第3期Σリーグ レギュラー第10節第1試合自戦記

はじめに

第3期Σリーグ Luna de Esperanza(るなすぺ)育成枠のげんぶです。(Twitter:@G_en_bu)
第5節自戦記に引き続き2回目の自戦記です。第8節も登板したしどちらかと言えば第8節の方が内容が悪かったのでそちらの自戦記を書くべきな気はしているんですが、いかんせんこの試合がコンテンツとして面白すぎる内容になってしまったのでこっちから消化します。よろしくお願いします。

自分の自戦記で書かれている思考への指摘は大歓迎です。DMでもTwitterのリプライでも遠慮なくどうぞ。空リプでもいいけど直接送ってもらえた方が目に留まりやすくて助かります。


東1局

起家スタート。

ドラ3みたいな赤赤

・赤5mが使えたらドラ3(57sをカンチャンターツとして採用する前提)だからなるべく使いたい(東が重なる場合のみ使えなくても良い)
・東が重ならないケースでは9m対子落としからのタンヤオ移行も考慮
あたりは考えたい手牌。ちゃんとやれば鳴いて満貫になるルートが多そうだけど面前のケースも全然あるのでバランス良く。


3巡目 実戦→打東

東が重なった時の恩恵が大きすぎるのでもう少し東を残した方が良かったような気がするが、両面ターツが大好きな気持ちが大きすぎて打東。赤5mを絶対使う+索子部分を2ターツと仮定すると一応この時点でターツは足りていると言えるので、8pを切ってツモ東の最速満貫ルートをちゃんと残す方が褒められそうな感覚。


褒められるんかい!

実戦は7pツモってきて褒められた~と思ってたけど、感覚的に打8p→ツモ7pと打東→ツモ東だったら絶対に後者の方が厳しい裏目になるので体感は打8p寄り。緊張してると両面ターツを逃したくなくなってしまう癖がある。
NAGAを見たらかなりの大差で打8pだった。やっぱそうですよね〜。


手の伸び方が異常

くっきりタンヤオが見える局面になったので、当初の構想通り打9mからタンヤオ移行。6p6sはチー、4sは諸説、47mチー発進は自分はこの段階ではまだしたくない寄り(満貫とはいえ残りが全て愚形になるので)。


7巡目 立直を受けて2シャンテン

シャンテン数的には普通はベタオリだけど、自分の手の価値が高めでどうせ安牌が足りないので割り切って真っすぐ進行。こうなったら47mもチーしちゃった方がいいような感覚だけど微妙。9mと1sどっちから押すかがよくわからないけど、どうせどっちも切ることになりそうだなと思って一旦赤5sを使い切ることを確定させる打1s。
これもNAGAで確認してみたら9m一択レベルで9mにバーが伸びてた。放銃率が微妙に9mの方が低い&どうせ使わないからっぽい?


安牌が増えていません


これも行きます

2pを通すと後々オリに切り替えた時にもう一回2pを切れるし、安牌を増やしながら手の形を維持してる感覚。これ9mからだったりする?


12巡目 そろそろ降りれるか?

実戦は筋の対子落としで粘る打8m。まあ何回見ても8mを切りそうだけど、この後有効牌より先に無筋をもう1枚引いてきたら相当オリそうだな~というイメージだけはしてる。巡目が巡目なので無筋2枚はあんまり押したくないなあ。


本日のS級ミス 実戦→打3s

打2sで356778のリャンメンカンチャンに受けるべきというだけの簡単なミス。簡単なミスが一番やっちゃいけないんだから。次巡4sが通って上家が合わせ打ちしたら発狂しちゃう。


17巡目 2軒

中筋の4pで粘りの気配を見せていた上家から追っかけが入ってこの手牌。
実戦は対面に現物+上家にめちゃくちゃ通りそうな打8pで一応粘り、聴牌したら2sプッシュするかもという感じの構想。巡目が巡目だからこうした方がいいかなと思ったけど、受け入れ枚数の差がすごいので先に2sを勝負しても良かった気がして迷う。今見返すと結構難しい局面に見える。
NAGAは打7s。聴牌取る気があるのかないのかいまいちわからん。


あちゃ~

聴牌しなかったので念のため下家にも通りやすそうな8pをチョイスしてオリ。前巡に2sを切っていた世界線でもここから5mは打たなそう。親権のためだけに放銃打点高めの放銃抽選受けなきゃいけないのが見合ってない感覚。

