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英検準一級対策内容 二次試験(面接)

実際に私が行った、英検準一級の二次試験の対策です。
一次試験についての記事はこちら

二次試験対策〜試験を経験した身としては正直信じられないんですが、一次試験の合格率が10〜15%に対して、面接の二次試験は約85%で高いと言われています。(合格率は10年前までしか公開されていませんが)

ただ、これに関してはやはりしっかり対策をした人は受かる、ノー勉強で挑んだ人は落ちる可能性がある というものなのかなと思いました。単なる質疑応答というわけではなく、英検準一級の二次試験内容自体がちょっと特殊だからです。

「どうせ今後も受けるんだから一次試験を受けた後はすぐに二次対策をはじめよ」なんていろんなところに書いてあるんですが、そんなん結果待ちのハラハラがすごい中モチベーション的に無理ですし、私は一次試験結果が出るまで本格的な対策はしてませんでした。ただ、NativeCampでの朝イチオンライン英会話はなるべく継続してました。とにかく英語を話すことに慣れたかったので。なので、面接に対する対策期間としては大体3週間弱です。

準一級の二次試験内容

・部屋に入り自己紹介、日常会話 
・ナレーション問題(起承転結4コマの説明) 15点
・直接4コマに関する質問1つ 4点
・4コマのトピックに関連する質問3つ 15点
・退室
(+アティチュード3点 計38点)

という流れで、結構あっという間に終わります。この中で一番準備が必要かつ、点数配分が大きいのはやはり「ナレーション問題」だと思います。複数問題をやっていくとある程度ストーリーの傾向も掴めるので重点的にやることをお勧めします。

【ナレーション問題】

準備の1分間はめちゃくちゃ短い、スピーチの2分間はそこそこ長い。

ナレーションに関しては4コマ問題を渡されてから1分間準備時間が与えられ、そこから2分間で内容説明をします。この時間の感覚をつけることが大変でした。私の場合、直感的に使用する単語を出しても忘れるだけなんで、「ストーリーの流れ」「結論の付け方」に重きをおいてざっくり脳内で整理してました。1分って本当にすぐです。

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自分で適当に良くある4コマ展開をかいてみました。ひどいですね。わかりづらいので説明をすると「好きな男子がギャルアイドルのサイン会に居たのでそういうのがタイプなのか!と頑張ってギャルになった結果、『前の君が好きだったのに…』と言われてフラれた」的な感じです。すみません。ストーリーも最悪ですね。

何か情報を得て行動してみる→ 一時的にはAの結果が得られたが→ 予期せずBの結果になった 
みたいなストーリーの流れが多いかなと個人的には感じています。「会社の士気をあげようと飲み会設定しまくったけど、逆にそれが苦痛に思う人が増え社員がたくさん辞めてしまった」とか、逆に「材料費削減で醤油ラーメン一択にしたら、味噌ラーメン派のお客さんが減ってしまったけど話題性が出て大繁盛した」みたいな成功体験とかもあります。なんだか例がイマイチですね。

こういったストーリーを時系列に沿って簡潔に説明することが求められるのがナレーションです。準備1分、説明2分という時間の感覚をとにかく繰り返しつけることが重要です。

【対策】教材一冊、NativeCamp、あとはYoutube

・まずは教材買った

まずは例題に慣れるため、適当に本屋さんでこれを手に取りました。

序盤のシーン別短文練習とかはどうせ忘れるし完璧に言えないので、例題をとにかく全部やりました。

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ナレーションに関しての質問に対する模範解答も難しすぎず良いボリュームだったので、ここに関してはそのまままるっと暗記しても他で使えるフレーズがたくさんあったかと思います。

・NativeCamp

NativeCampには「英検準一級対策コース」があります。二次試験においては本当にこれに助けられました。(一級コースはありません…)

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Day14まであります。一次試験の結果を受けてから二次試験当日まで3週間弱あったので、なんとかその期間のうちに完了できるようにスケジュールを組みました。このコースに関してはコインを用いた事前予約が必要なので、息子が起きる7時くらいまでに英検コース25分予約し、そのあとはデイリーニュース25分(こちらは予約不要)もしくは復習する時間をとりました。

私はフィリピンの先生ラブなのでフィリピンの先生一択でしたが、その場合は100コイン(=200円)で予約できます。なので×14回で大体課金したのは3,000円くらいでした。安い!日本人の先生はガチ英検面接経験者が多いので高いです。400コイン(=800円)くらい。

