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消化器病/第85問/2022年(10月)

70歳の女性。3週前に単純性腎盂腎炎で外来通院となり、レボフロキサシンの内服投与により軽快したが、2日前から38℃の発熱と1日10回の下痢が出現した。意識は清明。体温38.5℃。脈拍120/分、整。血圧110/60mmHg。呼吸数20/分。血液所見:赤血球320万、Hb 10.3g/dL、Ht 31%、白血球19,300(分葉核好中球72%、好酸球2%、単球10%、リンパ球16%)、血小板19万。血液生化学所見:アルブミン2.8g/dL、尿素窒素50mg/dL、クレアチニン3.8mg/dL(5日前は0.8mg/dL)、Na 138mEq/L、K 4.7mEq/L、Cl 109mEq/L。下部消化管内視鏡像を別に示す。
この疾患についての記述で正しいものを 2 つ選べ。
a. レボフロキサシンは今後内服禁忌とする。
b. 難治例にベズロトクスマブが有効である。
c. 再発予防にフィダキソマイシンが有効である。
d. 再発予防にプロバイオティクスが有効である。
e. GDH 陰性・CDトキシン陰性の場合、次いで培養法検査が必要となる。

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解答

d 、e

Clostridioides difficile infection(CDI)
※ 現在Clostridium difficileは菌名がClostridioides difficileに変更されている

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