい位置を取って優勝したのを見た時、
この選手は効率よく結果を出すことを重視する、今どきの要領のいい若者だと思いました

若手競輪選手の働き方改革を実力で示したのです

正直中部地区は強い若手先行選手が少なく、いや浅井選手以外は正直G1レベルには達していない現状です

まずは自分が結果を出すことで、同地区の若手選手の見本となり、
若手の底上げに繋がると思ったのでしょう
(ただ山口拳矢選手はケイリン競技で51歳の志智選手に負けたようです)

日本選手権競輪を勝ってから調子が良くなかった、いやまだまだ実力が足りないのかなと思っていましたが、
競輪祭の最終日で、番手の中部地区総大将浅井選手を置き去りにするほどの鋭い捲りで勝ったのを観て驚きました

競輪祭という大舞台でどうも自転車の調整を試しながらやっていたそうで、
最終日にようやく結果が出たとホッとしたそうです
(千切られた浅井選手にとってはたまったもんじゃないでしょうけど)

競輪祭というG1レースで、しかも他の選手はグランプリ出場枠を必死に勝負している中で、
勝つこと以上に自転車の調整がメインということが信じられませんが、
私はそのメンタルがグランプリ向きで怖くて仕方がない反面、
今年は参加するだけでいいやって思ってそうでもあり、
彼がどんなレースをするのか全く読めません


いかがでしたでしょうか
5000文字という長文になってしまいましたが、
多分競輪にそこまで興味がない人は、途中で読むのをやめてそうですが(苦笑)、
これで競輪グランプリに少しでも興味を持っていただけたら幸いです


最後に28日のヤンググランプリの予想ですが、
パリ五輪代表になると思われる太田海也選手のラインが逃げると思いますので、
その後ろが良い位置にいそうなのが犬伏選手のラインだと思われますので、
犬伏選手の頭が良さそうですが、
ただ最近競走に迷いがあるのが気になりますので、
中野選手の頭で行きたいと思います

競輪に関してはまだ歴が短いので、どうか温かい目で見ていただけるようお願いいたします

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競輪に関しては、次回競輪グランプリの予想でよろしくお願いします


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