2人聴牌で流局。


東2局1本場


1巡目にしてもう難しい

難しめの手牌が来てしまい脳がバグる。面前が厳しそうに見えるのでチャンタを見た進行がいい気がするが6pや6sから切り出すのを嫌ってしまい大保留の打9s。この試合はずっとターツ不足から中張牌を切るのを嫌いすぎていたが、こういう副露満貫ルートが濃く見える牌姿から副露ルートに使えない牌を残しても意味がない。一番強いルートのために必要な牌を残して一見残したい牌も躊躇なく切る度胸が本番で足りてない。
ついでに供託2本の1本場で8000は10300だし3900も6200なので、副露を使って速度を求めた方が良い局面なのもチャンタルート一直線への後押しになってる。

8巡目 下家6sチー打北

実戦はドラドラの誘惑に負けて打7p。打点はあるけど形が悪いこの手からダブ東を鳴いてる下家に向かって7pをぶっ放していいのかどうかという問題。
下家は打北で1シャンテン〜聴牌ぐらいに見える。筒子のブロックを持っていたら7pはいよいよロンorチーの可能性が高い牌に見えるし、チーされたら結構オリに傾きそうなのでこの手からは切らない方が良さそうな感覚がある。NAGAはタイプによってバーの伸び方が違うが、自分の類似度が高めのガンマ・ニシキは2pと7pで拮抗。
前巡の6pは2巡目に鳴かれていないので切れると思って切ったが、7pみたいな切りたくない牌を持ってきた時に手の中で使えるように6pを残すルートもあったりするのかなと思ったりする。今回は5pがフリテンで6pを残す価値が低すぎるため選択肢に入ったとしても残すのは厳しめだけど。切れない牌があるならその付近の牌を手に残して吸収出来る構えを作った方が押し返しやすい説。危険牌吸収効率って単語をちょっと前に教わった。

おしまいおしまいおしま〜い

下家がダブ東を含む3副露&上家の立直。気分は2軒なのでオリ。オリ手順に自信がないのでNAGAに怒られてないか怖かったけど1箇所怒られた以外は全て一致して少し安心。

この後対面から追っかけ立直が入り上家と対面の2人聴牌で流局。嵐の前の静けさ


東3局2本場(問題のシーン)

問題の一局。

これは何?????

1mツモで1巡目にして四暗刻の1シャンテン。7sのくっつきもあると言われればそうなんだけど、この巡目で役満シャンテンなら役満一直線ルートでどうでしょう、ということで7sカン。リンシャンでなんか引いて来い!

引いたああああああああ

なんか引いた!!!!!!!ということで立直。出ても跳満なのでポロっと1pがこぼれるみたいな決着でも全然満足だけど、わがまま言うならツモがいいです。8000-16000は8200-16200でお願いします。
いやでも、冷静に考えてドラ表字牌に1pが捲れてしまって見た目枚数が1枚減ったし、まさかこんなシャンポンあがれる前提で話を進めちゃいけないよね。うんうん。謙虚に祈りましょう。

ええええええええ
なんか裏乗っててわろた

??????????????????

というわけで今期初役満らしいです。ありがとうございます。初トップいただきました。いや〜これでるなすぺにポイントを持ち帰れるぞ〜〜。みんなありがとう!

とは実際はあんまりならなくて、こんなのあがっておいて2着以下で控室に帰れるわけがないので絶対にトップを取らなきゃいけないという緊張感があった。もっと丁寧に打牌するぞと誓って次局へ。
この時のリアクションは視点配信のアーカイブにて。


東4局

このままトップがいいな…

ええやん

ほんのり789もあるしくっつきが優秀な牌しかないので結構やれそう。

5巡目 またすごい手の伸び方

実戦は打8s。
平場やラス目など打点を狙う場面なら打7sで跳満クラスを狙う手だが、点数をたくさん持っていて局消化が偉すぎる局面につき、副露で二度受けを消化しながら手を進めやすい形に受けた。実戦はほぼノータイムで打8sだったけど、東場かつ5巡目なのでこの点数状況からでも面前で進めて素点をガッツリ稼ぎに行く打7sもかなりアリだと思う。二度受けの部分があるというのが打8sに寄る大きな要因だったので、二度受けターツがなければ打7sにしそう。

