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※今回、原神のネタバレ等はありませんが、その変わり怪文書オンリーです、よろしくお願いします。


 この圧倒的タイトルでも見に来てくれた方、こんにちは。みなさんは原神というゲームの、【クロリンデ】【召使】についてご存知だろうか。
 (今回は原神についての説明は省くことにします。原神そのものについてのブログは後日投稿する予定です。)

https://twitter.com/Genshin_7/status/1675717279454035969?t=lXfLCxFps2w_ptHsowgrXQ&s=19
https://twitter.com/Genshin_7/status/1546349346001588224?t=HpSx74id1JBthK5RFkiZVw&s=19

 そうである。

むちゃくちゃ好みである。

 ぼくはヤバい女の子が好きだ。具体的に言うと、
 我が国が戦争を始めた。仲間の兵士達は隣国との国境辺りに駆り出された。俺もその兵士達の一人だ。熱心に訓練をしていようとも、長い道のりを、重い荷物を持って歩き続けるのは体力を蝕んでいく。
 やっとの思いで主戦場に着いた時、地獄かと思った。敵か味方かもわからない程にボロボロになった人達が一箇所に積み上げられており、深く嗅いでしまうとえずいてしまうような鉄臭い匂い。我が国の兵士達の顔に生気はなかった。
 自分がこれからどうなるか考えたくなかった。しかし、帰りを待ってくれている家族のことだけは考えずにはいられなかった。

中略

 俺は覚悟を決め、銃弾が飛び交う死地に飛び込む。怒声と、轟音。耳がつんざけそうだ。俺は必死に人を殺した。でないと、俺が死んでしまうから。仲間の兵士達が死んでしまうから。このおかしな矛盾について今は深く考えることはできない。今はただ、生き延びるための最善を尽くしたい。

中略

 仲間が次々と赤い液体を身体から放出しながら倒れていく。次第に地面が揺れる頻度も増え、俺は自分自身の終わりを感じた。絶えぬ怒声、轟音、地響き、そして悲鳴。俺は、死にたくなった。しかし、駄目だ。家族がいるのだ。でも、どうすればいいんだ。俺は、俺は。どう、どうすれば。いい、いいんだ。
 その時、何か今のこの場にそぐわない言葉を聞いた。耳を澄ます。何か、聞こえる。「あと数分耐えろッ、クロリンデが来てくれるッ。」クロリンデ。俺はその単語に覚えがある。確か、名前だった筈だ。だが、そいつが来てどうなるというのだ。この戦いが終わるのか。死んだ仲間が帰ってくるのか。そんなことはない。たった一人増えてどうなるのだ。今、自ら前線に出て戦ってくれている兵士達を救ってくれるのか。
 刹那、強い風が後ろから吹いたと思った。だがそれは、人が通っただけであった。前方に、風を吹かしたであろう駆けていく人が見える。女だ。女は、腰の鞘から剣を抜いた。戦場は、未だ銃弾が飛び交っているというのに。自殺行為だ。
 走りながら女は剣を振るう。何をしているんだあの女は。俺には子供のちゃんばら遊びのようにしか見えなかった。しかし、女が剣を振るう度に火花が散っているのが見える。そして奥には銃を構えている敵の兵士がいる。依然、銃声が鳴り止まない中、構えられている銃の銃口からは、煙が立ち昇っていた。あの女は、いや、まさか、そんな筈はないが、銃弾を切っているのだろうか。
 そう思っている内に、女は敵に迫り、剣で身体を切り裂いた。敵の身体の胴体が切れたのが遠くからでも見えた。間違いない、あの女がクロリンデだ。クロリンデはそのまま近くにいる人間達も無差別に切り刻んでいった。気付けば、いつの間にか片手に拳銃も持っており、クロリンデは敵がいる方角を見ることもなく、兵士の頭を正確に撃ち抜いていく。
俺は、その様子をじいっと見ていた。ふと横を見れば、仲間も呆然としてクロリンデの様子を見つめていた。
 気付けば、怒声も、轟音も、地響きも少なくなっていた。悲鳴は、敵のいる方角からのみ聞こえてくる。その時、リーダーが声をあげた。「クロリンデに続けぇっ」俺は死体の山となった戦場を走り出した。少なくなった仲間達も同じように走り出す。地面にはかつての仲間達も、仲間の命を奪った敵も、同じように地に伏していた。しかし、みんな家族がいるのは同じなのだ。
 そして案外すぐに塹壕にクロリンデが見えた。以外と主戦場自体はそれほど広くなかったらしい。もう敵の数も少ない上に、塹壕という狭い場所からか、クロリンデの動きもより的確性、正確性を重視した殺し方をするように動いている気がする。
 「おいっ、お前っ、動くな。」掠れてはいるが、大きな声がする。その声のする方角を見ると、味方の兵士が三人、手錠で拘束されており、顔は酷く怯えていた。そしてその三人の後ろに、敵兵の姿が僅かに見えた。「こっ、こいつらが殺されたくなかったら、どっかに消えろっっ、はやくッ。俺は、爆弾を持ってるからな。」俺は咄嗟に銃を構えた。しかし、どうすればいい。敵は完全に味方の後ろに隠れ切っている。幸い、敵は塹壕の中で、俺たちが位置的にも人数有利も有している。しかし、敵は爆弾を持っている。どうするか考えていると上官が声を荒げた。「各々、対象を囲め。そして敵兵よ、大人しく降伏しろ。身の安全は保証する。」俺は敵兵を囲むように位置取りをする。「クソっ、クソっ、ふざけやがって」徐々に隊列が出来上がっていく。そして、「チッ」と舌打ちが聞こえた。クロリンデだった。「俺はっ、大量の爆弾を持ってんだぞっ、テメェらもまとめて道連れにッ」三度、銃声が響いた。敵兵は状況を読み込めていない様子だった。そして、もう一度銃声が響き、敵兵は倒れた。三人の仲間の死体の隣に。
 俺は怒鳴った。「お前っ、何してんだっ、仲間だぞ、わかんねぇのか。」クロリンデに詰め寄るが、彼女は表情を一切変えずに拳銃の装填を行っている。クロリンデが口を開いた。「そうだな。」俺は訳が分からなかった。「そうだって、お前、救えてたかもなんだぞ。」「敵は爆弾を持っていた。見ろ。」クロリンデが敵の死体を指差す。身体にはダイナマイトが巻かれており、手にも多様な爆弾が握られていたようだった。「だとしても、わかんなかっただろっ。」「そうかもな。」クロリンデは俺の目を見てこう言った。「だが、お前達がアイツに殺されていたらどうだった?その方が損害が大きい。私はただ無駄なリスクを取らずに、被害を最小限に抑えただけだ。」

 っていう感じの女の子が大好きだ。ちなみに過去にトラウマがあって…とかではなく、ただ合理的すぎる性格なだけだったらもっと好きだ。確実に恋に落ちる。

 SSだけですごい尺を使ったので残念だが今日はここまで。普通の原神の話や、ちゃんとしたクロリンデや召使の話は後日できたらなと思う。



 ちなみにクロリンデは多分こういうキャラではないと思います。ちゃんとしたクロリンデファンのみなさんすみません。


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