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第3回内科専門医/第475問(肝胆膵)/2023

第3回内科専門医
2023年度予想問題

42 歳男性。20 歳頃より記銘力障害や軽度の人格障害が出現し、30 歳頃より暴言、被害妄想を認め、統合失調症と診断され内服加療をされていた。1 年前から原因不明の肝硬変及び肝機能障害を指摘されている。身長168cm、体重54kg。体温36.8℃。脈拍72/分、整。血圧110/70mmHg。眼球結膜に黄染を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を4cm触知する。脾は触知しない。血液所見:赤血球380万、Hb 11.2g/dL、白血球5,600、血小板18万。血清生化学所見:AST 120U/L、ALT 265U/L、LD 420U/L(基準176~353)、Cu 30μg/dL(基準68~128)。免疫学所見:CRP 0.1mg/dL、HBs抗原陰性、HCV抗体陰性。
この疾患について誤ったものを 1つ選べ。
a. 臓器障害はキレート薬で改善が見込める。
b. 常染色体優性遺伝である。
c. 眼科に紹介が必要である。
d. セルロプラスミンと血清銅はともに低値となる。
e. 亜鉛製剤も治療に有効である。

< ここから解答・解説になります >




解答

b

Wilson病

解説

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543字

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