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第68回有馬記念総括

どうもゲンコツでございます

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【高評価馬】      タスティエーラ
   6着
【エース奪還へ】    ドウデュース    1着
【カリスマ引退前の花道】タイトルホルダー  3着
【ジョーカー】     プラダリア
     14着
【危険馬】       ジャスティンパレス 4着


☆なんで3頭縛りをやめて5頭にしたのか

イクイノックスが引退したことで、これまでこの馬が作ってきたペースや展開が明らかに変わるのと、
有馬記念の枠順が、この馬の理想の枠順を引いた馬がほとんどいなかったため、
有馬記念は高評価馬を1頭に絞ることができず、
勝手に肩書を付けてドウデュースタイトルホルダーを加えました

実際馬券の組み立ても、1着候補は高評価馬のタスティエーラ、ドウデュース、そしてジョーカーのプラダリアにし、
2着候補をタイトルホルダー、3着候補をスターズオンアース、スルーセブンシーズ等に決めました

☆パドックでの明暗

仕事でリアルタイムでレースを観ることができなかったのですが、
一番驚いたのは結果よりもタスティエーラの馬体重+18㎏だったことです

私は堀調教師がタスティエーラに3週連続でハードトレを行ったのは、
有馬記念への執念を感じたと判断したのですが、

単純に馬体重が絞れなかっただけですか(泣)

あとプラダリアのパドック、数秒の動画だけの判断なら、
レース前に燃え尽きたかのような元気のなさでガッカリしました

プラダリアの課題は長距離輸送だとはっきりしましたので、
ここはしっかり立て直して、京都記念か金鯱賞で元気な姿を見せてほしいですね

あとパドックで改めてびっくりしたのは、スターズオンアースです
ジャパンCよりもかなり良く見えました私の視点ですが、
ものすごく柔軟な歩様なのに、踏み込みがしっかりしているのです

これを調教動画で見抜けなかったのかと思うと、
私はまだまだ調教分析の修行が足りないと痛感しましたが、

やっぱりパドック観るまでは本当は買いたくないんですよ

これが本音でございます


☆やっぱり人気がない時の逃げ馬は怖いんです

過去2年タイトルホルダーは自分のレースをすることはできませんでした
今年と併せて、3年間のラップを比較したいと思います

21年 1着エフフォーリア 5着タイトルホルダー
2:32.0 (6.9-11.3-11.6-11.5-11.9-12.5-12.6-12.2-12.4-12.4-12.2-12.0-12.5) (58.8-61.5)

22年 1着イクイノックス 8着タイトルホルダー
2:32.4 (7.0-11.3-11.7-12.1-12.5-13.1-12.7-12.4-11.8-11.9-12.2 -11.4-12.3) (60.7-59.6)

23年 1着ドウデュース 3着タイトルホルダー
2:30.9 (7.0-11.3-11.9-12.0-12.0-12.2-12.5-11.9-12.2-12.0-12.0-11.7-12.2) (59.4-60.1)

21年はパンサラッサの大逃げに戸惑い、さらにそれを捕まえに行かないといけない損な役回りでしたので、
比較すべきなのは、去年と今年となります

昨年は捲りや外差しも決まる馬場なのに対し、今年は雨が降らなかったことで、内が伸びて時計も出やすい馬場とはいえ、
昨年は明らかにタイトルホルダー自身の行きっぷりの悪さと、
横山和生騎手が過去2年の失敗を経験した結果、
道中息を入れるラップにしないという覚悟を決めた逃げを打ったことで、
直線までセーフティリードを保てたのが大きかったです

22年の中間1000mのラップが62.5秒に対し、今年は60.8秒で流れており、
さらに横山和生騎手がうまいなあと思う所が、
ちょうどレースの真ん中で1ハロン12.5秒で息を入れた後、
そのすぐ後に1ハロン11.9秒で一気に加速して、後続を引き離し攪乱させるようなラップを踏んだことです

パパも逃げると非常に恐ろしい騎手ですが(追込も別の意味で恐ろしいですが(苦笑))、
今回の騎乗だけなら、息子はパパよりもさらに進化した逃げ馬のラップを踏んでいる可能性まであります

その騎乗に応えたタイトルホルダー、本当にお疲れさまでした
今からどんな産駒が出てくるのか非常に楽しみです


☆まだ進化をし続けるスターズオンアースに潰された馬たち

私はプラダリアがたとえ外枠でも、今回スターズオンアースのようなレースをしてくれると思ってました
それだけムルザバエフ騎手の先行へのこだわりと、この騎手だからこそ直線での粘りを発揮できる騎乗技術は、
ドゥラエレーデのホープフルSとチャンピオンズCで、皆さんもご理解されているでしょう
(ムルザバエフ騎手で折り合えないのならしょうがいないと思ってます)

しかし、スタートでまさかスターズオンアースが半馬身ほどリードできるなんて...
大阪杯までスタートに苦労していた馬があんないいスタートが切れるなんて...