上家から3mが出る
予定通りチー

369mが5枚目で二度受けなのでちゃんとチー。他家が全員副露を入れてて面前だと相当後手取ることが多そう。

9巡目

上家の河が萬子の混一色に見えるところに引いてくる4m。既に3mが余ってる状況。実戦は打7sで迂回。
この場面は大きく分けて2つの要素で悩んだ。
①4mを押すかどうか
萬子に表ドラがなく、2副露の中に役牌がないので赤か役牌が絡まない限り混一色と言ってもあまり高くない(3900から)。とはいえ4mは赤またぎだし、赤またぎで放銃+手の中に2符あると9600まである。444r56m東東とか。
何よりこの点数状況から親への放銃抽選を受ける行為が大罪であると考えたためこの4mは押したくない。萬子の混一色をやってる人がいると自分の待ちのペン6mが相対的に弱体化することも押さない要素に入る。萬子が余ってなければ押す。
②何を切って迂回するか
局消化が偉すぎる局面につき下家や対面の安い手には放銃しても構わないことを念頭に置いたうえで、最も迂回しやすい3pは自分の手牌価値の担保と放銃打点の兼ね合いで打ちたくない。
678pと7s暗刻の比較で、別に下家や対面の高い手にも打ちたくないので二人の手が安い確証もない今はより安全度重視で打7s。下家が明らかに安そうに見える(ドラや赤が切られている)場合は6pから打ったかも。

上家と下家の2人聴牌で流局。


東4局1本場

9巡目 聴牌

ここまではあまり分岐が訪れないまま聴牌。当然のリーチ。
大トップ目につきダマを選択することも視野に入るが、大トップ目ゆえにリーチを打つとかなり一人旅になりやすく、流局でも親がノーテンのケースがかなり多そうなため、局消化率でも素点稼ぎ効率でもかなりリーチに寄っているイメージ。自分は段位戦でもこの手は曲げる(局消化が偉すぎるため)。
実戦は既に聴牌が入っていた下家から8,000の出あがり。結果は出来すぎ。


南1局

もっと素点が欲しい親番。

7巡目 一向聴

やはり大トップ目はリーチの一人旅率がかなり高そうなので愚形を残してもいいが、さすがに打4sでドラ含みターツ外し。

その後は特筆することもないまま上家→下家の横移動で決着。


南2局

中が出る
さすポン

徹底的に局消化を狙う。ドラなんていりません。

あっ
8巡目 この局の分岐点

この半荘中ずっと親への放銃抽選を受けるべきではないと考えていたためここも6mを中抜き。
ここに関しては今見返すと打9pが良さそうに見える。6mを切ることが悪手だとは思わないが、①上家の追っかけリーチに対しては6mが手に残っていた方が嬉しい、②親の現物2pが出た時にチーテンを取りたい、③どうせ今中抜きしてもすぐに安牌不足で9pが打ち出される、④9pは親リーには結構安全である、の4点で9pが最もバランスが良さそう。
とはいえ安全そうな9pが放銃になったらキツいなというのはある。押してる上家が安牌を増やしてくれるケースもあって必ずしも安牌不足に陥るとは限らないので、③を打9pの根拠として採用しても良いかは分からない。

10巡目 2軒リーチ

6m5sの代わりに9p9pが河に並んでいれば相当オリやすかった。渋々3mで耐えてくれ〜とお祈り。

あの??????????

一つも押してなくてオリてそうだなと思っていた対面からさらに追っかけ。前巡に完全に油断して西を切ったせいでこの7mで放銃抽選を受けさせられてしまい、この時は思わず「やっちゃった〜…」と声が漏れた。その捨て牌から追っかけてくるのはずるいよー。
対面の一発ツモ(3000-6000)で決着。ななないつえー。


南3局

手はいいけどまたまた萬子の混一色模様の親に対して萬子を掴み打9sで迂回。今回は既に役役混一色からなので東4局のケースよりもっとオリに寄る。

勝手にしてくださ〜い

3軒リーチみたいな戦況。死ぬ気でオリます。はい。
今回は残り局数が相当少なくなったので、親以外には放銃してもいいようには見える。特に下家への放銃なら満貫でも喜んで払う。7pや6sを切って子への放銃抽選を受けても良かったな、と見返してみて思った。

対面の4000オールツモで決着。

南3局1本場

親と22100点差。そろそろヤバめ。ここまで点差が詰まると子への放銃も避けたいが、親に自由にさせるわけにもいかないので自分が前に出たい要素が少し増えている。

4巡目

愚形ターツをこの時点ではまだ選択したくないので、保留の打5m。一応現時点ではカン3pの方が良さそうに見えるので、南ポン打5sだけは決めていた。

やったー!!

