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総合内科専門医/第89問(呼吸器)/2018

総合内科専門医試験
2018年度予想

50歳女性。咳嗽と喀痰とを主訴に来院した。
現病歴;32歳時に気管支喘息と診断され治療中である。1年前から喘息発作と肺炎を繰り返している。時に茶褐色の喀痰を認める。両手足のしびれと消化器症状とはない。6ヶ月前の喀痰培養検査で糸状菌が検出された。
現症;意識は晴明。脈拍 88 /分,整。血圧122/72 mmHg。呼吸数16 /分。強制呼出時にwheezesを聴取する。下肢に浮腫はない。
検査所見;血液所見;赤血球 375万/μL、Hb 12.7 g/dL、Ht 36%、白血球 6,700/μL(桿状核好中球 12%, 分葉核好中球 43%, 好酸球 25%, 単球 2%, リンパ球18%), 血小板 21万/μL, 血液生化学所見;IgE 2,500 IU/mL(基準173以下)。免疫血清学所見;CRP 0.2 mg/dL, MPO-ANCA陰性。胸部単純CT(冠状断)を示す。
診断に必要な検査はどれか。1つ選べ。
a. 上部消化管内視鏡検査
b. 喀痰抗酸菌培養
c. 胸部造影MRI
d. 末梢神経伝導速度
e. 血清アスペルギルス沈降抗体

< ここから解答・解説になります >


解答

e
アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)

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252字

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