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消化器病/第75問/2022年(10月)

消化器病専門医
2022年(10月)予想

10 歳の男児。心窩部不快感と嘔吐を主訴に前医受診し、血液検査にて血清 AMY 値 上昇を認め、精査加療目的に当院紹介となった。幼少時から年に数回腹痛がある。
入院時現症:身長 151cm、体重 38kg。意識清明、黄疸なし。腹部軽度膨満、腹部全体に圧痛あり、上腹部に筋性防御あり。
血液所見:赤血球368万、Hb 11.1g/dL、Ht 33%、白血球 15,300、血小板21万。血液生化学所見:総ビリルビン 0.8 mg/dL、AST 24 U/L、ALT 15 U/L、ALP 246 U/L(基準115~359)、γ-GTP 44 U/L(基準8~50)、総ビリルビン 1.31 mg/dl、直接ビリルビン 0.11 mg/dl、アミラーゼ 801 IU/l(基準37~160)、P 型アミラー ゼ 736 IU/l、IgG4 87 mg/dL(基準4.8〜105)。免疫学所見:CRP 14.1 mg/dl、CEA 2.3 ng/mL(基準5以下)、CA19-9 7 U/mL(基準37以下)。
腹部CT画像と内視鏡的逆行性胆管膵管造影写真〈ERCP〉を別に示す。
この疾患における以下の記述で誤っているものはどれか。1つ選べ。
a. 女性に多い。
b. 欧米人に比べて東洋人に多い。
c. 胆汁中アミラーゼの測定が補助診断に有用である。
d. 無症状であっても手術を行う。
e. 高頻度に膵癌を合併する。

画像は論文より引用(※1)


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解答

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