総合内科専門医/第21問(腎臓)/2019

General サブスク

総合内科専門医試験
2019年度予想

23歳の女性。下肢の浮腫を主訴に来院した。3週前から軟便と腹部不快感とがみられていた。1週前から下肢の浮腫が出現し、次第に増悪してきたため受診した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。身長158cm、体重70kg。体温36.3℃。脈拍92/分、整。血圧124/74mmHg。全身の浮腫が著明である。皮疹を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。尿所見：蛋白3＋、糖（－）、潜血（－）、沈渣に硝子円柱1/数視野、卵円形脂肪体1/数視野。血液所見：赤血球586万、Hb 17.3g/dL、Ht 50％、白血球5,400、血小板28万。血液生化学所見：血糖99mg/dL、総蛋白4.6g/dL、アルブミン1.4g/dL、尿素窒素9mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL、尿酸7.5mg/dL、総コレステロール880mg/dL、トリグリセリド120mg/dL、AST 22U/L、ALT 23U/L、Na 141mEq/L、K 4.3mEq/L、Cl 105mEq/L。免疫学所見：CRP 0.2mg/dL、CH50 32.4U/L（基準30～40）。腎生検のPAS染色標本（A）と電子顕微鏡写真（B）とを別に示す。
この疾患で見られる検査所見はどれか。2つ選べ。
a. 緩徐に発症する。
b. 尿蛋白の選択性は低い。
c. 再発を繰り返すことが多い。
d. 副腎皮質ステロイドが著効する。
e. ホスホリパーゼA2受容体抗体が陽性である

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解答

c, d
微小変化型ネフローゼ症候群