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第2回内科専門医/第205回(血液)/2022

第 2 回内科専門医試験
2022年度予想

68歳の男性。左下肢の紫斑を主訴に来院した。2週前から左下肢に紫斑が出現し徐々に拡大した。1週前から左下肢に疼痛も自覚するようになったため受診した。これまでに出血症状の既往はない。意識は清明。体温36.4℃。血圧154/88mmHg。腹部は平坦、軟で、圧痛や抵抗を認めない。血液所見:赤血球210万、Hb 6.8g/dL、Ht 20%、白血球6,400(桿状核好中球6%、分葉核好中球54%、好酸球2%、単球6%、リンパ球32%)、血小板30万、出血時間3分20秒(基準7分以下)、PT 90%(基準80〜120)、APTT 64.7秒(基準対照32.2)、血漿フィブリノゲン256mg/dL(基準200〜400)、血清FDP 4μg/mL(基準10以下)。クロスミキシング試験では上に凸のグラフを呈し、von Willebrand因子活性は正常であった。左大腿から膝関節部内側の写真を別に示す。
最も考えられるのはどれか。
a 血友病A
b 血友病B
c 後天性血友病
d 播種性血管内凝固〈DIC〉
e 免疫性血小板減少性紫斑病

< ここから解答・解説になります >


解答

c

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