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ドイツでの7年目の開幕を前にして

いよいよだ。9月19日の現地時間13時、カールスルーエとの開幕戦から今季のリーグ戦が始まる。ブンデスリーガ1部復帰のための大事なシーズンだ。

開幕を迎えるチームの雰囲気も、昨シーズンより良いと感じる。今シーズンを迎える前にある程度の数の選手が入れ替わったが、コアな選手は残ったし、良い選手も加わった。かつてフライブルクでキャプテンを務め、ブンデスリーガの1部での経験も豊富なマイク・フランツも新加入の選手だ。

僕はここまでトップ下をやっていて、彼が中盤のアンカー的な役割を担うことも多い。中盤の底から出されるフランツの指示の声はよく通るし、チームに安心感を与えられるような存在になっている。

昨シーズンは当時のスロムカ監督が就任したばかりのタイミングで迎えたが、今シーズンは昨年の11月から半年以上指揮を取ってきたコチャク監督の下で開幕を迎える。昨シーズンからの積み重ねに加え、プレシーズン期間中もしっかり準備をしてきた。昨シーズンの後半戦だけの勝ち点を見れば、昇格したシュツットガルトと同じだ。フィットネスとメンタルの両面での変化も感じるし、選手のなかにも自信がついてきた。チームとしての成熟を感じる。

コチャク監督は今も厳しい練習を課すけれど、就任当初のほうが練習量は多かった気がする。ボールを使ったハードなトレーニングに2時間取り組んだ後に、20mを10往復する計400mのシャトルランを4~5本を命じられるようなこともあった。驚くほどハードな練習量だった。

それだけきつい練習をしたのにはたぶん、理由がある。

おそらく、監督が求めるインテンシティ、やりたいプレースタイルを考えると、当時の僕らのフィットネスレベルがあまりに物足りなかったのだと思う。コチャク監督が就任してからの約10ヶ月間での蓄積があるから、最近は当時ほど厳しいメニューを課されることがない。それだけの地力がついてきたし、監督の求めるサッカーをやれるような選手も今シーズンから加わった。

前線からしっかりとプレスをかけるようなサッカーを監督が求めている。昨シーズンの後半戦などはそういうサッカーがはまっていて、ある程度の結果が出た。わかりやすく例えるならばドルトムントやライプツィヒのように相手をダイナミックに圧倒するようなサッカーをしたいのだと思う。

だから、新加入の室屋もこんな風に話していた。

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