Atlassian Intelligence活用術3選!
みなさんお久しぶりです!
Genです。
先月、2週間ほど出張でヨーロッパを回ってきました。
Team24 Europeにも参加してきました。
非常に刺激的でした。
また、現地でたくさんのAtlassianプロフェッショナルに会うことができて嬉しかったです。
Team 24 Europe の様子↓
ヨーロッパ出張まとめ↓
さて、今回のテーマは「AI」についてです。ヨーロッパでもAIの活用が進んでいたので。
Atlassian Intelligence、使えてる?
2023年、Atlassian製品におけるAI(人工知能)の機能である「Atlassian Intelligence」が登場しました。
それから約一年が経ち、各製品のあちこちにAIの機能が組み込まれました。
ところでAtlassianを利用されている皆さんはAI機能「Atlassian Intelligence」をどれくらい活用していますか?
「あまり使う機会がないかな…」という声もありそうですね。
もったいない!!
たしかにAIによる出力データを使って業務を進めたり、そのままお客様への回答にする、というのはよく考慮したうえで判断いただく必要があります。
AIも「ツールの一つ」です。使いようによっては業務をかなり効率化させることが可能となります。
今回はAIの活用アイデアをいくつかご紹介したいと思います。
活用術①:キャッチコピーのアイデア出し
伝えたい内容の文章を一度書いてからその内容にハイライトをしてAtlassian Intelligenceを起動させます。そこで「プロのコピーライターとしてキャッチコピーのアイデアをいくつか出してください」というようにプロンプトを書いてみると、いい感じのキャッチコピーが出てきました。
この出力を [下に挿入] すると、リストがそのままペーストされた状態になります。
このリストに対して手動で書き換えたり、さらに思いついたキャッチコピーを足していけば納得のいくものに近づけていくことができます。
こういったアイデア出しの作業もリモートだと一人になりがち。
AIに協力してもらって、どんどんアイデアを膨らませましょう!
活用術②:文量が多いConfluenceページを「要約機能」で概要を把握
例えば下のように、Confluenceページで長~い文章があって、これを確認しないといけないけど時間がない… なんてことはありませんか?
はい、大丈夫です。
右下のAtlassian Intelligence のアイコンをクリックして [要約] をクリックしてみましょう。
少し待つと…
なんとこのページのサマリーがどんどん生成されていきますよ!
はいこんな感じです。
うん、特に違和感ないですね。
ここでページの内容の要点をつかんで、ざっくり把握することができるのです!
気になるところはページの中の細かい所を見ればいいですね。要点が分かったうえで読む文章なので読みやすくなっているはずです。
あとはJira Service Managementのチケットでのコメントをサマリーすることもできるので、サポートの担当者が問い合わせチケットの経緯と状況を把握する際に役立つと思います。
*日本語でもサマリーができるようになっているようです。
活用術③:JiraやConfluenceにおいてフィールドバックのコメントをする際のトーン変更
皆さんはテキストコミュニケーションでこんな悩みはありませんか?
話すとスムーズに伝わるんだけど、テキストで書くとなんか圧が出てしまうというか冷たくとらえられてしまう…
特に若い子たちとかには、句読点(。)でテキストを終わらせると怒ってるみたいに思われる…
よくわかりますよ、私もここら辺はよく気を使います。
ここでまたAtlassian Intelligenceの出番です!
例えばこんな感じのコメントをするとします。(普段こんな冷たいFBではなくちゃんとコメントしてますよ)
ページにコメントを書きこんでから…まだ送信しないで!
一旦文章にハイライトをかけましょう。
そして上のツールバーから [書き込む] を選択してみてください。
そうすると、ハイライトかけた文章についてどのような処理をしたいかオプションが出てきます。
今回は「トーンを次に変更」を選択してみましょう。
どのようなトーンでハイライトをかけた文章の内容を伝えたいのか、選ぶことができます。
プロフェッショナルっぽく言いたいのか、教育者的な感じで言いたいのか、カジュアルに言いたいのか。
ここでは「共感的」にしてみます。
トーンを選択すると…
なんということでしょう。
共感的なメッセージが生成されるではないですか。
たしかに、これだとつっぱねる感じしないよね。
よし、このメッセージを採用しよう。
AIによって生成されたメッセージは元々の文章を残してその下に貼ることもできますし、置き換えすることもできます。
もう少し修正したい場合は、[改善] からもう一度生成します。
トーンを変えたり、もう少し長い文章にしたりなど様々な変更ができます。
Atlassian Intelligence(AI)の利用における留意点
Atlassian Intelligenceによって出力される回答は常に正確とは限らない
これはすべてのAIにおいて言えることですが、必ずしも正しい答えを出すとは限りません。なので、AIの言うこと全てをあてにはしないでくださいね。
聞き方を変えて回答のブレをみてみるのも一つの方法かなと私は思います。
AIによって出された回答をまず疑うこと。違和感を感じたら、何が違うのかを考えます。
この「違和感」こそが人の経験値の所であり、人間がAIと共存していくうえで重要な能力になると私は思います。違和感を大事にしましょう。
そしてこの違和感をAIが理解できるように言語化できれば無敵です。AIに対して具体的にどのような修正してほしいのか追加で指示を出せるからです。
ぜひどのように修正してほしいのかを具体的に説明できるように日々訓練しましょう。
プロンプトで直接指示をする場合は、動詞(アクションワード)を使う
AIが何をすべきか明確に理解できる単語の種類があります。それが「動詞」です。これは「アクションワード」とも呼ばれます。
「~だったらいいかも」などとあいまいは指示を出すとAIもあいまいな当たり障りのない回答をしてきます。
期待する回答をすぐに欲しければ「短くして」とか「提案して」などといったアクションワードを使うことでより良い回答を得られるでしょう。
Confluenceなどでナレッジ化してアップデートし続けよう
Atlassian Intelligenceは、Confluenceの内容やユーザーがアクセスできるコンテンツのみに基づいて回答が生成されます。
なので、そのコンテンツが古かったり正確でないとAIの回答も間違った内容になってしまう可能性が上がります。
AIが最新の情報に基づいて正確な回答ができるようにナレッジの整備を是非進めてください。
まとめ
AIでここまでできるようになったんだなぁと感心しております。
そして、AIもツールの一つだということも忘れてはいけないなと思いました。
AIをちゃんと使いこなして育てていくことで、頼れるチームメイトにしていきましょう!
それでは!
Atlassian Intelligenceの始め方やベストプラクティスについて詳細を知りたい方は、Atlassian公式ドキュメントが出ているのでぜひ見てみてくださいね!