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【競輪】2024年日本選手権競輪回顧&武雄記念~大楠賞争奪戦~【GⅢ】注目選手を紹介してみた

どうもゲンコツでございます

先週のGⅠ日本選手権競輪は平原康多選手(埼玉)の感動の復活劇で幕を閉じました

SSから陥落し、F1戦で若手先行選手について行けない、番手でも追走一杯で、
あれだけ不調だった平原選手がまたGⅠを勝てるとは全く思いませんでした

ただよく考えてみると、眞杉選手はSSだからF1を走ることはありませんし、
F1戦は毎日どこかで開催されてますので、関東の強力な若手先行選手と一緒に走る機会が極端に減りますし、
正直先行としては通用しない平原選手がラインの先頭で走る機会も生まれ、今の平原選手には酷な話です

むしろ9車で特別競輪なら、元SSで関東の総大将という格を持つ平原選手なら、
関東の強力な先行選手と一緒に走れる番組を組んでくれる可能性も高く、平原選手のデキが良ければ追走なんて容易いですし、
そして何より大きかったのは、今開催関東の3番手、4番手を固めていた武藤龍生選手(埼玉)の存在でしょう

☆ワガママを言って4番手を主張する武藤選手の想い

武藤選手は西武園記念の決勝戦のコメントで「ワガママを言って4番手」と発言したのですが、
黒沢選手-森田選手-平原選手-武藤選手-中田選手の5車での4番手は、
勝利に程遠い位置でワガママとは全く思えず、私には意味が分かりませんでした

それの発言の重さに気づいたのが、全日本選手権競輪決勝戦での武藤選手の走りです

関東5選手が決勝戦に上がり、武藤選手は吉田拓矢選手(茨城)ー平原選手のラインの3番手、
そして関東別線には小林泰正選手(群馬)ー諸橋愛選手(新潟)と2つ分かれました

小林泰正選手が残り2周で一緒のタイミングで上がっていった古性選手(大阪)と共に誘導を切って、
古性選手の警戒をしても半ば強引に先頭に立ってからどう動くのかと思いましたが、
小林選手はジャンが鳴っても仕掛けない大胆な戦法で残り1周を迎えた瞬間、
このタイミングで吉田拓矢選手が猛スパートを仕掛けて小林選手を叩くことに成功し、
単騎でも強い古性選手、清水選手、山口拳矢選手でも反応することができず、
あらかじめこの展開を読んでいたのか、岩本選手だけは関東の4番手に見事にハマりました

残り半周を切り仕掛けた平原選手に武藤選手も付いて行けばいいのですが、
同じ関東の諸橋選手をブロック、そして岩本選手もブロックしようとしましたがさすがに脚が残っておらず、
岩本選手が2着まで追い込み、3着古性選手にも交わされ、先行した吉田拓矢選手を交わせず5着でした

決勝戦での武藤選手の走りを見て、平原選手の優勝に貢献することが、自身の勝利以上に重視していることがよく伝わります

最近ファン、そして現役トップの競輪選手でもラインの意識が薄くなってる現状で、
忘れかけていた「競輪はライン戦」であることを武藤選手に教えられました

☆武藤選手は関東のリーダー

西武園記念の時に平原選手と同じ高校の後輩宿口陽一選手(埼玉)との熱い絆を紹介しましたが、
武藤選手も平原選手のことを非常に尊敬しており、関東の総大将を尊敬している関東の選手達の中でも、
崇拝っぷりは凄いとのこと(あえてこの言葉を使わせていただきます)

そして平原選手も日本選手権競輪決勝戦後武藤選手のことを「リーダー」と呼ぶようになったそうで、
平原選手が今回優勝できた陰のMVPは彼であると感謝していることが伝わるインタビューがありました


☆自分はラインに貢献しているのかと自問する

競馬のGⅠシーズンと競輪のGⅠが重なってしまうと、展開込みの決勝戦予想を出す余裕がありませんでしたが、
私の決勝戦予想は平原選手に土下座するレベルの予想ですので、恥ずかしくてお見せできるものではありません

今回の日本選手権競輪でまた一つ競輪の魅力を改めて感じ、また競輪の難しさを知り、
私も仕事や家庭のいう名のラインで貢献できるような動きをやっているのかを自問し、
このレースを期に改めて行動しようと思いました

最後に競馬ファンも必見のおもしろい動画を紹介します

あまりにもおもしろすぎて長時間の動画ですが一気見しました

松浦悠士選手がこの動画で語っていたのですが、若い頃は自分のことばかりだったが、
年齢を重ねるにつれてにラインで決めることができた時の方が喜びが大きいという言葉に胸を打たれました


5/11(土)~5/14(火)まで武雄競輪場で、武雄記念~大楠賞争奪戦~GⅢが行われます

武雄温泉競輪のバンクは400mバンクの中で一番長い直線64.4mです
当然逃げが不利で、捲りや追い込みがバンバン届きます
1月の記念GⅢ、日本選手権競輪で大荒れのイメージが完全に付いたいわき平競輪場(直線62.7m)と似ています

この記念GⅢも荒れるのでしょうか、勘弁してほしいですよね


今回出走メンバーを確認すると、SSは清水裕友選手(山口)、深谷知広選手(静岡)が参加しますが、
予定されていた松浦悠士選手は手の骨折が悪化し欠場だそうです
日本選手権競輪はかなり厳しい状況だったことはわかります
次のGⅠ高松宮記念杯までにちゃんと治して出場できるのでしょうか


注目選手は、地元佐賀の山田英明選手(佐賀)山田庸平選手(佐賀)の兄弟選手でしょう

競輪は基本兄弟は同じレースを組まれることはありませんが、
あらかじめ出走メンバーが選定される初日特選、特別競輪で特別予選を勝ち上がったメンバーが決まる優秀戦、
そしてラスト9人に絞られる決勝戦以外は当たることがありませんが、
今回初日特選メンバーに選ばれた2人はレースで一緒に走ることになります

さらに山田英明選手は同い年の平原選手が日本選手権競輪を優勝したことが、より刺激になっているようです

ただこの二人は自力で圧倒する選手ではありませんので、
初日特選でも九州ラインを引っ張るイケメン嘉永泰斗選手(熊本)、
私の応援している伊藤颯馬選手(沖縄)が決勝まで勝ち進めば、地元の山田兄弟の優勝に貢献する走りをしてくれるはずです

強敵は清水選手よりも南関のメンバーが意外と揃っている深谷選手でしょうか

特に1Rに出走する121期の日高裕太選手(静岡)には頑張ってもらいたいです


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今後も競馬だけでなく、競輪記事も書いていきますので、
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