総合内科専門医/第285問(内分泌)/2022

第50回総合内科専門医試験
2022年度予想

32歳女性。学校ではクラスで一番身長が低かった。現在まで月経の発来がない。3年前から手指のしびれとつっぱりを訴えるようになった。昨日、突然家族の呼びかけに応答しなくなり、その状態が 10分持続する発作があり来院した。身長 140cm、体重 52kg、恥毛は認められない。深部腱反射亢進、病的反射はない。
血液生化学所見:総蛋白 7.0 g/dl、アルブミン 4.2 g/dl、Na 140 mEq/l、K 4.0 mEq/l、Ca 5.2 mg/dl、P 6.4 mg/dl。副甲状腺ホルモン(PTH)550 pg/ml(基準 10 -60)。手の写真を示す。
この患者で認められる所見として正しいものを1つ選べ。
a. 多尿
b. 大脳基底核の石灰化
c. 尿中cAMP排泄量増加
d. brown tumor
e. 副腎皮質機能低下


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解答

b
偽性副甲状腺機能低下症(pseudohypoparathyroidism : PHP)

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