前巡の打5mのおかげでカン4sを捉える。大喜びで打4p。

ポンポンポンポン
ふう…

なんかこの半荘萬子の混一色に遭遇しすぎじゃない?という話はさておき、また萬子の混一色模様の人がいるのに萬子待ちで聴牌。待ちは両面の中ではかなり悪い方だけど局消化出来るといいなあ。

と思っていたら上家が1300-2600をツモ。それもまた嬉しい。オーラスへ。


南4局

2着目に跳満を放銃すると捲られる。2着目のリーチに安易に放銃は出来ない。

リーチを受けて上家から7s
審議のチー

ドラの北が2枚見えている+鳴かれていない、赤も自分で1枚持っていて対面の跳満率がやや低下しているように見える。とはいえ裏ドラがあるので放銃はしたくないが、789三色で自分が決めに行く可能性もほんのり残すチー。89sも通りそうなだけでそこまで安全ではないので右に置いてもあんまり怒られないかなという感覚。
しかし宣言牌またぎの3pを対子落としするルートに入ってしまうのがあまり良くない気はする。諸説あり。

12巡目 また宣言牌またぎを持ってくる

この辺りで安牌が足りそうになったのでベタオリに回る。6m切りが早く47mの出現率が低そうなので47mがそこそこ通しやすい、8p9mも通っている。5mも早い6m切りによってそこそこ通りそうなのであと1つ安全な牌を引けばあまり対面への放銃はなさそう。
下家はかなり大きく迂回していそう、上家は点数状況的にノーテン流局を受け入れてくれることが多そうでここから親が粘って連荘みたいなことにはあまりならなそう。これは勝ったか?

おっと2軒 ここは安全な9mを…
え?
まあまあまあまあ

安かったからいいけど内心ヒヤヒヤの2900放銃。上家の手出しツモ切りをちゃんと追えてなかったので「もしかして8m手出しだった?俺がやっちゃった?」と思ってたけど、見返したら全然ツモ切りだったしもっと前から聴牌しててまあ大体放銃だった。ちょっといいダマすぎるか。


南4局1本場(問題のシーン②)

なんか不安だよ〜。早く帰りたいよ〜。

ん?

早くあがれればなんでもいいのに染めが一番早そう。この時点で2348sあたりは鳴く気だった。156sって鳴くんかな?

北暗刻に出来んか〜

いよいよ本当に清一色。カン8sツモで14mダマテンを取れるルートだけ残しつつまだ清一色発進で鳴くつもりで打2m。2s8sが一番鳴きたい。他にも鳴いた方がいい牌はありそうだけどどこ鳴くか難しい。

10巡目

なんか面前で一向聴になっちゃった…
あがりトップなので23mを残す意味は大きいが、9sを切ると8sのチーテンが取れない、14mが4枚切れなどの理由で23mを外して完全に染めで進行を固定。2sと8sはチーテン。

あっちゃ〜w

あがりトップなのに三倍満(ルールによっては役満)聴牌したんだけど…………
まだ他家からリーチも副露も入っていないのでもうしばらくは無心でツモ切りでいいかなと思いつつ一応親のダマテンだけは気を付ける。8s打った人が地獄行き。

OMG
ろ、6000-12000は6100-12100です…

自分の三倍満ツモで終局。三倍満なんて三麻でも滅多に出ないが………

というわけで初トップ!第1期では1度しか取れなかったトップが意外と早くやってきてくれて嬉しいです。ここまでずっとラスにならずに3着で耐えてきたことも含めて第1期の頃から成長したなと感じる。実際成長はしている。
この試合は各チームの控室のリアクションを見るのが面白くて4チームともアーカイブを数回見返してます。みなさんもぜひ。

今回はあまりにもツキすぎだったので次はもっと腕!って感じのトップを取ってやりたいです、もっと頑張ります
引き続きるなすぺの応援よろしくお願いします!おつすぺ〜

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