総合内科専門医/第281問(循環器)/2019

総合内科専門医試験
2019年度予想

(割れ問)
75歳の男性。歩行時に右足が痛くなるため来院した。
現病歴:1か月前から、200m歩くと右下肢の大腿部と腓腹部とが重い感じに痛くなった。少し休むと痛みは軽快した。
既往歴:高血圧で内服薬を服用中。
生活歴:喫煙は20本/日を50年間。
現 症:身長170cm、体重78kg。脈拍72/分、整。血圧160/86mmHg。胸腹部に異常を認めない。右足背動脈拍動が減弱している。膝蓋腱反射とアキレス腱反射とは正常。
検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液生化学所見:空腹時血糖108mg/dL、HbA1c 5.0%(基準4.3~5.8)、総蛋白7.0g/dL、総コレステロール280mg/dL。
足関節上腕血圧比(ABI)は右側で0.65、左側で0.91であった。
この患者に対する第一選択薬として最も適切なものはどれか。1つ選べ。
a. シロスタゾール
b. ワルファリン
c. バイアスピリン
d. 直接経口抗凝固薬(DOAC)
e. クロピドグレル

< ここから解答・解説になります >


解答

a
下肢閉塞性動脈疾患( lower extremity artery disease;LEAD)

内科専門医試験出題範囲カリキュラムでは「閉塞性動脈硬化症;ASO」

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653字

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