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花屋の正社員は何をすべきか

花の業界に入って25年。
アルバイトから始めて今は経営者になりました。
花屋で働く方へ経営者目線からのメッセージと思って書きます。

結論

利益を生み出す視点を持ち、自分自身のスキルアップを常に考える

アルバイトと正社員の仕事は違う

アルバイトは時給、正社員は月給という給与面での違いはあるものの、労働時間によっては社会保険加入や有休などどちらもほぼ同じような扱いです。
アルバイトの仕事は基本的に正社員やオーナーの指示を受けミスなく迅速に業務をすればOKで、さらに気遣いができる人なら評価も高いでしょう。

では正社員の仕事は何かというと「利益を生みだす」能力がある人です。
アルバイトの時給が1,000円だとして、正社員は会社が負担する有給・社会保険料・労働保険料など考慮すると時給換算で2,000円を超えます。
アルバイトが行う「単純作業」を「利益を生み出す」仕事の正社員が行うことは非効率であり役割分担ができていません。
ちなみにオーナー(経営者)の仕事は「仕事を生み出す」ことだと思います。

利益を生み出す仕事とは?

まず売上と利益は違うということを念頭に置いてください。
売上3000万円あって経費が2900万円かかると利益は100万円となります。
そこで正社員が様々なコストを考えて経費を2800万円に抑えることができれば利益は200万円となり、昇給やボーナスとして自分に返ってきます。
または人員や経費を増やさずに今のまま売上が3100万円になれば経費は2900万円なので利益は200万円になります。

正社員はどうすれば会社に多くの利益が残るのかを考えることが仕事なので、花屋においては商品構成や商品価格・配送料の見直し、利益がでない仕事などを整理してオーナーに提案しましょう。


何もできない30代社員

能力が低いまま正社員になり勤続年数だけが長い人は「自分がいないと店が回らない」「勤続年数が長いから偉い」「自分は仕事ができる」と勘違いします。
そういう人はその店の仕事に慣れているだけでアルバイトの延長のような単純な仕事しかできず、自分本位で的外れな不平不満を口にして周囲の従業員を巻き込んでいきます。
私もこういった人を何人も採用してしまいましたが、放置しておくとガンとなりとても危険ですので配送などに担当を変えて主力メンバーから外すことをおすすめします。
本人の資質も原因ですがオーナーや上司が社員教育を怠ってしまった末にできてしまった「何もできない30代」は花屋に多く存在し、プライドを守るために嘘やミスのごまかしを行うのでお店にとっても致命傷とならないよう注意が必要です。

向上心を持つことが大事

花屋の正社員の方は技術を習得しようと日々努力していますが、技術力だけではなくお店の利益を考えることもプロとして重要な仕事です。
自分の力を十分に発揮して経験し学びスキルアップすることで将来の選択肢も増え収入も必ず上がっていきます。
向上心ある社員が多いお店は自然と収益も上がっていくわけで、利益が増えれば職場環境・雇用条件も改善されていきます。
向上心を維持するには嫌な仕事も嫌な上司も自分の将来のためだと考えて乗り越え、現状に満足することなく次のステップへ進んでください。



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