本番は日本人面接官・外国人面接官両方居るっぽいので、日本人の英語発音にも慣れたい/ 実践的な情報を知りたい人にはお勧めです。日本人の年配の方にあたると聞き取り辛くて結構しんどいという話は良く聞くので。

この対策14回分は、本当にやっていて良かったと思います。問題の傾向、自分の苦手な分野(私は環境問題)、時間の感覚がつきました。繰り返していくと、自分の中での鉄板フレーズも増えます。「こう言いたい場合はどうすれば良いの?」などの質問に関してもその場で先生が答えてくれるので、単に教材をやるよりもすごく為になりました。

ちょっと気をつけて欲しいのは、この教材の場合レッスン時間を終えてページを閉じると見返すことができないので、私はレッスン終了後に問題と例文をスクショ保存して、Google documentに貼って復習用に活用していました。

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↑問題と模範解答

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↑私がその時言いたかった内容、先生にfixしてもらった箇所などもチャットログを参考にとりあえずまとめる

そして、14日間分をギリギリ終えたらこれをまとめてプリントアウトし、使いたいフレーズや苦手分野などちょっと時間があいた時に見返すようにしてました。

ナレーションで意識したところ

・基本的な状況説明ができるようにする

"asked" "discussed" "was talking each other" "The listeners all agreed"など、中学生で習うような英文がパッと言えるようにしました。これがなかなか難しい。

・そのイラストを見ていない人に情景が浮かぶようにする

うまいこと言うたるぞ!というのはもう無理なので、「絵を見れば一目瞭然なこともしっかり言う」だけでナレーションの意味を為すので簡単な英文でも付け加えるように意識しました。「外は晴れている」「家の中で座っている」など。伝える人にはわからない情報なので。

・+αの表情を描写する

"looked" "seemed"〜
"exhausted" "disappointed" "shocked"

などはすごく良く使いました。これは1コマの説明が1文で終わってしまった際の時間稼ぎにも使えます。模範解答に良くある "He was happily sitting~" みたいな副詞を用いた表現は苦手で全然使ったことがなかったので、もはや諦めました。

・時制は過去で統一するけど、細かいところはもう諦める 

「theつけるて言うたやろ!」とかすごい先生に怒られたけど、冠詞も間接話法も気にするともう負けだと思ってとりあえず意味が伝われば良いなと思って進めました。4コマ問題の後の仮定法を用いた質問も、とりあえず "I'd be thinking~" をつければOKってモリテツ先生が言ってました。

間接話法への置き換えはとにかく一番苦手だったのでこれはもう諦めて、4コマの台詞をそのまま読んだりしました。

質問部分では、とにかく喋る。具体例をつける

質問部分では制限時間がありません。なのでとにかく喋ります。私はとにかく簡潔に良い文章が話せず、ダラッダラ言いたいことや訂正を付け加えていく癖があるんですが、英会話の先生に私話すのめちゃ長いですよね?って言ったら「そうね、長すぎね」って言われまくったんですけど、大丈夫でした。そのままアティチュード加点に繋がりました(私の場合) ※ナレーションは別だよ!

これは英会話の先生から言われたんですが、やっぱり単純なことでも具体例を+するだけで文章の説得力が増します。「日本ではビニール袋の有料化が義務付けされた」とか「やっぱりお腹減ると気力も出ないじゃないですか〜」みたいな簡単なものでもオッケーです。

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そんなこんなで迎えた当日ですが、結構ボロボロでした。

コロナ渦での英検面接

マスクはしたままの面接になります。面接前に事前に聞いたんですが、「マスクは外さないでください」とのことでした。私は海外の友人に"You are like a cartoon character" と言われるほど、表情とジェスチャー頼りの人間だったのですごく落ち込みました。とにかく目で笑う!と、ジェスチャーをガンガン用いることに徹底しました。

私の場合受験番号は特に関係なく、来た順に大部屋で待機 (携帯は電源OFFして首からぶら下げたストラップに入れる)、そこから5人程度呼ばれて面接部屋の前に椅子に座って待機でした。順番が悪く、その回ではトップバッター…(; ;)前の人の様子見たろ!と思ってたんですが無理でした。そしてあっという間に呼ばれ一人で部屋に入りました。面接官は日本人の30代くらいの男性でした。ゴリゴリのアメリカ英語!って感じで、聞き取りやすかったです。

