総合内科専門医/第118問(内分泌)/2019
総合内科専門医試験
2019年度予想
34歳の女性。分娩後の頭痛と視野障害を主訴に来院した。妊娠28週ころから頭痛、30週から左眼の視野障害が出現した。多尿や多飲はない。
身長165cm、体重62kg。脈拍76/分、整。血圧118/74mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。対面法による視野検査により両耳側に欠損を認める。
尿所見:比重1.024、蛋白(-)、糖(-)。
血液生化学所見:AST 33U/L、ALT 17U/L、クレアチニン0.6mg/dL、血糖92mg/dL、総コレステロール124mg/dL、Na 140mEq/L、K 3.8mEq/L、Cl 104mEq/L、アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉18U/L(基準8.3~21.4)、TSH 0.15μU/mL(基準0.2~4.0)、FT40.74ng/dL(基準0.8~2.2)、ACTH 11.4pg/mL(基準60以下)、コルチゾール1.8μg/dL(基準5.2~12.6)、GH 2.7ng/mL(基準5以下)、IGF-I 164ng/mL(基準112~271)、プロラクチン25.4ng/mL(基準15以下)。
免疫血清学所見:CRP 0.3mg/dL、抗サイログロブリン抗体24U/mL(基準0.3以下)。頭部単純MRIのT1強調矢状断像と頭部造影MRIのT1強調冠状断像を別に示す。治療として適切なものはどれか。1つ選べ。
a. 副腎皮質ステロイド
b. ドパミン受容体作動薬の内服
c. ソマトスタチンアナログの注射
d. ガンマナイフによる放射線療法
e. 経蝶形骨洞下垂体腫瘤摘出術
< ここから解答・解説になります >
解答
a
リンパ球性下垂体炎(前葉炎)
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