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どうしたらサッカーうまくなるのか?

僕はいま、ドイツの南に隣接するオーストリアでプレシーズンのキャンプに取り組んでいる。新しいシーズンを戦い抜くための準備をする大切な時間だ。

ハノーファーから飛行機でオーストリアへ向かったのだが、機内で過ごす時間は今回のnoteで書くテーマについて考えた。ただ、思うように考えがまとまらず、気分転換に別のことを考えるようになった。

といっても、頭のなかにあるのはやはり、サッカーのことだ。ちょうど、2019-20シーズンのCL(チャンピオンズリーグ)やEL(ヨーロッパリーグ)の準々決勝以降の試合が連日のように行なわれているタイミングだったから、あそこで活躍する選手たちのことが頭に浮かんだ。

どうやったら、彼らのようにサッカーが上手くなるんだろう。

あれこれと考えを巡らせているうちに、気がついた。

「サッカーが上達するにはどうしたらいいのか」というピュアなテーマについて、何千回、何万回と自分が考えてきたことに。

現在は29歳になる僕は、サッカーを始めたころからおよそ25年近くも、考え続けていることになる。同じテーマについて、こんなに考えている人は他にいるだろうか?

僕が考えるのをやめないのは、そこに正解がないから。そのとき、そのときで、最適に思える答えも変わってくる。だから、僕はあきることなく、考え続ける。

ふと疑問に思ったことがある。20~25年前の僕と、現代のサッカー少年とどちらが恵まれているのだろうか。

例えば、今の子どもたちはYouTubeなどを通じて、サッカーが上手くなるための動画などに簡単にアクセスできる。僕が子どものころには考えられなかったことだ。また、CLをはじめとする世界最高峰のサッカーを見るのも、以前よりもはるかに簡単になった。

でも、そうした環境の変化がそのままプラスに作用するかというと、必ずしもそうでもない。情報が簡単に手に入る状況が、どうすればサッカーが上手くなるのかを考える機会を奪ってしまうこともあるからだ。

以前にこのnoteでも書いたように、与えられたものを淡々とこなすだけになってしまうと、成長するのは難しい。

なぜ僕が考える力が強くなったのか?

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