最初の日常会話に関しては教材にあった「今日はどうやって来ましたか?」くらいしか想定してなかったんで、普通に「電車で来たよ!朝早かったし検温とか待ち時間とか大変だったよ〜HAHA」みたいなとこまで想像してたんですが、まさかの「あなたが一番楽しいと感じる瞬間はいつですか」的な質問が来て全ての瞬間が止まった。

「ア…私2歳の息子がいるんですけど子どもの、えっと、あー色々喋り始めたり、笑顔を見たり、成長を見るのが楽しいし幸せです」みたいな簡単な回答にめちゃくちゃ詰まりました。まさかの"growing" が出てこなかったんですよ。もうこの瞬間全てが嫌になった。

ここ、ある程度は練習した方が良いと思います。直接の試験結果には影響しないとはいえ、「うまく答えられなかった…」が尾を引くと悲惨になると思います…。

そこからはなんとか持ち直してテンションで一応は乗り切れたので良かったです。直接試験内容に言及するのはNGかなと思うので伏せますが、ナレーションは苦手な環境問題でしたが、ストーリーは比較的簡単でした。その分、単純すぎて文章が思い浮かばなくて短くなってしまいました。体感では1分30秒くらい。もうちょっと肉付けてきたなあと反省しました。

その後の質疑応答に関しては無我夢中だったので「とにかく無茶苦茶でも喋り倒す」だけをモットーに続けました。具体例では、フリーランスで在宅で子どもを見ながら仕事してるんですが〜的なことを言いました。

結構自分的には対策をしたつもりだったんですが、やっぱりいざ当日となると緊張で用意していたフレーズは全然言えなかったし、"mixed feelings"って3回くらい言った気がする。部屋を出た瞬間、自分的には「落ちたな…」と思いました。

面接官は一次試験の結果を知らない。

面接は、単純に面接能力での試験になります。一次試験で9割とってても面接が酷ければ落ちるし、逆にギリギリ合格でも面接の点数が合格基準に達していれば合格です。当日の面接の順番もバラバラなので、面接官は過去の成績など確認せず面接一本で評価をします。なので、「筆記ではこれくらい取ったからある程度英語力はあると認識してくれてるはず」っていう甘い考えは通用しないんですね。

当日がうまく行かなかったので、ある程度スコア換算できていた一次試験の時よりも、二次試験の結果待ちはすごく怖かったです。

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結果としては合格でした。一次試験の結果を見たときよりもホッとしました。

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ナレーションは目標は12点だったんですが、やはり文章量が少なかった&語彙力が不足してたのがマイナスになったのかなと思っています。

アティチュードが満点だったのが良かったです。最初の質問でマイナスにならなくて良かった。マスクのハンデもあり、とにかくニコニコしてテンション上げていったことが功を奏したかなと思います。でもやはりスピーキングがGP1+3で筆記試験よりも低かったので、能力的には足りて無いんですね。

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面接を経て、結果はもっとズタボロだと思ってたのでやはり二次試験に関しては「思ってるほど採点は厳しくないのかも」という印象です。一級になると合格率が約60%と下がるので、きっとこうはいかないですよね。(一級はガッツリスピーチと意見交換、時間も長い)

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以上、私の英検準一級一次試験〜二次試験レポでした!(2020年度第二回)

書くのが遅くなってしまったけど、タイミング的に2020年度第三回の一次試験合格者さんが見てくれる記事になるのかなと思っています。ちょっとでも参考にしていただけたら幸いです。

今後どうしよう

せっかくなので一級取得にもチャレンジしたいんですが、英語能力も全然足りてないし覚える単語もものすごく多いので、3年以内にはなんとか…という感じです。白熱したディスカッションとかまずしたことがないし、英語環境が当たり前レベルにならないとダメなんだろうなあというくらいハードルが高いので、一旦英検に絞った対策はストップします。(とりあえず出る順パス単と英作文の問題集は購入しました) 

↑評価が高かったから買った。

ちょっと最近は体調崩したり色々で、朝活での勉強が不可能になってしまったのでNativeCampも休会しています。もうちょっとしたら戻りたい。直近では3月のTOEICを受ける予定なので(抽選当たったらだけど)、継続して英語には触れられたらなあと思っている次第です。おしまい。

マックスコーヒー買いに行きます