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日本人から見ると不可解でしかないアメリカのイスラエルへの一方的な肩入れについて考えてみた~2024/10/03

中東の紛争が起こるたびに日本人からすると疑問でしかないアメリカの一方的なイスラエル支持・支援。
何でだろう?とネットで検索したまとめ。

まずアメリカの宗教分布(大雑把に)
プロテスタント4割、カトリック2割、無宗教2割、その他2割



2000年のデータなので若干古いが以下の地図たちを

カトリックの分布、南部以外の地域に広く


プロテスタントの一派、パプテスト(ほぼ福音派と重なる)の分布、南部に集中


プロテスタントの主流ルーテル派の分布


イスラム教徒の分布。2000年のものなので古い。今はこれより相当増えていると思われます。


ユダヤ教徒の分布、ほぼ都市部に集中する


全体を併せるとこうなる、南部に特徴的にパプテストが集中しているのがわかります


アメリカの宗教がイスラエル政策で影響を与えるのは3つ
1.ユダヤ教徒の働きかけ
2.イスラム教徒の働きかけ
3.福音派(パプテスト)の働きかけ


1.ユダヤ教徒(約600万人)の働きかけ
当然イスラエル支持。都市部にすむ裕福な人たち、出世している人たちがロビー活動で直接政治家に働きかけ

2.イスラム教徒(約400万人)の働きかけ
人数はユダヤ教徒と大差ありませんがまだ若く社会的な地位も低く富も少ない。デモ活動などでイスラエルの暴挙を訴えるなど。

3.福音派(約1億人)の働きかけ
これがおそらく中心。以下このことについて記します。

福音派とイスラエル


福音派とは聖書原理主義です。
聖書に書かれていることは事実だし、間違いないし、預言はこれから起こる。
外部の人が荒唐無稽であるといっても意味はありません。

進化論は論外だし、処女で懐胎するし、死者は復活します。

宗教とはそういうものです。


さてその福音派の立場からキリスト再臨の条件を見てみます。

1.イスラエル国家の存在


イスラエル建国はキリスト再臨の重要な前提条件(イザヤ書66章8節)
1948年のイスラエル建国は、神の計画の一部であり預言の成就(イスラエル国の存続が危うくなることは許されない)

2.【中東の平和がキリスト再臨を遅らせる】と考える

聖書にはハルマゲドン(メギドの丘)が起こることが預言されている。
その最終戦争は神によって予定された計画の一部である。

3.ユダヤ人の帰還


ユダヤ人が「約束の地」に永住覚悟で帰還することが必要。
(エゼキエル書37章/イザヤ書11章12節/イザヤ書43章5-6節など)

・・・・・・・・・・・・
イスラエルの建国と世界各地のユダヤ人が永住覚悟で約束の地に帰還した今、次に

キリスト再臨に必要なのはハルマゲドン

でありそれはイスラエルから起こる、というか起きることが必要である。

そう彼らは中東和平の成立なんて望んでいないんです。


立脚点が全く日本人と異なる。
日本人からすると【なんであんな好戦的なイスラエルをアメリカは支持して中東紛争に油を注ぐのか?】と思いますが

福音派は最終戦争に発展することをある意味期待している(人たちがいる)


怖いよー
宗教・信仰の前では話し合いも無駄感
そもそも目指しているものが全く正反対だからだ妥協も成立しない。

おまけ
アメリカの大統領選挙がもうすぐ。
福音派が多く存在する地域はそのままトランプ氏の支持者が多い地域でもあります。

終わり


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