ハーパー、ウインマリリンもいいスタートだった分、プラダリアは前に出るのが時間かかりましたが、
ハーパーに騎乗した岩田望騎手は明らかに番手ではなく、さらに後ろの位置が欲しいのか、
ルメール騎手に位置を譲ったような動きをしましたので、
もしスターズオンアースが並のスタートでしたら、ムルザバエフ騎手はスターズオンアースの位置を狙っていたと思うのです

正直スターズオンアースの後ろにいた先行馬たちは、
最後方にいたジャスティンパレスに交わされる時点で厳しいレースでしたが、
私はスターズオンアースの更なる進化に屈しただけで、
今の馬場や展開を考慮して考えたレースをしたと思うので、
枠順の利でずっと内々を回れたシャフリヤールは別として、
着順関係なくナイスファイトだと評価したいです

プラダリアだけでなく、これまで嫌ってきたハーパーもこれからは絶対に買わないといけないでしょうね


☆ドウデュースの勝因は、競輪に詳しい武豊騎手だからこそ

ドウデュースが3コーナーから捲りを仕掛けていくところは何度観ても爽快で、
こういうレースは復習が楽しくして仕方ありません

私はドウデュースで大勝負できませんでした
あれだけ気性が進化し、秋で一番調教がいいと書いてきたのに、
1頭軸にする勇気が足りませんでした

それはハーツクライ産駒は、G1だと外国人騎手の乗り替わりがいいというデータです
別に武豊騎手が悪いというわけではなく、京都記念のようなレースをしてくると思ってましたから、1着候補に入れた訳です

ただ今年の有馬記念は内伸びの高速馬場でしたので、
ドウデュースが外を回すロスが、先行馬に届かないリスクと、
外国人騎手が馬群を縫って鋭く伸びてきたときに勝てるのかという不安を覚えました

ドウデュースはスタートで出遅れ、京都記念とは違って後方でレースをすることに
武豊騎手はレース後コメントで元々後方に控えると思っていたらしいので、
折り合いも付いてここまでは想定通りでした

最後方にいたジャスティンパレスが3角から早めに仕掛け始めたのを察知した武豊騎手は、
仕掛けどころのタイミングと合ったことで、ジャスティンパレスに被される前に仕掛けました

これは競輪でいう先捲りです

後方にいる選手は仕掛け遅れたり、さらにその外から捲らないといけないので、
ジャスティンパレスと横山武史騎手には、武豊騎手の先捲りが非常に痛かったと思います

さすが競輪グランプリのTV中継のゲストを何年も務めるぐらいの競輪好きですね
ぜひ有馬記念の優勝賞金を競輪グランプリにオールインしていただきたいものです(笑)

競輪好きの騎手って他にいるのでしょうか(ボートレースが好きな騎手の方が多いようですが)


☆ハーツクライ産駒に合った騎乗とは

これを書こうとしましたが時間がないので宿題にします
もう今年の産駒がラストクロップですので、これを調べても意味あるのでしょうか...


☆3歳世代は弱いと決めていいのか

私はドウデュースの強敵はタスティエーラだと思っており、
好走する確率が一番高いのもこの馬ではないかと思っていました

実際ふたを開けてみると、いつもより後ろでレースをしたことがまず誤算ですし、
勝負所で立ち遅れ気味になり、それが原因で直線でジャスティンパレスに進路を奪われ不利を受けるという、
昔のムーア騎手では考えられないような残念な結果になりました

しかし不利を受けてからも怯まずに伸びてきましたので、
この結果だけで3歳世代、特にタスティエーラが弱いと決めつけるのは早計です

特に菊花賞を衝撃的な勝ち方をしたドゥレッツア
長期休養明けにもかかわらずチャレンジCを勝ったベラジオオペラ
皐月賞、ダービーのレース内容はいまいちでも

今後成長してきそうな馬は少なくないと思います

今回のタスティエーラの敗因は休み明けと馬体重大幅増だと思いますが、
サトノクラウン産駒全体の評価としては、中山よりも府中向きということもありますので、
その影響があったのか、来年まで答えを待ちたいと思いつつ、
今後どんなレースに出走するのか楽しみです


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